電子メールエンドポイントの設定

電子メールエンドポイントを設定するには、次の設定を使用します。

名前:
必須の設定です。エンドポイントを識別します。< は含めないでください。含めると、Workspace に表示される名前の一部が省略されます。エンドポイント名として URL を入力する場合は、RFC1738 で指定された構文規則に準拠していることを確認します。

説明:
エンドポイントの説明です。< は含めないでください。含めると、Workspace に表示される説明の一部が省略されます。

Cron 形式:
Cron 形式を使用して電子メールをスケジュールする必要がある場合に Cron 形式を入力します。

繰り返し回数:
電子メールエンドポイントでフォルダーまたはディレクトリをスキャンする回数です。-1 を指定すると、無限にスキャンされます。デフォルト値は -1 です。

繰り返し間隔:
受信された電子メールを検査するスキャンの頻度です。

ジョブ開始時に遅延:
スケジューラーの開始後にスキャンを実行するまでの待機時間です。

バッチサイズ:
受信時に 1 回のスキャンで処理する電子メールの数です。最適なパフォーマンスのために調整します。-1 を指定すると、すべての電子メールが処理されます。デフォルト値は 2 です。

ユーザー名:
必須の設定です。電子メールからターゲットのサービスを呼び出すときに使用されるユーザー名です。デフォルト値は「SuperAdmin」です。

ドメイン名:
必須の設定です。ユーザーのドメインです。デフォルト値は「DefaultDom」です。

ドメインパターン:
受信時にプロバイダーによって受け付けられる電子メールのドメインパターンです。例えば、adobe.com を使用すると、adobe.com から受信した電子メールのみが処理され、それ以外のドメインからの電子メールは無視されます。

ファイルパターン:
受信時にプロバイダーが受け付ける添付ファイルのパターンを指定します。特定の拡張子(*.dat、*.xml)が付いたファイル、特定の名前(data)のファイル、名前と拡張子が混在する式(*.[dD][aA][Tt])に一致するファイルなどを指定できます。

ジョブの成功の通知先:
ジョブの正常終了を示すメッセージの送信先になる電子メールアドレスです。デフォルトでは、ジョブの正常終了メッセージは常に送信者に送信されます。sender と入力すると、電子メールの結果は送信者に送信されます。最大 100 人の受信者を指定できます。追加の受信者を電子メールアドレスで指定するときは、カンマ(,)で区切ります。

この設定を無効にするには、設定を空白のままにします。結果の電子メール通知を送信しないで、プロセスを起動することが必要な場合もあります。

ジョブの失敗の通知先:
ジョブの失敗を示すメッセージの送信先になる電子メールアドレスです。デフォルトでは、ジョブ失敗メッセージは常に送信者に送信されます。sender と入力すると、電子メールの結果は送信者に送信されます。最大 100 人の受信者を指定できます。追加の受信者を電子メールアドレスで指定するときは、カンマ(,)で区切ります。

この設定を無効にするには、設定を空白のままにします。結果の電子メール通知を送信しないで、プロセスを起動することが必要な場合もあります。

インボックスホスト:
電子メールプロバイダーがスキャンの対象とするインボックスのホスト名または IP アドレスです。

インボックスポート:
電子メールサーバーによって使用されるポートです。POP3 のデフォルト値は「110」で、IMAP のデフォルト値は「143」です。SSL が有効になっている場合は、POP3 のデフォルト値は「995」で、IMAP のデフォルト値は「993」です。

インボックスプロトコル:
電子メールエンドポイントがインボックスをスキャンするときに使用する電子メールプロトコルです。値は IMAP または POP3 です。指定のプロトコルはインボックスホストメールサーバーでサポートされている必要があります。

インボックスタイムアウト:
電子メールプロバイダーがインボックスの応答を待機する時間(秒単位)です。

インボックスユーザー:
電子メールアカウントにログインするためのユーザー名です。電子メールサーバーと設定によって、電子メールのユーザー名の部分だけを指定する場合と、完全な電子メールアドレスを指定する場合があります。

インボックスパスワード:
インボックスユーザーのパスワードです。

POP3/IMAP SSL を有効にする:
この設定を選択すると、電子メールプロバイダーはインボックスのスキャンに SSL を使用します。電子メールサーバーで SSL がサポートされている必要があります。

SMTP ホスト:
電子メールプロバイダーが結果やエラーメッセージを送信するメールサーバーのホスト名です。

SMTP ポート:
SMTP ポートのデフォルト値は 25 です。

SMTP ユーザー:
電子メールプロバイダーが結果およびエラーの電子メール通知を送信するときに使用するユーザーアカウントです。

SMTP パスワード:
SMTP アカウントのパスワードです。SMTP パスワードが不要なメールサーバーもあります。

送信者:
結果およびエラーの電子メール通知を送信するときに使用する電子メールアドレス(user@company.com など)です。「送信者」の値を指定しない場合、電子メールサーバーでは、「SMTP ユーザー」設定で指定されている値と、電子メールサーバーで設定されているデフォルトのドメインを組み合わせて、電子メールアドレスを決定します。使用している電子メールサーバーにデフォルトのドメインがなく、「送信者」の値を指定しない場合は、エラーが発生することがあります。電子メールメッセージに正しい送信元アドレスが表示されるように、「送信者」設定の値を指定してください。

SMTP SSL を有効にする:
この設定を選択すると、電子メールプロバイダーはインボックスのスキャンに SSL を使用します。電子メールサーバーで SSL がサポートされている必要があります。

電子メール送信失敗フォルダー:
SMTP メールサーバーが動作していない場合に結果を保存するディレクトリを指定します。

非同期:
「synchronous」(同期)に設定すると、すべての入力ドキュメントが処理された後に 1 回の応答が返されます。「asynchronous」(非同期)に設定すると、1 つのドキュメントの処理が完了するたびに応答が返されます。

例えば、1 つの Word ドキュメントを受け取って PDF ファイルとして返すサービスに電子メールエンドポイントを作成します。複数(3 つ)の Word ドキュメントが含まれる電子メールをエンドポイントのインボックスに送信できます。エンドポイントが「同期」に設定されている場合は、3 つドキュメントのすべてが処理されると、1 つの応答電子メールに 3 つのドキュメントのすべてが添付されて送信されます。エンドポイントが非同期の場合、1 つの Word ドキュメントが PDF に変換されるごとに、応答電子メールが送信されます。その結果、それぞれ 1 つの PDF ファイルが添付された 3 件の電子メールが送信されます。

デフォルト値は「asynchronous」(非同期)です。

元の電子メール本文を添付ファイルとして含める:
デフォルトでは、LiveCycle サーバーに電子メールを送信すると、元のメッセージのテキストはメッセージの本文に含まれます。代わりに、テキストを添付ファイルとして含めるには、このオプションを選択します。

元の件名行を結果の電子メールに対して使用する:
デフォルトでは、LiveCycle サーバーは結果の電子メールメッセージを送信する際に、件名行として、「成功の電子メールの件名」と「エラーの電子メールの件名」の設定に指定された値を使用します。代わりに、サーバーに送信された元の電子メールと同じ件名行を使用するには、このオプションを選択します。

成功の電子メールの件名:
電子メールを電子メールエンドポイントに送信してプロセスを開始または続行すると、LiveCycle サーバーから返信の電子メールメッセージを受け取ります。送信した電子メールに問題がなかった場合は、成功の電子メールを受け取ります。送信した電子メールに問題があった場合は、問題の内容を知らせる失敗の電子メールを受け取ります。この設定により、このエンドポイントに対して送信される成功の電子メールメッセージの件名行を指定できます。

成功の電子メールの本文:
この設定により、このエンドポイントに対して送信される成功の電子メールメッセージの本文を指定できます。

エラーの電子メールの件名プレフィックス:
この設定により、このエンドポイントに対して送信される失敗の電子メールメッセージの件名行の先頭に使用されるテキストを指定できます。

エラーの電子メールの件名:
この設定により、このエンドポイントに対して送信される失敗の電子メールメッセージの件名行を指定できます。このテキストは、エラーの電子メールの件名プレフィックスの後に表示されます。

エラーの電子メールの本文:
この設定により、このエンドポイントに対して送信される失敗の電子メールメッセージの本文の最初の行を指定できます。

電子メールの概要情報:
各成功または失敗のメッセージには、LiveCycle サーバーに送信された元の電子メールのテキストを含むセクションがあります。この設定では、そのセクションの上に表示するテキストを指定します。

このエンドポイントの作成/更新の前にインボックスを検証する:
このオプションを選択した場合、エンドポイントを作成する前に、SMTP/POP3 の設定が正しいかどうかを LiveCycle サーバーが確認します。「追加」をクリックすると、インボックスアカウントが有効かどうかを示すメッセージが表示されます。このオプションを選択しなかった場合、LiveCycle サーバーはインボックスを確認せずにエンドポイントを作成します。

操作名:
この設定は必須です。電子メールエンドポイントに割り当てることができる操作のリストです。ここで選択した操作によって、「入力パラメーターのマッピング」および「出力パラメーターのマッピング」のセクションに表示されるフィールドが決定されます。

入力パラメーターのマッピング:
サービスおよび操作を処理するために必要な入力を設定するために使用します。入力には、リテラルと変数の 2 種類があります。
リテラル:
電子メールでは、フィールドに入力された値を表示どおりに使用します。

変数:
電子メールの件名、本文、ヘッダーまたは送信者の電子メールアドレスから文字列をマップできます。これを行うには、キーワード %SUBJECT%、%BODY%、%HEADER%、%SENDER% のいずれかを使用します。例えば %SUBJECT% を使用すると、電子メールの件名の内容が入力パラメーターとして使用されます。添付ファイルを取得するには、電子メールエンドポイントが使用できるファイルパターンを入力します。このパターンによって、添付ドキュメントが選択されます。例えば、*.pdf と入力すると、ファイル名に拡張子 .pdf を持つ添付ドキュメントが選択されます。* と入力すると、すべての添付ドキュメントが選択されます。example.pdf と入力すると、example.pdf という名前の添付ドキュメントが選択されます。

出力パラメーターのマッピング:
サービスおよび操作の出力を設定するために使用します。出力パラメーターに次の文字を使用すると、マップされた値が添付ファイル名に展開されます。
%F
ソースファイルのファイル名(拡張子は除く)を表します。

%E
ソースファイルの拡張子を表します。

\
バックスラッシュ(\)は %% に置き換えられます。
注意: サービス要求メッセージに複数の添付ファイルが含まれている場合、エンドポイントの出力パラメーターのマッピングプロパティの値に、%F パラメーターおよび %E パラメーターを使用することはできません。サービス応答が複数の添付ファイルを返す場合、2 つ以上の添付ファイルに同じファイル名を指定することはできません。これらの推奨事項に従わない場合は、返されるファイルには、呼び出されたサービスにより名前が付けられるので、予期できない名前になります。

次の値を使用できます。

単一のオブジェクト:
電子メールプロバイダーはソースフォルダーの送信先を持たないので、結果は添付ファイルとして返されます。パターンは「Result/%F.ps」です。結果は、「Result%%sourcefilename.ps」という名前の添付ファイルとして返されます。

リスト:
パターンは「Result/%F/」です。結果は、「Result%%sourcefilename%%file1」という名前の添付ファイルとして返されます。

マップ:
パターンは、「Result/%F/」です。ソースの出力先は、「Result%%sourcefilename%%file1」および「Result%%sourcefilename%%file2」です。複数のオブジェクトがマップにあり、パターンが「Result/%F.ps」である場合、応答添付ファイルは「Result%%sourcefilename1.ps」(出力 1)および「Result%%sourcefilename2.ps」(出力 2)になります。