2.1 LiveCycle のアップグレード方法

LiveCycle にアップグレードするには、主に次のタスクを実行する必要があります。これらの多くは、自動オプションを使用してインストールおよびデプロイする場合は自動で行われます。

  1. 既存の LiveCycle データの手動バックアップ

  2. LiveCycle の製品ファイル(新しいバージョンのアプリケーションサーバーとデータベースを含む)のインストール

  3. LiveCycle EAR ファイルの設定およびデプロイメント

  4. LiveCycle に含まれるサービスコンポーネントの更新(パッチの適用)

インストールプログラムおよび Configuration Manager が連動して、ほとんどのタスクが実行されます。このドキュメントの手順で説明するように、プロセス全体にわたって、入力の指示があります。

注意: Correspondence Management Solution は JBoss 4.2.1 ではサポートされていません。

自動アップグレードプロセスで実行されるタスクの詳細

もともと自動オプションを使用して LiveCycle Update 1 または LiveCycle ES2 をインストールしていた場合は、自動アップグレードプロセスを使用して LiveCycle へ移行できます。自動化されたインストールおよびアップグレードプロセスでは、次のタスクが実行されます。

  • LiveCycle 製品ファイルをインストールします。

  • 事前設定 JBoss 4.2.1 または JBoss 5.1 Application Server(Apache Tomcat サーブレットコンテナを埋め込み済み)をインストールします。

  • 事前設定バージョンの MySQL 5.1.30 データベースサーバーをインストールします。

  • Configuration Manager を起動します。

  • (既存の LiveCycle インスタンスを実行している同じコンピューターでのアップグレード)適切な JBoss for Adobe LiveCycle サービスを停止します。

  • (既存の LiveCycle インスタンスを実行している同じコンピューターでのアップグレード)以前の LiveCycle ES Update 1 または LiveCycle ES2 のインスタンスのデフォルトの場所から LiveCycle ES3 のデフォルトの場所に、グローバルドキュメントストレージ(GDS)の内容を移行します。

    注意: :LiveCycle の以前のバージョンで GDS の場所を変更した場合は、LiveCycle ES3 で GDS の場所が同じであることを確認する必要があります。GDS の場所が同じでない場合は、以前の GDS の内容を LiveCycle ES3 の GDS に手動でコピーする必要があります。
  • LiveCycle ES3 EAR ファイルを設定してアセンブリします。

  • (既存の LiveCycle インスタンスを実行している同じコンピューターでのアップグレード)LiveCycle と共にインストールされた以前の MySQL インスタンスの MySQL データを、LiveCycle ES3 と共にインストールされた新しい MySQL インスタンスに移行します。

    重要: 以前の LiveCycle インスタンスおよび新しい LiveCycle ES3 のインストールが同じコンピューター上にない場合、LiveCycle ES3 インストーラーでインストールされた MySQL インスタンスに手動で MySQL データを読み込み、LiveCycle ES3 に使用する予定の新しいコンピューターに関連するディレクトリをコピーする必要があります。以前の LiveCycle MySQL データベースインスタンスを新しい LiveCycle ES3 MySQL データベースインスタンスに移行し、LiveCycle データをバックアップするための詳細な手順については、この記事を参照してください。
  • JBoss for Adobe LiveCycle ES3 サービスを開始します。

  • LiveCycle EAR ファイルを JBoss にデプロイします。

  • MySQL データベースを初期化します。

  • コンポーネントをデプロイする前に、重要なデータの移行を行います。

  • 必要なコンポーネントをすべて JBoss にデプロイします。

  • 以前のサービス設定パラメーター、エンドポイント、監視フォルダーなどを保持する既存のコンポーネントを更新(パッチ適用)します。

  • 設定などの重要なデータや構成データを LiveCycle に移行します。

  • ECM Connector(Connector for EMC Documentum、Connector for IBM FileNet、Connector for IBM Content Manager、Connector for Microsoft SharePoint など)、PDF Generator、Reader Extensions などのモジュールを設定します。

  • LiveCycle サンプルを JBoss にデプロイします。