アクセシブルなフォームを作成するには、スクリーンリーダーが機能する仕組みを理解する必要があります。また、Designer のアクセシビリティパレットの使用法を理解し、フォーム上の各オブジェクトについてスクリーンリーダーが読み上げる情報を指定する必要があります。スクリーンリーダーをサポートしたアクセシブルなフォームを作成する場合には、以下の点に注意してください。
どのフォームが開いたか、またどのように入力を進めていけばよいかをユーザーが理解できるよう、フォームの概要を伝えます。フォームが開いたとき、スクリーンリーダーは、テキストおよび画像オブジェクトを含めて、ページ全体を読み上げるのが一般的です。ユーザーが Tab キーによるフォーム内の移動を開始すると、スクリーンリーダーはアクティブになったオブジェクトごとにテキストを読み上げるようになります。
視覚障害を持つユーザーがナビゲーションしやすくなるよう、すべてのテキスト、フィールド、ボタンおよび画像について、論理的なタブ順序を設定します。PDF スクリーンリーダーのタグは、デフォルトで上から下および左から右に順序付けられているので、タブ順序の設定は重要です。
ある機能の実行に特定のキー操作が必要な場合には、キー操作に関する情報を音声でユーザーに伝えます。このようなキー操作には、スペースバーを押してボタンを選択したり、下向き矢印キーを押してリストボックス内の項目を選択したりといった操作があります。
ユーザーがあるボタンやフィールドに Tab キーで移動したら、そのボタンやフィールドの名前や役割などを読み上げます。
チェックボックスおよびラジオボタンの状態を読み上げます。
リストボックスやコンボボックスで、デフォルトで選択されている項目を読み上げます。ユーザーには必ず、下向きおよび上向き矢印キーでリストの項目間を移動できることを伝えておきます。また、リストの項目を選択するには、Tab キー、Enter キーまたは Return キーを押します。スクリプトを使用すると、オブジェクトに Change イベントを設定して、リストからどの項目が選択されたかを読み上げさせることができます。
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