フォームデザインを作成するには、ライブラリパレットのオブジェクトをレイアウトエディターの 1 つまたは複数のページにドラッグし、オブジェクトパレットを使用して選択したオブジェクトの固有のプロパティを変更します。選択したオブジェクトにより、オブジェクトパレットで使用できるタブが決まります。その他多くのパレットを使用して、特定のプロパティを変更できます。例えば、フォントパレットを使用して、選択したオブジェクトのテキストのフォントファミリー、サイズおよびスタイルを変更できます。
表示するオブジェクトを、ページのフォームデザインに配置します。オブジェクトをフォームデザインの各ページに表示する場合は、オブジェクトをマスターページに配置します。例えば、フォームデザインの各ページの同じ位置に常に表示されるロゴ、透かしまたは前置き情報を含めることができます。
フォームデザインを構成する主要なコンポーネントを以下に示します。
マスターページ
ページ
コンテンツ領域
サブフォーム
フィールド
ボイラープレートオブジェクト
フォームデザインの要素は、階層パレットに表示されます。
Designer では、フォームデザイン構築の作業を進めるに従って、各オブジェクトの XML ソースコードが自動的に生成されます。Designer では XML ソースコードが自動的に生成されるので、XML の知識がなくてもフォームデザインを作成できます。
マスターページ
すべてのフォームデザインには、Designer で自動的に作成されるマスターページが少なくとも 1 つ含まれています。マスターページはページの形式を設定するもので、マスターページの背景とレイアウト形式がフォームデザインの複数のページに反映させられるので、デザインの一貫性を容易に実現できます。
自動作成されたマスターページを使用して、ページの形式を設定したり、マスターページの設定を編集したり、必要に応じてマスターページを追加することができます。シンプルなインタラクティブフォームを作成する場合は、自動作成されたマスターページを設定変更しないで使用できることもあります。
少なくとも、ページの向きとサイズはマスターページで定義されます。マスターページを使用すると、フォームデザインの以下の特性を定義できます。
ページのサイズと向き
ヘッダーとフッター
透かしと会社ロゴ
各マスターページは、ページ全体に及ぶデフォルトのコンテンツ領域を含む状態で作成されます。マスターページには、テキスト、画像およびその他のボイラープレートオブジェクトを追加できます。これらのオブジェクトは、マスターページが形式を設定するすべてのページに表示されます（マスターページの使用を参照してください）。
注意： マスターページ上のテキストフィールド、数値フィールド、日付 / 時間フィールドは、Acrobat 6 互換フォームではインタラクティブになりません。これらのフィールドに関連付けられたデータをユーザーが変更することはできません。
マスターページは、「マスターページ」タブで操作します。
ページ
ページはフォームのページを意味します。各ページには、マスターページのサイズと向きが使用されます。デフォルトでは、Designer で作成されるデフォルトのマスターページに各ページが関連付けられています。各ページは、ページ全体に及ぶデフォルトのサブフォームを含む状態で作成されます（ページの設定を参照してください）。
フォームデザインに複数のマスターページが含まれる場合は、ページに割り当てるマスターページを選択できます（マスターページの使用を参照してください）。
ページは、「デザインビュー」タブで操作します。
コンテンツ領域
コンテンツ領域は、ページ上でオブジェクトが配置可能な領域を定義します。フォームをデザインするときは、ページのコンテンツ領域で区切られた領域内でなければ、オブジェクトを配置することはできません。コンテンツ領域を追加できるのはマスターページ上だけです。
Designer で新規のマスターページを作成するときは、必ず、デフォルトのコンテンツ領域がマスターページ上に作成されます。
通常、固定レイアウトのフォームデザインには 1 つのコンテンツ領域が含まれます。データ量に合わせて調整されるセクションのあるフォームデザインは 1 つ以上のコンテンツ領域を持つことができます。オブジェクトを上から下に配置していくか、または左から右および上から下へ配置していくかは、各コンテンツ領域ごとに指定できます（コンテンツ領域の使用を参照してください）。
サブフォーム
サブフォームは、フィールド、ボイラープレートオブジェクトおよびその他のサブフォームなどのフォームデザインオブジェクトをグループ化するために使用できるコンテナオブジェクトです。グループ化すると、フォームに設定したデータ連結に基づいて、フォーム上にサブフォームおよびグループ化したオブジェクトを表示するかどうかを制御できます。また、サブフォームオブジェクトは繰り返し可能に設定できます。繰り返し可能に設定すると、単一サブフォームの複数インスタンスおよびグループ化したオブジェクトをフォームに表示できるようになります。これにより、より柔軟で順応性のあるフォームデザインを作成できます。
サブフォームはデータやユーザーの操作に応じて実行時に表示させることも、非表示のままにしておくことも、拡大させることもできるダイナミックな機能を備えているので、データ量に合わせて拡張するセクションを含むフォームを作成する際に不可欠です（サブフォームを参照してください）。
テーブル
テーブルは、基本的には構造化されたコンテナオブジェクトで、フォームデザインのコンテンツを意義のある論理的な方法で構成できます。テーブルの各セルは、フォームデザインオブジェクトを格納できる個別のコンテナです（テーブルの使用を参照してください）。
テーブルは、機能および動作の点では、サブフォームに非常によく似ています。サブフォームと同様にテーブルにも、データやユーザーの操作に応じて実行時に繰り返しや拡大を行うことができるダイナミックな機能があります（サブフォームを参照してください）。
フィールドオブジェクト
Designer には、データの取得、マージおよび表示の機能を備えたフィールドオブジェクトが多数用意されています。フィールドオブジェクトはデータ入力領域を備えており、関連付けられたデータ値を入力したり選択したりすることで、フィールドオブジェクトに対するインタラクティブな操作を行うことができます（オブジェクトについてを参照してください）。
次のオブジェクトはフィールドオブジェクトです。
ボタン
チェックボックス
日付 / 時間フィールド
十進数フィールド
署名フィールド
コンボボックス
電子メール送信ボタン
HTTP 送信ボタン
画像フィールド
リストボックス
数値フィールド
Paper Forms Barcode
パスワードフィールド
印刷ボタン
ラジオボタン
テキストフィールド
ボイラープレートオブジェクト（スタティックオブジェクト）
ボイラープレートオブジェクト（スタティックオブジェクト）は読み取り専用オブジェクトで、フォームの美感を高めると同時に、コンテキストや支援機能を提供します。このオブジェクトは、ページまたはマスターページに追加できます（オブジェクトについてを参照してください）。
次のオブジェクトはボイラープレートオブジェクトです。
