4.4 LiveCycle ES3 の設定

ここまでの手順で LiveCycle ES3 がインストールされ、アップグレード設定を開始する準備が整いました。Configuration Manager ウィザードで、アップグレードに必要なタスクが実行されます。

4.4.1 LiveCycle の設定

注意: Correspondence Management Solution をインストールする予定の場合、Configuration Manager を実行する前に、Correspondence Management Solution インストーラーを実行する必要があります。詳しくは、Installing Correspondence Management Solution』を参照してください。
注意: Configuration Manager の実行中に F1 キーを押すと、現在表示されている画面に関するヘルプ情報が表示されます。「進行状況ログを表示」をクリックすると、いつでも設定の進行状況を確認できます。
  1. LiveCycle のインストールから続けて作業をしている場合は、手順 3 に進みます。それ以外の場合は、[LiveCycle root]¥configurationManager¥bin フォルダーに移動して ConfigurationManager.bat を実行します。

  2. プロンプトが表示されたら、使用する言語を選択して、「OK」をクリックします。

  3. 既存の設定データを使用するように求められた場合は、「OK」をクリックします。

  4. Adobe LiveCycle ES3 へようこそ画面で、「次へ」をクリックします。

  5. アップグレードタスクの選択画面で、既存のバージョンの LiveCycle について適切なオプションを選択し、「次へ」をクリックします。

  6. (Adobe LiveCycle ES2 の事前設定された JBoss を LiveCycle ES3 で再利用する場合のみ)Crypto JAR のコピー画面で、JBoss_DVD/third_party/jboss-4.2.1_jars/crypto から [LiveCycle ES2 or LiveCycle ES2.5 JBoss 4.2.1 Home]/server/<server_profile>/lib に JCEFIPS.jar、jsafeFIPS.jar および certjFIPS.jar をコピーします。

    注意: この手順は、LiveCycle ES2 または LiveCycle ES2.5 のアドビが事前設定した JBoss と JBoss 4.2.1 を利用して LiveCycle ES3 にアップグレードする場合にのみ適用されます。
  7. Correspondence Management Solution の選択画面では、デフォルトで「Correspondence Management Solution 10.0.2」オプションが選択されています。このオプションが選択されている場合、Correspondence Management Solution を設定する画面が表示されます。

    次へ」をクリックして、続行します。

    注意: この画面は、Correspondence Management Solution がインストールされている場合にのみ表示されます。

4.4.2 モジュールの選択

 モジュール画面で、アップグレードする Adobe LiveCycle モジュールが選択されていることを確認します。デフォルトでは、選択したすべてのモジュールは評価版ライセンスが供与されます。「次へ」をクリックします。
重要: 以前の LiveCycle インスタンスで設定されているすべてのモジュールが選択されていることを確認します。別のモジュールをデプロイすることもできます。

4.4.3 タスクの選択

 タスク選択画面で、使用可能なタスクがすべて選択されていることを確認して、「次へ」をクリックします。
注意: アプリケーションサーバーを設定」と「アプリケーションサーバーの設定を検証」の各タスクは、JBoss 自動オプションでは選択できません。アプリケーションサーバーが既に LiveCycle 用に設定されているので、JBoss 自動オプションでこれらのタスクはサポートされません。

4.4.4 要件の確認

 アップグレード前のステップ画面またはアップグレード前のステップ(続き)画面で要件を確認し、ご使用の環境に関連するすべてのタスクを実行して、「次へ」をクリックします。

4.4.5 JBoss の停止

 LiveCycle を停止画面で、ボタンをクリックして LiveCycle ES Update 1 または LiveCycle ES2 JBoss サービスを停止し、「次へ」をクリックします。

4.4.6 グローバルドキュメントストレージディレクトリの移行

 グローバルドキュメントストレージ(GDS)ディレクトリと他の LiveCycle ES コンテンツを移行します画面で、「内容を移行」をクリックして、既存の LiveCycle の内容を新しい LiveCycle ES3 の場所にコピーします。完了したら、「次へ」をクリックします。
注意: LiveCycle ES Update 1 または LiveCycle ES2 で GDS の場所を変更した場合、GDS の内容を手動で移行します。

4.4.7 カスタムデータソースの移行

 LiveCycle の以前のインスタンスをインストールした後にカスタムデータソースを作成していた場合は、カスタムデータソースの移行画面で、「データソースの読み込み」オプションを選択し、「開始」をクリックして、カスタムデータソースを読み込みます。完了したら、「次へ」をクリックします。

カスタムデータソースがない場合は、このオプションを選択せずに、「次へ」をクリックします。

4.4.8 LiveCycle EAR、フォントおよび GDS の設定

  1. LiveCycle ES3 を設定(1/5)画面で、「設定」をクリックします。EAR ファイルの設定が完了したら、「次へ」をクリックします。設定に含まれているモジュールの数によっては、このプロセスが完了するまでに数分かかる場合があります。

  2. LiveCycle ES3 を設定(2/5)画面で、LiveCycle でフォントへのアクセスに使用するディレクトリを設定し、「次へ」をクリックします。

    この画面上の値を変更するには、「設定を編集」をクリックします。このボタンは、Configuration Manager を最初に実行したときには使用できませんが、2 回目およびそれ以降の実行では使用できるようになります。
    • (オプション)「Adobe サーバーフォントディレクトリ」のデフォルトの場所を変更するには、パスを入力するか、ディレクトリを参照します。デフォルトのパスは、[LiveCycle root]/fonts です。

    • カスタマーフォントディレクトリ」のデフォルトの場所を変更するには、「参照」をクリックするか、カスタマーフォントの新しい場所を指定します。

      注意: アドビ システムズ社以外が提供しているフォントを使用するユーザーの権利は、それらのフォントを所有する会社が提供する使用許諾契約書に拘束されるもので、アドビソフトウェアを使用するための使用許諾契約書は適用されません。アドビ システムズ社以外が提供しているフォントをアドビソフトウェアで使用する前に、適用されるアドビ システムズ社以外の使用許諾契約書すべてに準拠していることを確認してください。特に、サーバー環境でフォントを使用する際は注意が必要です。
    • (オプション)「システムフォントディレクトリ」のデフォルトの場所を変更するには、パスを入力するか、ディレクトリを参照します。

    • (オプション)FIPS を有効にするには、「FIPS を有効にする」を選択します。このオプションは、連邦情報処理規格(FIPS)を適用する場合にのみ選択してください。

  3. LiveCycle ES3 を設定(3/5)画面で、「一時ディレクトリの場所」をデフォルト値のままにするか、パスを入力するか、「参照」をクリックしてパスを指定します。「次へ」をクリックして、続行します。

  4. LiveCycle を設定(4/5)画面で、「グローバルドキュメントストレージディレクトリパス」をデフォルト値のままにするか、「参照」をクリックして完全修飾パスを指定します。LiveCycle ES Update 1 または LiveCycle ES2 でデフォルトの GDS ディレクトリを使用していない場合、アップグレードを正常に完了するには、LiveCycle ES3 のディレクトリを指定し、以前の GDS ディレクトリの内容をこの新しい場所にコピーする必要があります。

    注意: GDS の内容を4.4.6 グローバルドキュメントストレージディレクトリの移行の手順で LiveCycle ES3 のインストールに移行した場合、「グローバルドキュメントストレージディレクトリのパス」の事前設定された値は変更しないでください。
  5. 永続的なドキュメントストレージを設定(5/5)画面で、「GDS を使用」または「データベースを使用」を選択し、「設定」をクリックします。

    • GDS を使用:すべての永続的なドキュメントストレージにファイルシステムベースの GDS を使用します。このオプションでは、最高のパフォーマンスを実現し、ストレージの場所として GDS だけを使用します。

    • データベースを使用:永続的なドキュメントや長期間有効な成果物の保存に、LiveCycle データベースを使用します。ただし、ファイルシステムベースの GDS も必要です。データベースを使用することにより、バックアップと復元の手順が簡単になります。

    次へ」をクリックします。

4.4.9 Content Services の設定

  1. Content Services の設定画面で、コンテンツを格納する場所を指定します。デフォルトのパスは、[LiveCycle root]/lccs_data です。

    注意: この場所は、LiveCycle の以前のインストールのコンテンツ保存場所のルートディレクトリである必要があります。新しい場所を指定する場合は、以降の操作を行う前に、以前の LiveCycle インストールで設定されたコンテンツ保存場所のルートディレクトリからこの新しい場所に内容をコピーする必要があります。

    ファイルサーバーを設定する場合は「ファイルサーバーを設定(CIFS および FTP)」を、受信用電子メールサーバーやディスク使用などに関する設定を指定する場合は「詳細設定」を選択します。「次へ」をクリックします。

  2. Content Services ファイルサーバー設定画面で、CIFS および FTP サーバーに必要なパラメーターを設定します。この画面は、Content Services 設定画面で「ファイルサーバーを設定」オプションを選択した場合にのみ表示されます。
    • FTP サーバーポート:ポート番号を入力するには、「FTP サーバーを有効にする」オプションが選択されていることを確認してください。FTP サーバーで通信に使用するポート番号を指定します。デフォルトのポート番号は 8021 です。

    • CIFS サーバー名:CIFS サーバー名を入力する際、「CIFS を有効にする」オプションが選択されていることを確認してください。Content Services リポジトリは、「CIFS サーバー名」ボックスに示されているサーバー名によってアクセスできます。例えば、cifs-servername と指定します。

    • CIFS サーバー実装を選択:Java(ソケットベース)または Windows ネイティブ(DLL ベース)を選択します。

      CIFS 実装のタイプが Java(Socket Based)の場合は、次の詳細情報を入力します。

      • 代替の IP アドレス:CIFS サーバーの IP アドレス。

      • プライマリ WINS サーバーの IP アドレス:IP アドレスを動的にコンピューター名にマップする Windows Internet Name Service(WINS)サーバー。ローカルドメインの解決に使用されます。プライマリ WINS サーバーの IP アドレスを指定します。IP アドレスの値は ipconfig/all コマンドで確認できます。

      • セカンダリ WINS サーバーの IP アドレス:セカンダリ WINS サーバーの IP アドレス。IP アドレスの値は ipconfig/all コマンドで確認できます。

      • ブロードキャスト IP アドレス:ローカルドメインの解決に使用するブロードキャスト IP アドレス。

      CIFS 実装のタイプが Windows ネイティブ(DLL ベース)の場合:
      • CIFS dll をコピーするためのシステムパス: Configuration Manager が CIFS dll ファイルをコピーするための場所を指定します。

    次へ」をクリックします。

  3. Content Services の詳細設定画面で、必要なオプションを選択します。この画面では、ディスクの使用容量を制限し、受信用電子メールサーバーの設定を指定できます。この画面は、Content Services の設定画面で「詳細設定」を選択した場合にのみ表示されます。

    • Content Services イベントを LiveCycle に伝播する:作成、削除、更新、チェックインおよびチェックアウトなどの Content Services サービスイベントを LiveCycle プロセスに伝播する場合に選択します。

    • Content Services で監査を有効化:選択すると、Content Services とアプリケーションまたはユーザーとのやり取りを記録できます。

    • ディスクの使用容量を有効にする:Content Services のユーザーのディスクの使用容量をメガバイト単位で指定します。ユーザーが指定された容量を超える量のデータを追加しようとした場合、エラーメッセージが表示されます。

    • 受信用の電子メールサーバーの設定:メッセージが転送される内部電子メールサーバーを設定します。関連する設定:

      • メールサーバードメイン:受信用電子メールサーバーのドメイン。

      • メールサーバーポート:電子メールサーバーが受信接続をリスンするポート。デフォルトのポート番号は 25 です。

      • 許可される電子メール送信者:許可される電子メール送信者のドメイン。

      • ブロックされる電子メール送信者:ブロックされる電子メール送信者のドメイン。

      • 不明なユーザー

    次へ」をクリックします。

  4. Content Services モジュール設定画面で、Content Services でパッケージ化する AMP を選択します。Content Services でカスタムの AMP をパッケージングできます。「Content Services で独自の AMP をパッケージングしますか?設定」をクリックして Content Services モジュールを設定します。完了したら、「次へ」をクリックします。

    重要: 以前のバージョンの LiveCycle でカスタム AMP のパッケージングを選択した場合は、それらの AMP を再度指定して、LiveCycle EAR で再パッケージングする必要があります。

4.4.10 PDF Generator 用の Acrobat の設定

  1. (PDF Generator のみ)Acrobat を LiveCycle PDF Generator に合わせて設定画面で、「設定」をクリックして設定スクリプトを実行します。完了したら、「次へ」をクリックします。

  2. LiveCycle の概要を設定画面で、「次へ」をクリックします。

4.4.11 LiveCycle データベースの設定

重要: 以下の手順を実行する前に、MySQL の古いバージョンと現在のバージョンが実行されていることを確認してください。
重要: アップグレードの準備画面で、「Adobe LiveCycle ES3 をインストール」オプションを選択した場合、またはこれまでに LiveCycle ES Update1 または LiveCycle ES2 をインストールしたことのないコンピューターに LiveCycle ES3 をインストールする場合は、古い LiveCycle データベースを LiveCycle ES3 データベースに読み込む必要があります。
  1. LiveCycle データベース画面で、LiveCycle で使用するデータベースに関する情報を指定し、「接続を検証」をクリックしてこの接続をテストします。「次へ」をクリックします。

  2. 以前の LiveCycle データベース画面で、アップグレードする LiveCycle データベースに関する情報を指定し、「接続を検証」をクリックしてこの接続をテストします。「次へ」をクリックします。

    注意: この画面は、アップグレードの準備画面で、「既存のインストールを Adobe LiveCycle ES3 にアップグレードする準備」オプションを選択した場合にのみ表示されます。
  3. MySQL リレーショナルデータベースをアップグレード画面で、「MySQL をアップグレード」をクリックして古い LiveCycle データを新しい MySQL データベースに移行します。

    注意: この画面は、アップグレードの準備画面で、「既存のインストールを Adobe LiveCycle ES3 にアップグレードする準備」オプションを選択した場合にのみ表示されます。

4.4.12 自動オプションの JBoss SSL の設定

 自動オプションの JBoss SSL を設定画面で、SSL 証明書の設定に関する情報を入力し、「JBoss SSL を設定」をクリックします。設定が完了したら、「次へ」をクリックします。

「設定をスキップ」を選択してこの手順をスキップし、後で LiveCycle Configuration Manager を使用して設定することもできます。

  • 証明書エイリアス:証明書の参照に使用する一意の代替名(例:LiveCycleCert)。

  • キーストアファイル名:鍵および証明書の保存に割り当てられたキーストア名(例:lces)。

4.4.13 検証サンプルのインストール

 (Forms、Output および Assembler のみ)LiveCycle ES3 インストール検証サンプル(IVS)EAR ファイル画面では、サービス用の 3 つのサンプルアプリケーションをインストールできます。これらのサンプルファイルをインストールするには、「IVS EAR をデプロイメントセットに含めます」を選択し、「次へ」をクリックします。

adobe-output-ivs-jboss.ear および adobe-forms-ivs-jboss.ear は、モジュール画面で該当するモジュールを選択している場合にのみ表示されます。

注意: IVS EAR ファイルは実稼働環境にデプロイしないでください。

4.4.14 LiveCycle EAR のデプロイ

 LiveCycle ES3 EAR ファイルをデプロイ画面で、JBoss にデプロイする EAR ファイルを選択し、「デプロイ」をクリックします。完了したら、「次へ」をクリックします。
注意: LiveCycle への EAR ファイルのデプロイメント中、EAR が適切なテーブルを見つけることができない旨のエラーが表示されることがあります。これらのエラーは無視してかまいません。

4.4.15 LiveCycle データベースの初期化

 LiveCycle ES3 データベースの初期化画面で、ホストとポートの情報を確認して、「初期化」をクリックします。データベースの初期化タスクによって、データベースにテーブルが作成され、デフォルトのデータがテーブルに追加されて、データベースに基本的なロールが作成されます。初期化が正常に完了したら、「次へ」をクリックします。
この手順はスキップしないでください。データベースを初期化しても従来のデータは破損しません。

4.4.16 LiveCycle サーバー情報

 LiveCycle サーバー情報画面で、以前のバージョンの LiveCycle の管理者ユーザー ID とパスワードを入力し、「サーバー接続を検証」をクリックします。検証が完了したら、「次へ」をクリックします。

この画面に表示されるサーバー情報はデプロイメント時のデフォルト値です。サーバー接続の検証は、デプロイメントや検証でエラーが発生した場合に、トラブルシューティングの対象を絞り込むのに役立ちます。接続テストが正常に終了しても以降の段階でデプロイメントや検証のエラーが発生する場合は、接続の問題をトラブルシューティングの対象から除外できます。

4.4.17 JNDI 情報

 LiveCycle ES3 JNDI 情報画面で、JNDI サーバーのホスト名とポート番号を指定し、「接続を検証」をクリックします。検証が完了したら、「次へ」をクリックします。

4.4.18 コンポーネントのデプロイメント前の重要なタスクの実行

 コンポーネントのデプロイメント前に重要なタスクを実行画面で、「開始」をクリックして、コンポーネントのデプロイメント前に実行する必要があるタスクを実行します。完了したら、「次へ」をクリックします。

4.4.19 セッション ID の移行エラー

 LiveCycle の古いインスタンスからセッション ID を移行中に発生したエラーを確認し、修正して、「次へ」をクリックします。これらのエラーの修正は重要です。修正しなかった場合、アップグレード後にワークフローの呼び出しが失敗する可能性があります。

4.4.20 Central Migration Bridge Service デプロイメントの設定

 Central Pro または Web Output Pak を使用して LiveCycle を設定するライセンスがある場合、Central Migration Bridge Service デプロイメント設定画面で、「Central Migration Bridge Service をデプロイメントに含める」を選択し、「次へ」をクリックします。

4.4.21 LiveCycle コンポーネントのデプロイメント

  1. LiveCycle ES3 コンポーネントのデプロイメント画面で、「デプロイ」をクリックします。ここでデプロイされるコンポーネントは、サービスのデプロイ、統合および実行を目的として LiveCycle サービスコンテナにプラグインされている Java アーカイブファイルです。デプロイメントが正常に完了したら、「次へ」をクリックします。

  2. LiveCycle ES3 コンポーネントのデプロイメントの検証画面で、「検証」をクリックします。Configuration Manager によって、LiveCycle サーバーでデプロイおよび実行される Java アーカイブファイルが検証されます。検証が正常に完了したら、「次へ」をクリックします。

4.4.22 ECM フォームテンプレートの移行

注意: LiveCycle ES または LiveCycle ES Update 1 からアップグレードされた LiveCycle ES2 から LiveCycle ES3 へのアップグレードで、以前のアップグレードの実行中に以下の手順を実行しなかった場合は、この時点で実行する必要があります。以前のアップグレードで ECM フォームテンプレートを移行した場合、これらの手順をスキップすることもできます。
  1. ECM フォームテンプレートを移行画面で、次のオプションのいずれかを選択します。

    • フォームテンプレートの読み込みをスキップ」オプションを選択して既存のフォームテンプレートの読み込みをスキップし、「次へ」をクリックします。

    • フォームテンプレートの読み込みをスキップ」オプションの選択を解除し、「開始」をクリックして既存のフォームテンプレートをすべて読み込み、「次へ」をクリックします。

  2. (「フォームテンプレートの読み込みをスキップ」オプションの選択を解除した場合のみ)ECM フォームテンプレートを移行(続き)画面で、移行する以前の LiveCycle フォームテンプレートを選択または選択解除し、既存のカスタムフォームテンプレートが存在するディレクトリのパスを追加または削除します。完了したら、「次へ」をクリックします。

4.4.23 LiveCycle コンポーネントの設定

 LiveCycle ES3 コンポーネントを設定画面で、設定する LiveCycle モジュールを選択し、「次へ」をクリックします。次に表示される画面は、この画面で選択した内容によって変わります。
注意: Connectors for ECM モジュールをアップグレードする場合は、この画面でこれらを選択しないでください。LiveCycle でそのモジュールを初めてライセンスする場合にのみ、モジュールを選択し、必要に応じて次の各手順を実行します。

4.4.23.1 Connector for EMC Documentum の設定

 EMC Documentum のクライアントを指定画面で、次のいずれかのタスクを実行します。
  • 後で EMC Documentum を手動設定するには、「Connector for EMC Documentum コンテンツサーバーを設定」オプションの選択を解除し、「次へ」をクリックします。

  • オプションを選択したままにし、適切なバージョンとディレクトリパスを入力して「確認」をクリックします。完了したら、「次へ」をクリックし、次の画面でタスクを完了します。

    • EMC Documentum Content Server 設定を指定画面で、必要な値を入力し、「次へ」をクリックします。

    • Connector for EMC Documentum を設定画面で、「Documentum Connector を設定」をクリックします。完了したら、「次へ」をクリックします。

4.4.23.2 Connector for IBM Content Manager の設定

 IBM Content Manager のクライアントを指定画面で、次のいずれかのタスクを実行します。
  • 後で IBM Content Manager を手動設定するには、「Connector for IBM Content Manager を設定」オプションの選択を解除し、「次へ」をクリックします。

  • オプションを選択したままにし、適切なディレクトリパスを入力して「確認」をクリックします。完了したら「次へ」をクリックし、次の画面でタスクを完了します。

    • IBM Content Manager サーバーの設定を指定画面で、必要な値を入力し、「次へ」をクリックします。

    • Connector for IBM Content Manager を設定画面で「IBM Content Manager Connector を設定」をクリックします。完了したら、「次へ」をクリックします。

4.4.23.3 Connector for IBM FileNet の設定

 IBM FileNet のクライアントを指定画面で、次のいずれかのタスクを実行します。
  • 後で IBM FileNet を手動設定するには、「Connector for IBM FileNet Content Manager を設定」オプションの選択を解除し、「次へ」をクリックします。

  • オプションが選択されている状態で適切なバージョンとディレクトリパスを入力し、「検証」をクリックします。完了したら、「次へ」をクリックし、次の画面の操作を完了します。

    • IBM FileNet Content Server の設定を指定画面で、必要な値を入力し、「次へ」をクリックします。

    • Connector for IBM FileNet Process Engine を設定画面で、適切なバージョン(有効な場合)とディレクトリパスを入力し、「検証」をクリックします。完了したら、「次へ」をクリックします。

    • IBM FileNet Process Engine サーバーの設定を指定画面で、必要な値を入力し、「次へ」をクリックします。

    • Connector for IBM FileNet を設定画面で、「FileNet Connector を設定」をクリックします。完了したら、「次へ」をクリックします。

4.4.23.4 Connector for Microsoft SharePoint の設定

 Adobe LiveCycle ES3 Connector for Microsoft SharePoint を設定画面で、次のいずれかのタスクを実行します。
  • 後で Microsoft Sharepoint を手動設定するには、「Adobe LiveCycle ES3 Connector for Microsoft SharePoint を設定」オプションの選択を解除し、「次へ」をクリックします。

  • Adobe LiveCycle ES3 Connector for Microsoft SharePoint を設定」オプションを選択したままにします。必要な値を入力し、「SharePoint Connector を設定」をクリックします。完了したら、「次へ」をクリックします。

4.4.23.5 ECM Connector の設定の確認

 設定を確認画面で、次のいずれかのタスクを実行します。
  • 初めてコネクタを設定する場合、または前の画面で設定のいずれかを変更した場合、「アプリケーションサーバーを再起動」オプションを選択したままにし、「設定を検証」をクリックします。検証に成功したら、「次へ」をクリックします。

  • 後でコネクタを設定する場合は、「アプリケーションサーバーを再起動します」オプションの選択を解除し、「設定を検証」をクリックします。検証に成功したら、「次へ」をクリックします。

4.4.23.6 コネクタの手動設定

注意: この画面は、LiveCycle コンポーネントを設定画面で ECM Connector の設定を選択したが、コネクタの画面で ECM Connector の設定をスキップしたときにのみ表示されます。

LiveCycle Connector の設定

  1. adobe-component-ext.properties という名前のファイルを作成し、そのファイルをアプリケーションサーバーの作業ディレクトリに配置します。

  2. ECM Java ライブラリを ECM コンポーネントに関連付ける属性を追加します。属性の形式は次のとおりです。com.adobe.livecycle.Connectorfor[ECM].ext=[Comma delimited list of Jar Files, Resource files and/or Directories]

  3. アプリケーションサーバーを起動します。

  4. Configuration Manager の実行が終了し、LiveCycle がデプロイされ実行されている場合は、Administration Console で、EMC Documentum Content Server、IBM Content Manager Datastore、IBM FileNet Content Engine の IP/ポートおよびコネクタ用のユーザーの秘密鍵証明書の場所を指定します。

4.4.23.7 PDF Generator の設定

  1. PDF のネイティブ変換に必要な管理者のユーザー資格情報画面で、サーバーマシンの管理者権限を持つユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。「ユーザーを追加」をクリックします。

    Windows Server 2008 の場合は管理ユーザーを 1 人以上追加し、「次へ」をクリックします。

    注意: Windows Server 2008 で、追加するユーザーのユーザーアカウント制御(UAC)を無効にする必要があります。UAC を無効にするには、コントロールパネル/ユーザーアカウント/ユーザーアカウント制御の有効化または無効化をクリックし、「ユーザーアカウント制御 (UAC) を使ってコンピューターの保護に役立たせる」の選択を解除します。「OK」をクリックします。システムを再起動すると、変更が有効になります。
    重要: 追加するユーザーの UAC を無効にしておきます。詳しくは、3.4.2 Windows インストールの設定を参照してください。
  2. LiveCycle PDF Generator System Readiness Test 画面で、「開始」をクリックして、システムが PDF Generator に対して正しく設定されているかどうかを検証します。System Readiness Tool レポートを確認し、「次へ」をクリックします。

4.4.23.8 Reader Extensions 証明書の設定

  1. デフォルトの Reader Extensions 証明書画面で、デフォルトの Reader Extensions の秘密鍵証明書に対するエイリアスが正しいことを確認して、「次へ」をクリックします。

    注意: この画面が表示されるのは、LiveCycle ES Update 1 から LiveCycle ES3 にアップグレードする場合のみです。LiveCycle ES Update 1 の以前のインストールで設定された証明書がない場合は、代わりに次の画面が表示されます。
  2. Reader Extensions の秘密鍵証明書の設定画面で、モジュールサービスをアクティブにする Reader Extensions 秘密鍵証明書に関連付けられている詳細を指定します。
    注意: LiveCycle ES3 管理コンソールを使用して後から設定」を選択することで、この時点ではこの手順をスキップすることもできます。デプロイメントを完了した後で、Administration Console を使用して Reader Extensions 秘密鍵証明書を設定できます(Administration Console にログインしたら、ホーム設定Trust Store の管理ローカル秘密鍵証明書をクリックします)。

    設定」をクリックし、「次へ」をクリックします。

  3. Correspondence Management Solution のデプロイメント画面で、管理者ユーザー ID とパスワードを指定し、「設定」をクリックして、変更した Web アプリケーションをパッケージ化し LiveCycle EAR にコピーします。

    設定が完了したら、「次へ」をクリックします。

4.4.24 サンプルの読み込み

 LiveCycle ES3 サンプルを読み込み画面で、次のいずれかの操作を実行します。
  • LiveCycle サンプルを読み込むには、「読み込み」をクリックして、「次へ」をクリックします。

  • この手順をスキップするには、「LiveCycle サンプルの読み込みをスキップします」を選択して「次へ」をクリックします。後でサンプルを読み込むには、Configuration Manager を再起動してサンプルの読み込みを選択します。

    重要: 次のいずれかに該当する場合は、LiveCycle サンプルを読み込まないでください。
  • 実稼働システムに LiveCycle をデプロイする場合。サンプルを読み込むことでデフォルトパスワードを持つユーザーが作成され、実稼働環境にセキュリティ上の問題が生じる可能性があります。

  • Connector for EMC Documentum または Connector for IBM FileNet のサービスをデプロイしている場合、Administration Console を使用してリポジトリプロバイダーにする ECM の設定、有効化およびアクティブ化を実行した後に、Documentum リポジトリまたは FileNet オブジェクトストアにサンプルを読み込むことができます。

4.4.25 サーバーの再起動

 サーバーを再起動する必要があります画面の指定に従って、JBoss Application Server を再起動します。一部の設定はサーバーを再起動した後にのみ適用されるので、再起動が必要です。「次へ」をクリックします。