デフォルトでは、PDF Generator は、一度に 1 つの OpenOffice、Microsoft Word または PowerPoint ドキュメントのみを変換できます。マルチスレッド変換を有効にすると、OpenOffice または PDFMaker の複数のインスタンスを起動して PDF Generator で同時に複数のドキュメントを変換できます(PDFMaker は、Word 文書と PowerPoint ドキュメントの変換に使用されます)。
注意: マルチスレッドファイル変換は、Microsoft Word 2003 および PowerPoint 2003 ではサポートされていません。また、Microsoft Excel(2003、2007 および 2010)もサポートされていません。マルチスレッドファイル変換を有効にするには、Microsoft Word 2007 または 2010 および PowerPoint 2007 または 2010 にアップグレードしてください。
注意: Microsoft Excel ファイルと Microsoft Visio ファイルは同時には変換されません。変換中、EXCEL.exe と VISIO.exe はタスクマネージャーで監視されます。Visio ファイルは、Excel ファイルの処理が完了した後に処理されます。
OpenOffice または PDFMaker の各インスタンスは、それぞれ別のユーザーアカウントを使用して起動されます。追加する各ユーザーアカウントは、LiveCycle サーバーコンピューター上での管理者権限を持つ有効なユーザーである必要があります。64 ビット Windows では、Windows UAC を無効にします。詳しくは、2.2.5 Windows インストールの設定を参照してください。
LiveCycle サーバーの設定が完了したら、管理コンソールで LiveCycle ユーザーアカウントを追加します。使用しているアプリケーションサーバー版の『LiveCycle インストールガイド』のマルチスレッドファイル変換のユーザーアカウントの項を参照してください。Windows 環境でネイティブファイルおよび OpenOffice ファイルのマルチユーザーサポートを有効にするには、次の権限を持つユーザーを 3 人以上追加します。
PDF Generator ネイティブ変換用にユーザーを追加する場合は、アプリケーションサーバーを実行するユーザーに「プロセスレベルトークンの置き換え」権限を付与します。詳しくは、2.2.6.12 「プロセスレベルトークンの置き換え」権限の付与(Windows のみ)を参照してください。
ネイティブアプリケーションの最初のダイアログと自動アップデートの解除
ネイティブファイルを PDF Generator から変換するには、最初の登録、アクティベート、向上プログラムのダイアログを、これらを表示しないようにするオプションを使用して解除する必要があります。このようなアップデートダイアログは実行中のサーバーに障害を起こす場合があるため、これらのアプリケーションの自動アップデートも無効にする必要があります。
サーバーを実行しているユーザー、およびマルチユーザーサポート用の PDFG アカウントで設定されたすべてのユーザーアカウントでは、ダイアログと自動アップデートを無効にする必要があります。次のアプリケーションがサーバーにインストールされている場合、ダイアログを解除する必要があります。
Microsoft Word (Windows)
Microsoft Excel (Windows)
Microsoft PowerPoint (Windows)
Microsoft Project (Windows)
Microsoft Publisher (Windows)
Microsoft Visio (Windows)
OpenOffice (Windows/ Solaris / Linux)
Adobe Acrobat (Windows)
Adobe Photoshop (Windows)
Adobe FrameMaker (Windows)
Adobe PageMaker (Windows)
Autodesk AutoCAD (Windows)
Corel WordPerfect (Windows)
Windows Server 2003 または 2008 で報告されたエラーの無効化(オプションですが推奨)
PDF Generator on Windows Server 2003 または 2008 を使用してドキュメントを PDF に変換中、Windows が実行ファイルに問題が見つかり、ファイルを閉じる必要があると報告する場合があります。 ただし、PDF 変換はバックグラウンドで続行されるため、影響を与えません。
エラーを受信しないようにするために、Windows エラー報告を無効にすることができます。エラー報告の無効化について詳しくは、次の記事を参照してください。
Linux または Solaris での OpenOffice に必要な追加設定
/etc/sudoers ファイルで、追加のユーザー(LiveCycle サーバーを実行する管理者以外)のエントリを追加します。例えば、ユーザーを lcadm、サーバーを myhost として LiveCycle を実行している場合、user1 および user2 として動作させるには、/etc/sudoers に次のエントリを追加します。
lcadm myhost=(user1) NOPASSWD: ALL
lcadm myhost=(user2) NOPASSWD: ALL
この設定により、lcadm は、ホスト myhost において user1 または user2 として、パスワードの入力を求められることなくすべてのコマンドを実行できるようになります。
すべての LiveCycle ユーザーが LiveCycle Server に接続できるようにします。例えば、user1 というローカルユーザーに LiveCycle サーバーに接続する権限を許可するには、次のコマンドを使用します。
xhost +local:user1@
詳しくは、xhost コマンドのドキュメントを参照してください。
サーバーを再起動します。