注意: この項のタスクは、LiveCycle にアップグレードする予定のシステム上で、GDS ディレクトリの場所を変更する場合にのみ必要です。
グローバルドキュメントストレージディレクトリ(GDS)は、プロセス内で使用される長期間有効なファイルや重要な LiveCycle 製品コンポーネントを格納するために使用します。長期間有効なファイルの有効期間内には、LiveCycle システムが複数回再起動され、期間は数日間、数年間にわたる場合もあります。該当するファイルには、PDF ファイル、ポリシー、フォームテンプレートなどがあります。
長期間有効なファイルは、多くの LiveCycle デプロイメントの全体的な状態の中で重要な部分です。長期間有効なドキュメントが一部でも失われたり破損したりすると、既存の LiveCycle サーバーが不安定な状態になり、アップグレードに使用できなくなるおそれがあります。非同期ジョブの呼び出しの入力ドキュメントも GDS ディレクトリに保存されます。これらのドキュメントは、要求を処理するために使用可能である必要があります。
GDS ディレクトリは、LiveCycle データベースを初期化する前に作成する必要があります。詳しくは、3.5.1 グローバルドキュメントストレージディレクトリの場所を参照してください。
既存の GDS ディレクトリを再利用するか、その内容を新しい場所にコピーできます。
クラスター設定では、LiveCycle クラスター内の各ノードからアクセス可能な任意のコンピューターで GDS ディレクトリ用の共有ファイルシステムを作成し、GDS ディレクトリに対する読み取りおよび書き込みの権限がクラスターのすべてのノードに付与されていることを確認します。
クラスター設定では、GDS 用に作成した共有ディレクトリを指定する必要があります。クラスター環境のデフォルトの場所を使用することはできません。
注意: LiveCycle クラスター内の各ノードからアクセス可能な任意のコンピューターで GDS ディレクトリ用の共有ファイルシステムを作成し、GDS ディレクトリに対する読み取りおよび書き込みの権限がクラスターのすべてのノードに付与されていることを確認します。
3.5.1 グローバルドキュメントストレージディレクトリの場所
LiveCycle のインストール後に Configuration Manager を使用して GDS ディレクトリの場所を設定します。指定する GDS ディレクトリは可用性が高く、パフォーマンスを向上させるために短時間でアクセスできなければなりません。GDS ディレクトリが共有ネットワークドライブ上にある場合は、場所を \\computer_name\GDS として指定することをお勧めします。
LiveCycle のインストール時に GDS の場所を変更した場合は、ディレクトリの場所を次の手順で確認できます。
LiveCycle 管理コンソールにログインし、設定/コアシステム設定/設定をクリックします。
「グローバルドキュメントストレージディレクトリ」ボックスで指定されている場所を控えておきます。
インストールの完了後に GDS ディレクトリの場所を変更する場合(LiveCycle 管理ヘルプを参照)、GDS ディレクトリ用の適切な場所を計画する必要があります。
重要: GDS ディレクトリがドライブのルートにある場合(D:¥ など)は、Windows ではモジュールのデプロイメントが失敗します。GDS の場合、ディレクトリがドライブのルートではなく、サブディレクトリに配置されていることを確認する必要があります。例えば、ディレクトリは単に D:¥ ではなく D:¥GDS にする必要があります。