6 Connector for IBM FileNet の設定

LiveCycle が IBM FileNet をサポートしているのは、バージョン 4.0、4.5 および 5.0 のみです。ECM が適切にアップグレードされていることを確認してください。

Connector for IBM FileNet を LiveCycle の一部としてインストールした場合は、FileNet オブジェクトストアに接続するように、このサービスを設定する必要があります。

FileNet 4.x または FileNet 5.0 および CEWS トランスポートを使用して Connector for IBM FileNet を設定するには:

  1. -Dwasp.location= <configuration files location>

    例えば、デフォルトの FileNet Application Engine インストールを Windows オペレーティングシステムで使用する場合、次の Java オプションを追加します。

    -Dwasp.location=C:/Progra~1/FileNet/AE/CE_API/wsi
  2. 次の FileNet Application Engine JAR ファイルの場所を指定する、新しいシステムプロパティを追加します。

    FileNet 4.x の場合、次の JAR ファイルを追加します。

    • javaapi.jar

    • soap.jar

    • wasp.jar

    • builtin_serialization.jar(FileNet 4.0 のみ)

    • wsdl_api.jar

    • jaxm.jar

    • jaxrpc.jar

    • saaj.jar

    • jetty.jar

    • runner.jar

    • p8cjares.jar

    • Jace.jar

    • (オプション)pe.jar

    FileNet 5.0 の場合、次の JAR ファイルを追加します

    • Jace.jar

    • javaapi.jar

    • log4j.jar

    • pe.jar

    • stax-api.jar

    • xlxpScanner.jar

    • xlxpScannerUtils.jar

    注意: pe.jar ファイルは、デプロイメントで IBMFileNetProcessEngineConnector サービスを使用する場合にのみ追加します。新しいシステムプロパティには、次の構造を反映させる必要があります。
    [component id].ext=[JAR files and/or folders]

    例えば、デフォルトの FileNet Application Engine インストールを Windows オペレーティングシステムで使用する場合、次のシステムプロパティをファイルに追加します。その際、システムプロパティは新しい行に記述し、行中に改行を入れず、末尾で改行してください。

    注意: 次のテキストには、改行が含まれています。このテキストを、このドキュメント以外の場所にコピーする場合は、新しい場所に貼り付けるときに改行を削除してください。
    com.adobe.livecycle.ConnectorforIBMFileNet.ext= 
    C:/Program Files/FileNet/AE/CE_API/lib2/javaapi.jar, 
    C:/Program Files/FileNet/AE/CE_API/lib2/log4j-1.2.13.jar
  3. (FileNet Process Engine Connector のみ)次の手順で、プロセスエンジンの接続プロパティを設定します。

    • テキストエディターを使用してファイルを作成し、次のコンテンツを 1 行で入力します。末尾で改行してください。

      RemoteServerUrl = cemp:http://[contentserver_IP]:[contentengine_port]/ wsi/FNCEWS40DIME/
    • このファイルを WcmApiConfig.properties という名前で別のフォルダーに保存して、そのフォルダーの場所を adobe-component-ext.properties ファイルに追加します。

      例えば、このファイルを c:¥pe_config¥WcmApiConfig.properties として保存して、パス c:¥pe_config を adobe-component-ext.properties ファイルに追加します。

      注意: ファイル名では大文字と小文字が区別されます。
  4. アプリケーションサーバーが現在実行されていない場合は、サーバーを起動します。実行されている場合は、サーバーを停止し、再起動します。

  5. Web ブラウザーを開き、次の URL を入力します。

    http://[host]:[port]/adminui

  6. 次のデフォルトのユーザー名とパスワードを使用してログインします。

    ユーザー名:administrator

    パスワード:password

  7. サービスLiveCycle ES3 Connector for IBM FileNet をクリックします。

  8. 必要なすべての FileNet リポジトリ情報を入力し、「リポジトリサービスプロバイダー」の下で「IBM FileNet リポジトリプロバイダー」を選択します。

    オプションのプロセスエンジンサービスをデプロイメントで使用する場合、「プロセスエンジン設定」領域で「プロセスエンジンコネクタサービスを使用」を選択し、プロセスエンジンの各設定を指定します。詳しくは、ページの右上隅にある「ヘルプ」リンクをクリックします。

    注意: この手順で指定する資格情報は、IBM FileNet リポジトリサービスを後で起動するときに検証されます。資格情報が無効な場合はエラーが発生し、サービスは起動されません。
  9. 保存」をクリックし、サービスアプリケーションおよびサービスサービスの管理に移動します。

  10. 次の各サービスの横にあるチェックボックスを選択して「開始」をクリックします。

    • IBMFileNetAuthProviderService

    • IBMFileNetContentRepositoryConnector

    • IBMFileNetRepositoryProvider

    • IBMFileNetProcessEngineConnector(設定されている場合)

    サービスのいずれかが正常に開始されない場合は、Process Engine 設定を確認します。

  11. 次のいずれかの操作を行います。

    • FileNet Authorization サービス(IBMFileNetAuthProviderService)を使用して Workbench の Resources ビューで FileNet オブジェクトストアからコンテンツを表示するには、この手順を続行します。FileNet Authorization サービスを使用すると、デフォルトの LiveCycle 認証が上書きされるので、FileNet の資格情報を使用して Workbench にログインするように設定する必要があります。

    • LiveCycle リポジトリを使用するには、LiveCycle の上級管理者の資格情報(デフォルトは administratorpassword)を使用して Workbench にログインします。この場合、手順 16 で指定した資格情報は、デフォルトリポジトリにアクセスするためにデフォルトの LiveCycle 認証サービスを使用します。

  12. アプリケーションサーバーを再起動します。

  13. Administration Console にログインし、設定User Managementドメインの管理をクリックします。

  14. 新規エンタープライズドメイン」をクリックして、ドメイン ID と名前を入力します。ドメイン ID は、ドメインの一意の識別子です。名前は、ドメインの識別名です。

  15. カスタム認証プロバイダーを追加します。

    • 認証を追加」をクリックします。

    • 認証プロバイダー」リストで「カスタム」を選択します。

    • IBMFileNetAuthProviderService」を選択し、「OK」をクリックします。

  16. LDAP 認証プロバイダーを追加します。

    • 認証を追加」をクリックします。

    • 認証プロバイダー」リストで「LDAP」を選択し、「OK」をクリックします。

  17. LDAP ディレクトリを追加します。

    • ディレクトリを追加」をクリックし、「プロファイル名」ボックスに一意の名前を入力して、「次へ」をクリックします。

    • サーバー」、「ポート」、「SSL」、「バインド」および「ページに次の情報を入力」オプションの値を指定します。「バインド」オプションで「ユーザー」を選択する場合は、「名前」と「パスワード」フィールドにも値を指定する必要があります。

    • (オプション)必要に応じてベースドメイン名を取得するには、「BaseDN を取得」を選択します。完了したら、「次へ」をクリックします。

    • ユーザー設定を指定し、「次へ」をクリックし、必要に応じてグループ設定を指定して「次へ」をクリックします。

      設定について詳しくは、ページの右上隅にある「ヘルプ」リンクをクリックしてください。

  18. 「OK」をクリックして「ディレクトリを追加」ページを閉じ、もう一度「OK」をクリックします。

  19. 新しいエンタープライズドメインを選択し、「今すぐ同期」をクリックします。LDAP ネットワークのユーザーとグループ数および接続の速度によって、同期処理には数分かかる場合があります。

    (オプション)同期のステータスを確認するには、「更新」をクリックし、「現在の同期の状態」列にステータスを表示します。

  20. 設定User Managementユーザーとグループをクリックします。

  21. LDAP から同期されたユーザーを検索し、以下のタスクを実行します。

    • 1 つ以上のユーザーを選択し、「ロールをアサイン」をクリックします。

    • 1 つ以上の LiveCycle のロールを選択し、「OK」をクリックします。

    • OK」をもう一度クリックして、ロールアサインを確認します。

    ロールをアサインするすべてのユーザーについて、この手順を繰り返します。詳しくは、ページの右上隅にある「ヘルプ」リンクをクリックします。

  22. Workbench を起動して、IBM FileNet リポジトリ用の次の資格情報を使用してログインします。

    ユーザー名:[username]@[repository_name]

    パスワード:[password]

    これで、FileNet オブジェクトストアが Workbench の Resources ビューに表示されます。username@repository name を使用してログインしない場合、Workbench では、手順 16 で指定したデフォルトリポジトリへのログインが試行されます。

  23. (オプション)Connector for IBM FileNet の LiveCycle サンプルをインストールする場合、Samples という名前の FileNet オブジェクトストアを作成してその中にインストールします。

    Connector for IBM FileNet を設定したら、FileNet リポジトリを使用した Workbench の機能の設定について、LiveCycle 管理ヘルプを参照することをお勧めします。