5.3 必要システム構成

5.3.1 最小ハードウェア要件

次の表に、LiveCycle でサポートされる最小ハードウェア要件を示します。

オペレーティングシステム

最小ハードウェア要件

Microsoft Windows Server® 2008 R1/R2(64 ビットアーキテクチャ)

Intel® Pentium® 4、2.8 GHz または同等のプロセッサー

VMWare ESX 3.0 以降

RAM:4 GB(64 ビット OS および 64 ビット JVM)

ディスクの空き容量:5.4 GB の一時ディスクスペースと LiveCycle 用の 3.4 GB のディスクスペース

Microsoft Windows Server® 2003 Enterprise Edition または Standard Edition SP2 および R2 SP2(64 ビットアーキテクチャ)

Intel® Pentium® 4、2.8 GHz または同等のプロセッサー

VMWare ESX 3.0 以降

RAM:4 GB(64 ビット OS および 64 ビット JVM)

ディスクの空き容量:5.4 GB の一時ディスクスペースと LiveCycle 用の 3.4 GB のディスクスペース

Sun Solaris 10(64 ビットアーキテクチャ)

UltraSPARC® IIIi、1.5 GHz プロセッサー

Solaris コンテナ(ゾーン)パーティション

RAM:4 GB(64 ビット OS および 64 ビット JVM)

ディスクの空き容量:5.4 GB の一時ディスクスペースと LiveCycle 用の 3.4 GB のディスクスペース

IBM AIX 6.1

P5 pSeries 520 (Model 52A) 9131-52A、1.8 GHz プロセッサー

LPAR 分割

RAM:4 GB(64 ビット OS および 64 ビット JVM)

ディスクの空き容量:5.4 GB の一時ディスクスペースと LiveCycle 用の 3.4 GB のディスクスペース

SUSE Linux Enterprise Server 10.0 および 11.0(64 ビット版のみ)

デュアルコア 1 GHz プロセッサー

VMWare ESX 3.0 以降

RAM:4 GB(64 ビット OS および 64 ビット JVM)

ディスクの空き容量:5.4 GB の一時ディスクスペースと LiveCycle 用の 3.4 GB のディスクスペース

Red Hat Enterprise Linux AP または ES 5.5(64 ビット版のみ)

デュアルコア 1 GHz プロセッサー

VMWare ESX 3.0 以降

RAM:4 GB(64 ビット OS および 64 ビット JVM)

ディスクの空き容量:5.4 GB の一時ディスクスペースと LiveCycle 用の 3.4 GB のディスクスペース

5.3.1.1 Intel x86 の互換性

サポート対象の Windows および UNIX 系環境において、LiveCycle では、サポート対象の 32 ビットまたは 64 ビットのいずれかのオペレーティングシステムを実行している Intel および AMD64 互換チップセットがサポートされています。

注意: 32 ビットのプラットフォームは、開発および評価の目的でのみサポートされています。

5.3.1.2 推奨ハードウェア要件

小規模な実稼働環境の場合:

Intel 環境:Pentium 4、2.8 GHz 以上。デュアルコアプロセッサーを使用するとパフォーマンスがさらに向上します。

Sun SPARC 環境:UltraSPARC V 以降。

IBM AIX 環境:Power4 以降。

メモリ要件:4 GB の RAM。

5.3.1.3 Adobe LiveCycle Content Services(非推奨)に関するその他のハードウェア要件

Content Services をインストールして DB2 データベースと併用する場合は、DB2 データベースをホストするコンピューターに少なくとも 2 GB の RAM が必要です。

5.3.1.4 クライアント側コンピューターの推奨ハードウェア要件

Adobe® LiveCycle® Workbench 10

  • インストール用のディスク容量:

    1.5 GB(Workbench のみの場合)

    1.7 GB(Workbench、Adobe® LiveCycle® Designer 10 およびサンプルアセンブリを 1 つのドライブにフルインストールした場合)

    一時インストールディレクトリ用に 400 MB(ユーザーの一時ディレクトリに 200 MB、Windows 一時ディレクトリに 200 MB)

    注意: これらの場所がすべて 1 つのドライブ上にある場合は、インストール時に 1.5 GB の空き容量が必要です。一時ディレクトリにコピーされるファイルは、インストールが完了すると削除されます。
  • Workbench を実行するためのメモリ:2 GB の RAM

  • ハードウェア要件: Intel® Pentium® 4 または AMD の同等の 1 GHz プロセッサー

  • 1024 X 768 ピクセル以上のモニター解像度、16 ビットカラー以上

  • LiveCycle サーバーに対する TCP/IPv4 または TCP/IPv6 ネットワーク接続

注意: Workbench を Windows にインストールするには、管理者権限が必要です。管理者以外のアカウントを使用してインストールする場合は、適切なアカウントの資格情報が求められます。

Designer

  • Designer のすべての新機能を活用するには、Adobe® Reader® X または Adobe® Acrobat® X Pro(推奨)が必要です。

  • Adobe® Flash® Player 10.2 以降。

  • (オプション)Adobe® Flash® Builder® 4.5 以降。

  • (オプション)Adobe® Flex® SDK 4.1(Designer に付属のフォームガイドコンポーネントをカスタマイズするために必要)。

注意: Designer インストーラーに含まれている Flex SDK 4.1 のみを使用してください。アドビの Web サイトから入手したバージョンの Flex SDK 以外は使用しないでください。
注意: 詳しくは、『Installing Your Development Environment』を参照してください。

エンドユーザーのハードウェア要件:

  • Adobe® LiveCycle® Workspace 10:1 GB の RAM(Adobe Flash と Adobe Reader の要件を含む)

  • Adobe Flash Player 9 以降:512 MB の RAM(1 GB 推奨)

  • Adobe Reader 8.x 以降:128 MB の RAM(256 MB 推奨)

注意: Web ブラウザーの要件については、「LiveCycle でサポートされているプラットフォームの組み合わせ」を参照してください。

5.3.2 サポートされているプラットフォーム

オペレーティングシステム、アプリケーションサーバー、データベース、JDK などのサポートされている組み合わせについて詳しくは、「LiveCycle でサポートされているプラットフォームの組み合わせ」を参照してください。

5.3.3 AIX、Linux および Solaris に関するその他の要件

注意: AIX、Linux および Solaris マシンでは、LiveCycle インストーラーはマシンにインストールされている JDK を使用します。そのため、サポートされている JDK バージョンをインストールしてください。他のオペレーティングシステムでは、インストーラーはインストーラーにバンドルされている JVM を使用します。

5.3.3.1 UTF-8 のインストールおよび設定

AIX、Linux または Solaris オペレーティングシステムに LiveCycle をインストールする場合、US English バージョンの UTF-8 ロケールをインストールおよび設定する必要があります(まだインストールされていない場合)。このタスクを実行するには、オペレーティングシステムのインストールメディア(CD または DVD)が必要です。

注意: Linux プラットフォームの場合、このロケールはデフォルトで en_US.utf8 という名前でインストールされます。ロケールは locale -a コマンドを使用して確認できます。

AIX への UTF-8 のインストール

  1. US English UTF-8 ロケールがインストールされていないことを確認するには、コマンドプロンプトに "locale -a" と入力します。コマンドの出力結果に EN_US.UTF-8 というエントリが含まれないことを確認します。

  2. コマンドプロンプトのルートで "smitty mle_add_lang" と入力し、AIX SMIT ユーティリティに(テキストモードで)アクセスします。

  3. 表示される画面の CULTURAL CONVENTION ドロップダウンリストと LANGUAGE TRANSLATION ドロップダウンリストの両方で、「UTF-8 US English[EN_US]」を選択します。
    注意: 「INPUT DEVICE/DIRECTORY」はデフォルトの「/dev/cd0」設定のままにします。
  4. Enter キーを押して先に進みます。次のようなメッセージが表示されます。

    installp: Device /dev/cd0 not ready for operation. 
    Please insert media and press Enter to continue.
  5. ディスクドライブに適切な AIX インストールディスクを挿入します。

  6. コマンドが完了したら、SMIT ユーティリティを終了し、"locale -a" コマンドを入力してロケールに EN_US.UTF-8 が設定されたことを確認します。

Solaris への UTF-8 のインストール

  1. US English UTF-8 ロケールがインストールされていないことを確認するには、コマンドプロンプトに "locale -a" と入力します。コマンドの出力結果に EN_US.UTF-8 というエントリが含まれないことを確認します。

  2. ディスクドライブに Solaris のインストール CD #1 を挿入し、次のような適切な場所にマウントします。

    /cdrom/sol_10_807_sparc/s0
  3. root として "localeadm -a nam -d /cdrom/sol_10_807_sparc/s0" コマンドを入力します。
    注意: このコマンドを実行すると、en_US.UTF-8 ロケールのみを指定した場合でも、North America(nam)地域のすべてのロケールがインストールされます。
  4. コマンドが完了したら、"locale -a" コマンドを入力してロケールに EN_US.UTF-8 が設定されたことを確認します。
    注意: FAQs on Solaris locales」を参照してください。

5.3.3.2 Solaris

注意: オペレーティングシステムに X Window ライブラリがインストールされていることを確認してください。これは Adobe® LiveCycle® PDF Generator 10 および Adobe® LiveCycle® Forms 10 で必要です。詳しくは、オペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。
重要: ファイルを抽出するのに Solaris tar コマンドを使用しないでください。このコマンドを使用すると、ファイルが失われるなどのエラーが発生します。GNU tar ツールをダウンロードし、このツールを使用して、Solaris 環境ですべてのファイルを抽出します。

5.3.3.3 Linux

Linux オペレーティングシステムでは、次のことを確認してください。

  • すべての Linux ディストリビューション:オペレーティングシステムに X Window ライブラリがインストールされていることを確認してください。これは、PDF Generator および Forms で必要です。詳しくは、オペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。

  • SUSE Linux:SUSE Linux Enterprise Server 付属の glibc-locale-32bit ライブラリをインストールしないと、LiveCycle 3 で PDF ファイルが生成されません。デフォルトでこのライブラリファイルはインストールされないので、インストールするには YaST を使用する必要があります(詳しくは、SUSE Linux Enterprise Server のドキュメントを参照)。

    LiveCycle を SUSE Linux 11 にインストールする予定になっている場合は、libstdc++- libc6.2-2.so.3 ライブラリもインストールする必要があります。SUSE Linux 11 には、これらのライブラリがデフォルトでは含まれていません。詳しくは、Novell Web ページを参照してください。これらのライブラリは、Adobe Central Pro Output Server を実行するために必要です。

5.3.3.4 Solaris および Linux でのファイル制限値の設定

Solaris または Linux の環境での StuckThread 問題を回避するには、/etc/system ファイルで rlim 値を追加するか、大きい値に変更します。

  1. Linux)/etc/security/limits.conf ファイルを探して開きます。

    Solaris)/etc/system ファイルを探して開きます。

  2. Linux)/etc/security/limits.conf ファイルに次の行を追加します。

    <app_group> soft nofile 8192 
    <app_group> hard nofile 8192

    <app_group> を、アプリケーションサーバーを実行するユーザーグループに置き換えます。すべてのユーザーおよびユーザーグループと一致するように、<app_group> をアスタリスク(*)に置き換えることもできます。

    Solaris)/etc/system ファイル内の rlim 値を探して、次のように変更します。

    set rlim_fd_cur:プロセスごとのファイル記述子の初期の(不確定な)最大数。この値を 8192 以上に設定します。

    set rlim_fd_max:プロセスごとのファイル記述子数についての上限値(ハードリミット)。この値を 8192 以上に設定します(この変更は、デフォルト値が 8192 未満の場合にのみ必要です)。この値を変更するには、スーパーユーザーの権限が必要です。

    注意: rlim_fd_max の値は、rlim_fd_cur の値以上にする必要があります。
  3. ファイルを保存して閉じます。

  4. コンピューターを再起動します。

更新された設定の確認

  1. 新しいシェルを起動します。

  2. ulimit -n と入力して Enter キーを押します。

  3. 返される値が、設定した rlim の値に一致していることを確認します。

5.3.4 Windows でのインストールに必要な権限

Windows にインストールする場合は、管理者権限を持つアカウントを使用する必要があります。管理者以外のアカウントでインストーラーを実行する場合は、管理者権限を持つアカウントの資格情報を入力します。

5.3.5 Windows インストールの設定

64 ビット版の Windows Server 2008 R1、Windows Server 2008 R2、または Vista オペレーティングシステムでは、次のように管理者承認モードのセキュリティオプションを変更します。

  1. (Windows 2008 R1 および Vista)スタート/コントロールパネル/管理ツール/ローカルセキュリティポリシー/ローカルポリシー/セキュリティオプションを選択します。

    (Windows 2008 R2 および Windows 7)スタート/管理ツール/ローカルセキュリティポリシー/ローカルポリシー/セキュリティオプションに移動します。

  2. ユーザーアカウント制御:管理者承認モードでの管理者に対する昇格時のプロンプトの動作」を「確認を要求しないで昇格する」に設定します。

  3. コンピューターを再起動します。

5.3.5.1 Vista および Windows Server 2008 R1 上での Windows UAC の無効化

  1. システム構成ユーティリティにアクセスするには、スタート/ファイル名を指定して実行を選択し、MSCONFIG と入力します。

  2. ツール」タブをクリックし、スクロールして「UAC の無効化」を選択します。

  3. 起動」をクリックして新しいウィンドウでコマンドを実行します。

  4. 完了したら、コマンドウィンドウを閉じ、システム構成ウィンドウを閉じます。

  5. コンピューターを再起動します。

UAC を再度有効にするには、上記の手順を繰り返し、「UAC の有効化」を選択してから「起動」をクリックします。

5.3.5.2 Windows 2008 R2 および Windows 7 上での Windows UAC の無効化

  1. システム構成ユーティリティにアクセスするには、スタート/ファイル名を指定して実行を選択し、MSCONFIG と入力します。

  2. ツール」タブをクリックし、スクロールして「UAC 設定の変更」を選択します。

  3. 起動」をクリックして新しいウィンドウでコマンドを実行します。

  4. スライダーを「通知しない」のレベルに設定します。

  5. 完了したら、コマンドウィンドウを閉じ、システム構成ウィンドウを閉じます。

  6. コンピューターを再起動します。

UAC を再度有効にするには、上記の手順を繰り返し、スライダーを目的のレベルに設定してからコンピューターを再起動します。

重要: PDF Generator が正しく動作するように、Windows のユーザーアカウント制御(UAC)を無効のままにしておく必要があります。UAC の「確認を要求しないで昇格する」オプションを有効にすることで、インストールおよび設定のプロセスを実行できます。ただし、PDF Generator を実行するには、UAC を無効にします。

5.3.6 データベースを使用するための最小限のユーザー権限

データベース

初期化権限

ランタイム権限

Oracle

CREATE SESSION

CREATE CLUSTER

CREATE TABLE

CREATE VIEW

CREATE SEQUENCE

UNLIMITED TABLE SPACE

CREATE SESSION

UNLIMITED TABLE SPACE(ユーザーのクォータを設定しない場合にのみ必要)

CREATE TABLE

MySQL

SELECT

INSERT

UPDATE

DELETE

CREATE

DROP

REFERENCES

INDEX

ALTER

CREATE_TEMP_TABLE

LOCK_TABLES

SELECT

INSERT

UPDATE

DELETE

SQL Server - DB レベル

Create Table

Create View

Connect

Connect

SQL Server - スキーマレベル

Alter

Insert

References

Select

Update

Delete

Insert

Select

Update

Delete

DB2

一覧については、DB2 ユーザーアカウントを参照してください。

一覧については、DB2 ユーザーアカウントを参照してください。

5.3.7 PDF Generator に関するその他の要件

注意: PDF Generator がデプロイされた Windows 2008 マシン上の SendToPrinter API で、共有プリンターのプロトコルを使用することはできません。CIFS または DirectIP などの代替プロトコルを使用してください。

5.3.7.1 Windows のユーザーアカウント

次のタスクには管理者権限があるユーザーアカウントを使用する必要があります。

  • Microsoft Office のインストール

  • PDF Generator のインストール

  • PDF Generator 用の Acrobat のインストール

  • アプリケーションサーバープロセスの実行

5.3.7.2 PDF Generator での 64 ビットアプリケーションサーバーの使用

PDF Generator をシステム上の 64 ビットアプリケーションサーバーで使用する場合は、アプリケーションサーバーが使用する 64 ビット Java 6 JDK の他に、32 ビット Java 6 JDK がインストールされている必要があります。環境変数 JAVA_HOME_32 を設定します。この変数は、64 ビットアプリケーションサーバーが使用しているシステム上の 32 ビット JDK を示す必要があります。指定するパスは、指定したインストールディレクトリと、インストール先のオペレーティングシステムによって変わります。

注意: 32 ビット Sun JDK をインストールし、そのインストールディレクトリを指定するように JAVA_HOME_32 を設定します。Sun Java 6 Release Notes/Supported System Configurations を参照し、使用しているオペレーティングシステム用の 32 ビットバージョンをダウンロードしてください。ただし、AIX を使用している場合は、JAVA_HOME_32 を設定しないでください。
重要: JAVA_HOME_32 は環境変数としてのみ設定し、PATH には含めないでください。JAVA_HOME_32 を PATH に含めると、EAR のデプロイ時、またはサーバーの再起動時に Java core ダンプが表示される場合があります。

5.3.7.2.1 Windows での JAVA_HOME_32 変数の設定

  1. スタートコントロールパネルシステムを選択します。

  2. 詳細設定」タブをクリックします。

  3. 環境変数」をクリックし、「システム環境変数」で「新規」をクリックします。

  4. 環境変数JAVA_HOME_32 を入力します。この値は、JDK を含むディレクトリです。例えば、次のように入力します。
    D:\Program Files (x86)\Java\jdk1.6.0_26

5.3.7.2.2 Linux または Solaris での JAVA_HOME_32 変数の設定

次の例に示すように、Bourne シェルおよび Bash シェルについて、サポート対象の JDK の JAVA_HOME_32 変数を設定します。

JAVA_HOME_32=/opt/jdk1.6.0_26 
export JAVA_HOME_32

5.3.7.3 ネイティブファイルを変換するためのソフトウェアのインストール

PDF Generator をインストールする前に、PDF 変換サポートを必要とするファイル形式に対応したソフトウェアをインストールし、アプリケーションサーバープロセスの実行に使用されているユーザーアカウントを使用して、ソフトウェアのライセンスを手動でアクティベートします。

LiveCycle デプロイメントで使用するネイティブアプリケーションごとにライセンス契約を参照し、LiveCycle デプロイメントで指定されたライセンス要件を満たしていることを確認してください。通常、ネイティブアプリケーションサポートを使用する各 LiveCycle ユーザーは、そのネイティブアプリケーションを使用するコンピューターでライセンスをアクティベートしている必要があります。

PDF Generator の機能を拡張すると、次のアプリケーションを使用して PDF に変換できるファイルの種類を追加できます。

注意: PDF Generator では、サポート対象アプリケーションの英語版、フランス語版、ドイツ語版および日本語版のみがサポートされています。
  • Microsoft Office 2007、2010(DOC、DOCX、XLS、XLSX、PPT、PPTX、RTF、TXT、Microsoft Office Open XML 形式)

  • Microsoft Office Visio 2007、2010(VSD)

  • Microsoft Publisher 2007、2010(PUB)

  • Microsoft Project 2007、2010(MPP)

  • AutoCAD 2005、2006、2007、2008(DWG、DXF、DWF)

注意: LiveCycle では、上記のすべてのソフトウェアについて、32 ビット版のみがサポートされています。
注意: AutoCAD を使用した DWG、DXF および DWF ファイルのネイティブファイル変換は、32 ビット環境でのみサポートされます。Acrobat を使用した DWG、DXF および DWF ファイルの変換は、32 ビットおよび 64 ビットプラットフォームの両方でサポートされます。
  • Corel WordPerfect 12、X4(WPD)

  • Adobe Photoshop® CS3

  • Adobe FrameMaker® 7.2、8.0(FM)

  • Adobe PageMaker® 7.0(PMD、PM6、P65、PM)

  • OpenOffice 3.3、(ODT、ODP、ODS、ODG、ODF、SXW、SXI、SXC、SXD、SXM)

注意: OpenOffice 3.3 で作成したドキュメントを変換するには、OpenOffice 3.3 以降をサーバーにインストールする必要があります。
注意: Linux プラットフォームでは、OpenOffice は /root ユーザーの下でインストールされていることが必要です。OpenOffice が特定のユーザー用にインストールされている場合は、PDFG が OpenOffice ドキュメントを変換できない可能性があります。

次のネイティブファイルの形式を変換するために、ネイティブソフトウェアアプリケーションをインストールする必要はありません。

  • Print ファイル(PS、PRN、EPS)

  • Web ファイル(HTML)

  • 画像ファイル(JPEG、GIF、BMP、TIFF、PNG)

5.3.7.4 PDF Generator 用の Acrobat のインストール

LiveCycle インストーラーを実行する前に Acrobat X をインストールします。PDF Generator の設定の問題を回避するために、Acrobat をインストールした後必ず 1 回は Acrobat を起動してください。Acrobat の起動時に表示されるすべてのモーダルダイアログボックスを閉じます。
注意: LiveCycle のインストールで使用するユーザーアカウントで、Acrobat をインストールしてください。

ただし、LiveCycle がインストールされていて Acrobat X がインストールされていない場合は、Acrobat X をインストールした後、[LiveCycle root]¥pdfg_config フォルダーにある Acrobat_for_PDFG_Configuration.bat スクリプトを実行します。これを実行しないと、PDF 変換が失敗する可能性があります。

Acrobat_PATH(大文字と小文字が区別されます)環境変数が、Configuration Manager によって自動的に設定されます。この環境変数を手動で設定する方法については、5.3.7.7 環境変数の設定を参照してください。環境変数を設定したら、アプリケーションサーバーを再起動します。

注意: 使用する JDK に応じて、Sun または IBM の Web サイトから必要な JAR ファイルをダウンロードします。

5.3.7.5 SHX フォントを使用するための Acrobat の設定(Windows のみ)

注意: PDF Generator で SHX フォントを使用して、AutoCAD をインストールせずに AutoCAD DWG ファイルを変換する場合、次の手順を実行して Acrobat を設定してください。また、次の手順は、管理コンソールで設定されたすべてのユーザーアカウントに対して実行する必要があります。
  1. Acrobat を開きます。

  2. 編集/環境設定を選択します。

  3. PDF への変換/Autodesk AutoCAD を選択します。

  4. 設定を編集」をクリックします。

  5. 設定の環境設定」をクリックします。

  6. SHX フォントファイルの検索パスの横にある「参照」をクリックして、SHX フォントファイルへのパスを指定します。

  7. 開いているダイアログのそれぞれで「OK」をクリックします。

5.3.7.6 QuickTime 7

PDF Generator では、PowerPoint プレゼンテーションや PDF マルチメディアファイルなどのファイルに埋め込まれているビデオを変換する場合は、QuickTime 7(Player または Pro)がインストールされている必要があります。このアプリケーションは、Apple Downloads サイトから入手できます。

5.3.7.7 環境変数の設定

FrameMaker、Photoshop、PageMaker、WordPerfect などのアプリケーションから PDF ドキュメントを作成する場合は、Windows の環境変数を設定する必要があります。

これらの環境変数の名前を以下に示します。

  • FrameMaker_PATH

  • Notepad_PATH(この変数は空のままにしてください)

  • OpenOffice_PATH

  • PageMaker_PATH

  • Photoshop_PATH

  • WordPerfect_PATH

  • Acrobat_PATH

これらの環境変数はオプションであり、PDF Generator で対応するアプリケーションを使用して PDF ファイルを変換する場合にのみ設定する必要があります。環境変数の値には、対応するアプリケーションを起動する際に使用する実行ファイルの絶対パスを含める必要があります。

例えば、FrameMaker_PATH 変数には C:¥ProgramFiles¥Adobe¥FrameMaker7.2¥FrameMaker.exe を含めることができます。ただし、OpenOffice_PATH は他の環境変数とは設定方法が異なります。この変数は、OpenOffice のインストールフォルダーに設定する必要があります(実行ファイルへのパスに設定するのではありません)。Windows での OpenOffice_PATH の一般的な値は、C:¥Program Files (x86)¥OpenOffice.org 3¥ です。

Word、PowerPoint、Excel、Visio および Project などの Microsoft Office アプリケーションのパスや AutoCAD のパスは不要です。これらのアプリケーションがサーバーにインストールされている場合は、Generate PDF サービスが自動的にこれらのアプリケーションを起動します。

Windows 環境変数を設定するには

  1. スタートコントロールパネルシステムを選択します。

  2. 詳細設定」タブをクリックします。

  3. 環境変数」をクリックし、「システム環境変数」で「新規」をクリックします。

  4. 設定が必要な環境変数の名前(FrameMaker_PATH など)を入力します。この値は、実行ファイルを含むディレクトリです。例えば、次のように入力します。
    C:\Program Files\Adobe\FrameMaker7.2\FrameMaker.exe

5.3.7.8 Service Control Manager コマンドラインツール

Windows で PDF Generator の自動インストールを行う場合は、インストール前に sc.exe(Service Control Manager コマンドラインツール)が Windows 環境にインストールされていることを確認します。一部の Windows サーバーでは、sc.exe がプリインストールされていません。デフォルトでは、sc.exe ファイルは C:¥Windows¥system32 ディレクトリにインストールされます。ほとんどの OS のインストールでは、このツールがインストールされます。このツールがインストールされていない場合は、使用しているバージョンの Windows 用の Windows リソースキットでこのツールを入手できます。サーバーにツールがインストールされていることを確認するには、コマンドプロンプトに sc.exe と入力します。ツールの使用状況が返されます。

5.3.7.9 ヘッドレスモードの設定

ヘッドレスモード環境(モニター、キーボードまたはマウスのないサーバー)で PDF Generator を実行する場合、x11 ライブラリをインストールする必要があります。一部の Linux では、これらのライブラリがデフォルトでインストールされません。そのため、ライブラリを取得して手動でインストールする必要があります。
注意: シェルセッションで x11 転送をアクティブにすると、SOAP 要求中に SOAP UI によって UI 要素が作成され、要求は失敗します。要求のエラーを回避するには、 -Djava.awt.headless=true JVM 引数を追加する必要があります。

5.3.7.10 PDF Generator のマルチスレッドファイル変換およびマルチユーザーサポートの有効化

デフォルトでは、PDF Generator は、一度に 1 つの OpenOffice、Microsoft Word または PowerPoint ドキュメントのみを変換できます。マルチスレッド変換を有効にすると、OpenOffice または PDFMaker の複数のインスタンスを起動して PDF Generator で同時に複数のドキュメントを変換できます(PDFMaker は、Word 文書と PowerPoint ドキュメントの変換に使用されます)。

注意: マルチスレッドファイル変換は、Microsoft Word 2003 および PowerPoint 2003 ではサポートされていません。また、Microsoft Excel(2003、2007 および 2010)もサポートされていません。マルチスレッドファイル変換を有効にするには、Microsoft Word 2007 または 2010 および PowerPoint 2007 または 2010 にアップグレードしてください。
注意: Microsoft Excel ファイルと Microsoft Visio ファイルは同時には変換されません。変換中、EXCEL.exe と VISIO.exe はタスクマネージャーで監視されます。Visio ファイルは、Excel ファイルの処理が完了した後に処理されます。

OpenOffice または PDFMaker の各インスタンスは、それぞれ別のユーザーアカウントを使用して起動されます。追加する各ユーザーアカウントは、LiveCycle サーバーコンピューター上での管理者権限を持つ有効なユーザーである必要があります。64 ビット Windows では、Windows UAC を無効にします。詳しくは、5.3.5 Windows インストールの設定を参照してください。

LiveCycle サーバーの設定が完了したら、管理コンソールで LiveCycle ユーザーアカウントを追加します。使用しているアプリケーションサーバー版の『LiveCycle インストールガイド』のマルチスレッドファイル変換のユーザーアカウントの項を参照してください。Windows 環境でネイティブファイルおよび OpenOffice ファイルのマルチユーザーサポートを有効にするには、次の権限を持つユーザーを 3 人以上追加します。

PDF Generator ネイティブ変換用にユーザーを追加する場合は、アプリケーションサーバーを実行するユーザーに「プロセスレベルトークンの置き換え」権限を付与します。詳しくは、5.3.7.12 「プロセスレベルトークンの置き換え」権限の付与(Windows のみ)を参照してください。

ネイティブアプリケーションの最初のダイアログと自動アップデートの解除

ネイティブファイルを PDF Generator から変換するには、最初の登録、アクティベート、向上プログラムのダイアログを、これらを表示しないようにするオプションを使用して解除する必要があります。このようなアップデートダイアログは実行中のサーバーに障害を起こす場合があるため、これらのアプリケーションの自動アップデートも無効にする必要があります。

サーバーを実行しているユーザー、およびマルチユーザーサポート用の PDFG アカウントで設定されたすべてのユーザーアカウントでは、ダイアログと自動アップデートを無効にする必要があります。次のアプリケーションがサーバーにインストールされている場合、ダイアログを解除する必要があります。

  • Microsoft Word (Windows)

  • Microsoft Excel (Windows)

  • Microsoft PowerPoint (Windows)

  • Microsoft Project (Windows)

  • Microsoft Publisher (Windows)

  • Microsoft Visio (Windows)

  • OpenOffice (Windows/ Solaris / Linux)

  • Adobe Acrobat (Windows)

  • Adobe Photoshop (Windows)

  • Adobe FrameMaker (Windows)

  • Adobe PageMaker (Windows)

  • Autodesk AutoCAD (Windows)

  • Corel WordPerfect (Windows)

Windows Server 2003 または 2008 で報告されたエラーの無効化(オプションですが推奨)

PDF Generator on Windows Server 2003 または 2008 を使用してドキュメントを PDF に変換中、Windows が実行ファイルに問題が見つかり、ファイルを閉じる必要があると報告する場合があります。 ただし、PDF 変換はバックグラウンドで続行されるため、影響を与えません。

エラーを受信しないようにするために、Windows エラー報告を無効にすることができます。エラー報告の無効化について詳しくは、次の記事を参照してください。

Linux または Solaris での OpenOffice に必要な追加設定

  1. /etc/sudoers ファイルで、追加のユーザー(LiveCycle サーバーを実行する管理者以外)のエントリを追加します。例えば、ユーザーを lcadm、サーバーを myhost として LiveCycle を実行している場合、user1 および user2 として動作させるには、/etc/sudoers に次のエントリを追加します。

    lcadm myhost=(user1) NOPASSWD: ALL

    lcadm myhost=(user2) NOPASSWD: ALL

    この設定により、lcadm は、ホスト myhost において user1 または user2 として、パスワードの入力を求められることなくすべてのコマンドを実行できるようになります。

  2. すべての LiveCycle ユーザーが LiveCycle Server に接続できるようにします。例えば、user1 というローカルユーザーに LiveCycle サーバーに接続する権限を許可するには、次のコマンドを使用します。

    xhost +local:user1@

    詳しくは、xhost コマンドのドキュメントを参照してください。

  3. サーバーを再起動します。

5.3.7.11 PDF Generator のマルチユーザーサポート

Windows 環境でネイティブファイルおよび OpenOffice ファイルのマルチユーザーサポートを有効にするには、次の権限を持つユーザーを 3 人以上追加する必要があります。AIX、Linux、または Solaris プラットフォームでは、ユーザーを 1 人以上作成する必要があります。

プラットフォーム

ユーザー権限

Windows Server 2008

管理者権限を持ち、UAC が無効化され、「プロセスレベルトークンの置き換え」権限があるユーザー

Windows Server 2003

管理者権限を持つユーザー

AIX、Linux または Solaris

sudo 権限を持つユーザー

PDF Generator ネイティブ変換用のユーザーを追加する場合は、アプリケーションサーバーを実行するユーザーに「プロセスレベルトークンの置き換え」権限を付与する必要があります。5.3.7.12 「プロセスレベルトークンの置き換え」権限の付与(Windows のみ)を参照してください。

5.3.7.12 「プロセスレベルトークンの置き換え」権限の付与(Windows のみ)

Windows サービスとしてではなくコマンドプロンプトからアプリケーションサーバーを起動する際に使用するユーザーアカウントには、「プロセスレベルトークンの置き換え」権限が必要です。この設定は PDF Generator では必須です。

  1. スタート/ファイル名を指定して実行をクリックして、gpedit.msc と入力します。

  2. グループポリシーダイアログボックスで、コンピューターの構成Windows の設定セキュリティの設定ローカルポリシーユーザー権限の割り当てを選択して、「プロセスレベルトークンの置き換え」をダブルクリックします。

  3. ユーザーまたはグループの追加」をクリックし、アプリケーションサーバーを起動するコマンドプロンプトを開くための Windows ユーザーアカウントを追加します。

  4. Windows を再起動して、アプリケーションサーバーを起動します。

5.3.8 Connector for Documentum に関するその他の要件

LiveCycle が Documentum に接続する場合、LiveCycle をホストするマシンに Document Foundation Classes をインストールする必要があります。

5.3.9 Connector for IBM Content Manager に関するその他の要件

注意: アップグレードの場合、これらの設定が必要なのは、Adobe® LiveCycle®10 Connector for IBM® Content Manager を既存の LiveCycle 上にインストールしていないにもかかわらず LiveCycle 上でライセンスする場合や、新しいオペレーティングシステム上でアウトオブプレースアップグレードを実行する場合のみです。

Connector for IBM Content Manager では、次のソフトウェアがインストールされている必要があります(両方とも IBM の Web サイトから入手可能)。

  • DB2 Universal Database Client

  • IBM Information Integrator for Content(II4C)

使用しているアプリケーションサーバーの『LiveCycle へのアップグレード』の「デプロイメント完了後の作業」の章を参照してください。

5.3.9.1 単一の IBM Content Manager データストアに対する接続の設定

  1. DB2 Configuration Assistant を起動します。

  2. SelectedAdd Database Using Wizard をクリックします。

  3. Manually Configure a Connection to a Database」を選択し、「Next」をクリックします。

  4. TCP/IP」を選択して、「Next」をクリックします。

  5. 以下の TCP/IP 通信オプションを指定して、「Next」をクリックします。

    • Host Name」ボックスに、DB2 Content Manager をホストするサーバーのホスト名を入力します。

    • 「Service Name」ボックスは空にしておきます。

    • Port Number」ボックスに、ポート番号を入力します。DB2 Content Manager のデフォルトのポート番号は 50000 です。

  6. Database Name」ボックスに IBM Content Manager データストア名を入力し、「Database Alias」ボックスにデータストアのエイリアス名を入力して、「Next」をクリックします。

  7. Next」をクリックして、デフォルトのデータソース設定を受け入れます。

  8. Operating System」リストで、使用しているオペレーティングシステムを選択し、「Next」をクリックします。

  9. 以下のシステムオプションを指定して、「Next」をクリックします。

    • System Name」ボックスに、DB2 をホストするサーバー名を入力します。「Discover」をクリックすると、DB2 Content Manager では指定したシステム名を検索し、システムが見つからない場合、すべての DB2 インスタンスを示します。

    • Host Name」ボックスにホスト名を入力するか、または「View Details」をクリックして、前の手順で指定したシステムのドメインと IP アドレスを表示します。

    • Operating System リストで、DB2 Content Manager をデプロイしたオペレーティングシステム(Windows、Linux または AIX)を選択します。

  10. (オプション)「Security」オプションを指定するには、「Use Authentication Value in Server's DBM Configuration」を選択して、「Finish」をクリックします。

  11. Test Connection ダイアログボックスで、必要に応じて接続をテストします。

5.3.9.2 複数の IBM Content Manager データストアに対する接続の設定

  1. 5.3.9.1 単一の IBM Content Manager データストアに対する接続の設定の手順に従って初期接続を設定します。

  2. cmbicmsrvs.ini ファイル(データストア情報を格納するファイル)を以下のように変更して、データベース接続を追加します。

    • コマンドプロンプトウィンドウで、ディレクトリを [II4C home]/bin(例えば Windows では C:¥ProgramFiles¥db2cmv8¥、AIX、Linux または Solaris では /opt/IBM/db2cmv8)に変更します。

    • cmbenv81.bat(Windows)または cmbenv81.sh(AIX、Linux または Solaris)ファイルを実行して、II4C の Java ユーティリティ用の環境およびクラスパスを設定します。

    • ディレクトリを [II4C working directory]/cmgmt/connectors に変更します。ここで、[II4C working directory] は以下のいずれかです。

      (Windows)C:¥Program Files¥db2cmv8

      (Linux、AIX)/home/ibmcmadm

      (Solaris)/export/home/ibmcmadm

    • コマンドを実行します。

      java com.ibm.mm.sdk.util.cmbsrvsicm -a add -s <library server database name> -sm <database schema name>

      ここで、<library server database name> は、上記の手順 6 で設定した Database Alias と同じです。

    注意: 次の手順では、DB2 の権限を持たないユーザーが cmbicmenv.ini ファイルを使用して接続証明書を共有することができます。

5.3.9.3 IBM Content Manager データストアへのマルチユーザー接続の設定

  1. コマンドプロンプトウィンドウで、ディレクトリを [II4C home]/bin(例えば Windows では C:¥ProgramFiles¥db2cmv8¥、AIX、Linux または Solaris では /opt/IBM/db2cmv8)に変更します。

  2. cmbenv81.bat(Windows)または cmbenv81.sh(AIX、Linux または Solaris)ファイルを実行して、II4C の Java ユーティリティ用の環境およびクラスパスを設定します。

  3. ディレクトリを [II4C working directory]/cmgmt/connectors に変更します。ここで、[II4C working directory] は以下のいずれかです。

    (Windows)C:¥Program Files¥db2cmv8

    (Linux、AIX)/home/ibmcmadm

    (Solaris)/export/home/ibmcmadm

  4. コマンドを実行します。

    java com.ibm.mm.sdk.util.cmbenvicm -a add -s <library server database name> -u <database user ID> -p <database password>

    ここで、<library server database name> は、上記の手順 6 で設定した Database alias と同じです。

5.3.10 Connector for IBM FileNet に関するその他の要件

これらの要件はオプションであり、Adobe® LiveCycle® 10 Connector for IBM® FileNet をインストールする場合のみ必要です。

注意: アップグレードの場合、これらの設定が必要なのは、Connector for IBM FileNet を既存の LiveCycle 上にインストールしていないにもかかわらず LiveCycle 上でライセンスする場合や、新しいオペレーティングシステム上でアウトオブプレースアップグレードを実行する場合のみです。

IBM FileNet 4.0

LiveCycle を IBM FileNet 4.0 Content Engine に接続する場合は、Content Engine Java Client をインストールする必要があります。デフォルトで C:¥Program Files¥FileNet¥CEClient に配置される IBM FileNet 4.0 Content Engine クライアントインストーラーを使用します。インストール時に、コンポーネント画面で、Java クライアントコンポーネントのみを選択します。

IBM FileNet 4.0 Process Engine を設定するには、pe.jar ファイルを、Process Engine ディレクトリから LiveCycle をホストするコンピューターにコピーします。C:¥FileNetPE¥files ディレクトリを作成して、ここに pe.jar ファイルをコピーします。Process Engine クライアントインストールディレクトリは、C:¥FileNetPE に変わりました。

IBM FileNet 4.5

LiveCycle を IBM FileNet 4.5 Content Engine に接続する場合は、Content Engine Java Client をインストールする必要があります。デフォルトで C:¥Program Files¥FileNet¥CEClient に配置される IBM FileNet 4.5 Content Engine クライアントインストーラーを使用します。インストール時に、コンポーネント選択画面で、Application Engine または Process Engine から 1 つ以上のコンポーネントを選択します。

IBM FileNet 4.5 Process Engine の場合は、デフォルトで C:¥ProgramFiles¥FileNet¥BPMClient に配置される IBM FileNet 4.5 Process Engine Client をインストールする必要があります。インストール時に、コンポーネント選択画面で「Other」オプションを選択します。

IBM FileNet 5.0

LiveCycle を IBM FileNet 5.0 Content Engine に接続する場合は、Content Engine Java Client をインストールする必要があります。デフォルトで C:¥Program Files¥FileNet¥CEClient に配置される IBM FileNet 5.0 Content Engine クライアントインストーラーを使用します。インストール時に、コンポーネント選択画面で、Application Engine または Process Engine から 1 つ以上のコンポーネントを選択します。

IBM FileNet 5.0 Process Engine の場合は、デフォルトで C:¥ProgramFiles¥FileNet¥BPMClient に配置される IBM FileNet 5.0 Process Engine Client をインストールする必要があります。インストール時に、コンポーネント選択画面で「Other」オプションを選択します。

5.3.11 Adobe LiveCycle Content Services(非推奨)に関するその他の要件

Microsoft Office 2007 および 2010 のドキュメント(DOCX、XLSX および PPTX ファイル)にインデックスを作成するには、Content Services 用のサーバーに PDF Generator をインストールする必要があります。

5.3.12 Content Services(非推奨)に関するその他のアップグレード要件

現在の LiveCycle 環境に DB2 データベースが含まれていて、アップグレードで Content Services をインストールする場合は、インストールの前に次のスクリプトを作成して実行する必要があります。

5.3.12.1 アップグレードで Content Services をインストールするための準備

  1. テキストエディターで、次のスクリプトをコピーします。

    注意: 次のテキストには、改行が含まれています。このテキストを、このドキュメント以外の場所にコピーする場合は、新しい場所に貼り付けるときに改行を削除してください。

    DB2 9.1 の場合

    connect to dbname; 
    CREATE BUFFERPOOL BP32K SIZE 4000 PAGESIZE 32768 NOT EXTENDED STORAGE; 
    CREATE TEMPORARY TABLESPACE dbname_TEMP_32K IN DATABASE PARTITION GROUP IBMTEMPGROUP PAGESIZE 32768 MANAGED BY SYSTEM USING ('DB2_root\dbname32k_TEMP') EXTENTSIZE 32 PREFETCHSIZE 16 BUFFERPOOL BP32K; 
    CREATE REGULAR TABLESPACE dbname_DATA_32K IN DATABASE PARTITION GROUP IBMDEFAULTGROUP PAGESIZE 32768 MANAGED BY DATABASE USING (FILE'DB2_root\dbname32k_DATA'9000) EXTENTSIZE 16 PREFETCHSIZE 16 BUFFERPOOL BP32K; 
    commit work; 
    deactivate database dbname; 
    activate database dbname; 

    DB2 9.5 の場合

    connect to dbname; 
    CREATE BUFFERPOOL BP32K SIZE 500 PAGESIZE 32768; 
    CREATE TEMPORARY TABLESPACE dbname_TEMP_32K IN DATABASE PARTITION GROUP IBMTEMPGROUP PAGESIZE 32768 MANAGED BY SYSTEM USING 'DB2_root\dbname32k_TEMP') EXTENTSIZE 32 PREFETCHSIZE 16 BUFFERPOOL 
    BP32K; 
    CREATE REGULAR TABLESPACE dbname_DATA_32K IN DATABASE PARTITION GROUP IBMDEFAULTGROUP PAGESIZE 32768 MANAGED BY DATABASE USING (FILE'DB2_root\dbname32k_DATA'9000) EXTENTSIZE 16 PREFETCHSIZE 16 BUFFERPOOL BP32K; 
    commit work; 
    deactivate database dbname; 
    activate database dbname;
  2. スクリプトを次のように変更します。

    • dbname のインスタンスを、使用する LiveCycle データベースの名前に置き換えます。

    • DB2_root を、DB2 がインストールされているルートディレクトリへのパスに置き換えます。

    • コマンドに改行が含まれていないことと、各コマンドがセミコロン(;)で終了していることを確認します。

    • 次の行の 9000 を、データベースのサイズに基づいて変更します。

    FILE'DB2_root\dbname32k_DATA'9000

    この値は、データベースを初期化するのに必要な最小ページ数を指定します。データベースを初期化した後に、DB2 管理ツールを使用してこの値を変更することもできます。

  3. テキストファイルを DB2 コマンドラインプロセッサーがアクセスできる場所に保存します。

  4. DB2 コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力してスクリプトを実行します。

db2 -tf <path_to_script_file>/<script_file_name>