スループットの最大化

Output では、多くのレコードを含む大きな XML データファイルを処理できます。Output サービスで、レコードごとに個別の出力ファイルを作成するか、すべてのレコードを含む 1 つの出力ファイルを作成するかを指定できます(バッチデータ処理による複数ドキュメントの作成を参照してください)。

スループットの制限には相関性があり、フォームデザインの複雑さ、利用可能なメモリ、選択するオプション、その他のアクティビティによって変化します。制限に達したときに生成されるエラーから、メモリ不足が問題であることがわかる場合があります。この制限を認識し、安全なページ生成数のガイドライン内で Output サービスを使用してください。

通常のエントリレベルのビジネスサーバーにおける、複雑さが中程度のフォームの場合、安全なページ生成数のガイドラインは、概ね次のようになります。

フォーマット

バッチレコードと多数の小型のドキュメント

大型のレコードと 1 つの大型のドキュメント

PDF(タグなし)と PDF/a-1b

10000 ページ

500 ページ

PDF(タグ付き)

2500 ページ

250 ページ

PostScript

10000 ページ

500 ページ

PCL(TrueType またはプリンターの常駐フォントを使用)

10000 ページ

500 ページ

PDF へのタグ付けは、必要な場合に限り選択してください。タグ付けされたファイルは、タグなしのファイルに比べサイズが非常に大きく、レンダリングにも時間がかかります。PCL 印刷の場合、フォームデザインで Microsoft OpenType® フォントを使用すると適切にフォーマットされますが、スループットが低下して、生成される出力ファイルのサイズが大きくなり、最適なパフォーマンスは得られません。パフォーマンスを向上させるには、適切なライセンスを受けた True Type フォントを使用または対応付けするか、プリンターの常駐フォントを使用します。

サイズの大きいデータファイルを処理する場合、またはビジー状態のサーバー上で操作する場合は、Output サービスのタイムアウトを長くします。デフォルトのタイムアウトは 180 秒です。タイムアウト値を変更するには、ハードウェアサーバーに十分なメモリがあり、そのメモリを Java アプリケーションサーバーのヒープに使用できることを確認します。タイムアウト値の変更については、LiveCycle 管理コンソールヘルプを参照してください。

大きなレコードまたは 1 つの大きなドキュメントを処理する場合、recordLevel 実行時オプションの 2 を使用できるように XML データが構築されていると、スループットが最大になります。例えば、データファイルを次のように構築するのではなく、

<datafile> 
    <field>123</field>… 
</datafile>

次のように構築し、レベルを 1 つ追加します。

<datafile> 
    <record> 
        <field>123</field> 
        … 
    </record> 
</datafile>