レンダリングサービス

レンダリングサービスは、レターまたはポートフォリオ/パッケージをレンダリングするサーバー側コンポーネントで、指定されたレター/ポートフォリオテンプレートおよびインスタンスデータを基にしています。また、外部 Web サービスとの統合により、これらのテンプレートに後処理機能を提供します。このコンポーネントでは、次の操作を行います。
  • サーバー側のデータディクショナリ API を対話処理して、実際のデータでデータディクショナリ要素の参照を解決します。

  • 永続化サービス API を対話処理して、レターの定義、レイアウト、テキスト句、画像などのアセットメタデータを取得します。

  • テンプレートまたはコンテンツ内の式を評価します。これにより、モジュールとコンテンツが動的に選択されます。

  • (レター/ポートフォリオ)テンプレートの後処理のために、外部サービスを対話処理します。

単一の PDF のレンダリング:
レターテンプレートおよび XML 形式の外部データをそのまま使用して、単一の PDF ドキュメントを生成します。Asset Composer には、Forms サービスに接続して PDF をレンダリングするための、そのまま使用できる実装が用意されています。

PDF ポートフォリオのレンダリング:
ポートフォリオテンプレートおよび XML 形式の外部データをそのまま使用して、PDF ポートフォリオ/パッケージを生成します。追加設定不要の実装により、実行時に DDX が生成され、PDF ポートフォリオをレンダリングするために Assembler サービスに接続されます。

このコンポーネントは、Forms サービスおよび Assembler サービスのデリゲートとして見なすことができます。この間接化により、実際の PDF レンダラーをカスタマイズできます。

このコンポーネントには次のサービスが含まれています。

  • LetterRenderService:レターテンプレートおよび外部データ(XML)を指定して単一の PDF をレンダリングします。また、テストデータの使用、(必要に応じて)データのマージ、インタラクティブまたは非インタラクティブ PDF のレンダリングなどのために、他のパラメーターを公開します。

  • PortfolioRenderService:ポートフォリオテンプレートおよび外部データ(XML)を指定して PDF ポートフォリオをレンダリングします。

  • DataModuleResolver:DataModule 用に解決されたコンテンツを返します。

  • DownloadService:アセットのコンテンツバイトをダウンロードします。

  • RenderService:XDP およびデータ XML を指定して PDF をレンダリングします。

  • ServiceLocator:レター/ポートフォリオテンプレートの後処理として選択できるサービスのリストを取得します。

  • ServiceInvoker:レターまたはポートフォリオテンプレートの後処理サービスを実行します。