いくつかの透かし要素を使用して動的な透かしを作成できます。各要素はテキストまたは PDF として指定されます。1 つの透かしに最大 5 つの要素を含めることができます。
テキストベースの透かしを選択する場合、透かし内に複数のテキストエントリを使用したいくつかの要素を指定でき、各要素の位置を指定できます。これらの要素に、ヘッダー、フッターなど、意味のある名前を割り当てます。
例えば、透かしとして、ヘッダー、フッター、余白、ドキュメント全体に異なるテキストを指定する場合、いくつかの透かし要素を作成して位置を指定します。ユーザーのユーザー ID とドキュメントにアクセスしている時点の日付をヘッダーに表示し、ポリシー名を右余白に、「機密情報」というカスタムテキストをドキュメントの対角線上に表示する場合は、テキストを使用した透かし要素をタイプごとに定義し、その書式と位置を指定します。透かしがドキュメントに適用されると、透かしのすべての要素は、透かしに追加された順番で、ドキュメントに同時に適用されます。
通常、ロゴなどのグラフィックコンテンツや著作権情報や登録商標などの特殊記号を含めるには、PDF ベースの透かしを使用します。
Rights Management 設定ファイルを変更することで、透かし要素の数や PDF ファイルのサイズの制限を変更できます。透かし設定のパラメーターの変更を参照してください。
透かしを設定する場合は、次の点に注意してください。
パスワードで保護された PDF ドキュメントは透かし要素として使用できません。ただし、作成した透かしにパスワードで保護されていない他の要素が含まれる場合は、それらの要素が透かしの一部として適用されます。
透かし要素として使用する PDF ファイルの最大サイズを変更できます。ただし、サイズの大きい PDF ドキュメントを透かしとして使用すると、その透かしが適用されたドキュメントのオフライン同期のパフォーマンスが低下します。透かし設定のパラメーターの変更を参照してください。
選択した PDF の最初のページのみ、透かしとして使用されます。透かしとして表示させる情報が最初のページにあることを確認してください。
PDF ドキュメントの拡大縮小を指定できますが、透かしとしてヘッダー、フッターまたは余白に使用する場合は、PDF のページサイズとレイアウトを考慮してください。
フォント名を指定する場合は、名前を正確に入力します。ドキュメントを開くクライアントマシンに指定したフォントがない場合、LiveCycle は、指定したフォントを置き換えます。
透かしのコンテンツとしてテキストを選択した場合、拡大縮小オプションを「ページに合わせる」に設定しても、幅の異なるページに対しては動作しません。
透かし要素の位置を指定する場合、同じ位置に複数の要素を配置していないことを確認します。2 つの透かし要素が中央など同じ位置にある場合、ドキュメントでは、透かしに追加された順番で重なって見えます。
フォントのサイズおよびタイプを指定する場合は、ページ内で完全に表示されるようにテキストの長さを確認します。テキストコンテンツは新しい行にロールオーバーするので、余白に表示させようとした透かしコンテンツが、ページのコンテンツ領域に重なる可能性があります。ただし、ドキュメントを Acrobat 9 で開いた場合は、1 行に収まらない部分のテキストは表示されません。
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