InfoPath ファイルの読み込み

Microsoft InfoPath ファイル(XSN)は、Designer に読み込むことができます。変換プロセス中、Designer はこれらのコンポーネントを入力ファイルから抽出し、それらを使用して以下の Designer XML 要素を作成します。

  • パッケージの内容を説明する XML ファイル

  • InfoPath フォームを説明する XML ファイル

  • 各表示を説明する XSL ファイル

  • InfoPath フォーム向けスキーマファイル

  • Designer XML ソースコード内にコメントとして保存されるスクリプトファイル

Designer は、InfoPath ファイルを読み込むたびに、ファイルの読み込みオプションを表示します。

  1. ファイル/開くを選択します。

  2. 次のタイプのファイルリストで「Microsoft InfoPath(*.xsn)」を選択します。

  3. 開くファイルに移動し、そのファイルを選択して「開く」をクリックします。

  4. 次のいずれかの操作を行います。

    • ビューのメッセージを表示する場合は、「変換中の表示を選択するプロンプトを表示」オプションを選択します。InfoPath ファイルにビューが 1 つしかない場合、このオプションを選択していても、プロンプトは表示されません。

    • 読み込むビューの名前がわかっている場合は、「ビュー」ボックスにビューの名前を入力します。デフォルトビューを変換するには、ボックスを空白のままにしておきます。

  5. 次のいずれかの操作を行います。

    • 「印刷設定を読み込む」オプションを選択し、InfoPath フォームのヘッダーおよびフッター、ページの向き、ページ余白を読み込みます。

    • InfoPath フォームのページサイズがわかっている場合は、リストからいずれかを選択するか、デフォルトを選択します。

    • InfoPath フォームのページの向きがわかっている場合は、リストからいずれかを選択します。

    注意: 「印刷設定を読み込む」オプションを選択する場合、ページのサイズと向きは InfoPath フォームから取得され、ページのサイズおよび向きを選択する必要はありません。
  6. (オプション)ログファイルの生成リストで、オプションを選択します。

  7. (オプション)画像を変換してフォームデザインに埋め込むには、「画像を XDP に埋め込む」オプションを選択します。

  8. 「OK」をクリックします。

    注意: Designer は、Microsoft Internet Explorer 5.0 以降を使用して、InfoPath ファイルの読み込み中にデータを転送します。Internet Explorer をインストールしていない場合は、InfoPath ファイルを Designer に読み込むことはできません。

Designer での Microsoft InfoPath オブジェクトの変換方法

Designer は Microsoft InfoPath ファイルを変換する際、レイアウトを保持します。ただし、フォームの見た目をできるだけよくするために、オブジェクトを変換後手作業で再配置しなければならない場合もあります。

次の表に、InfoPath フォームの主なオブジェクトと、それらが Designer で読み込まれるときの処理方法を示します。

項目

変換

変換なし

コントロール

リッチテキストボックスなどのテキストボックスはテキストフィールドに変換されます。

コンボボックスはコンボボックスに変換されます。値が含まれるのは、コントロールを手動で入力した場合だけです。

リストボックスはリストボックスに変換されます。

InfoPath の日付ピッカーが「テキスト(文字列)」に設定されていない限り、日付ピッカーコントロールは日付 / 時間フィールドに変換されます。その場合、テキストフィールドに変換されます。

チェックボックスはチェックボックスに変換されます。

オプションボタンはラジオボタンに変換されます。

ボタンはボタンに変換されます。

入力規則

スクロール

リッチテキストボックスに埋め込まれた画像

オプションボタンのグループは、1 つのラジオボタングループに変換されない場合があります。

ボタンの送信操作は処理されません。

チェックボックスとラジオボタンの埋め込みプロパティ

添付

カスタムコントロール

式ボックス

 

変換なし

リスト

番号付きリストはテキストに変換されます。

バレットリストの場合は、テキストだけがテキストに変換されます。

箇条書きの記号

画像

画像は画像に変換されます。

インキ描画

スキーマ

InfoPath フォームがスキーマを基に設計されている場合、Designer でスキーマが読み込まれ、連結が自動的に行われます。

 

スクリプト

 

変換なし

スクロール領域

スクロール領域はサブフォームに変換されます。

 

セクション

セクションはサブフォームに変換されます。

繰り返しセクションは、フォームの繰り返しサブフォームに変換されます。フォームの入力時には、セクションのインスタンスの追加または削除のために、追加ボタンおよび削除ボタンが用意されています。

フォームに含める / 含めないのプロパティ

説明のテキスト

省略可能セクションまたは繰り返しセクションのインスタンスは、1 つだけ変換されます。

テーブル

テーブルはテーブルに変換されます。

繰り返しテーブルは、フォームの繰り返しテーブルに変換されます。フォームの入力時には、セクションのインスタンスの追加または削除のために、追加ボタンおよび削除ボタンが用意されています。

一部の境界線スタイルはサポートされていません。

繰り返しテーブルの表示行だけが変換されます。

垂直方向に結合された行は、位置固定レイアウトのサブフォームに変換されます。

テキスト

テキストはテキストに変換されます。ハイライト表示カラーは背景色に変換されます。

ハイパーリンク

Designer オブジェクトと InfoPath オブジェクトの違い

Designer と InfoPath は、同じ機能とオブジェクトプロパティをサポートしているわけではありません。次のような明白な違いがあります。

  • 画像は Designer テキストフィールドに配置できません。

  • Designer は、編集可能な番号付きリストやバレットリストをサポートしていません。