アプリケーションサーバーのデータソースの設定

LiveCycle は、LiveCycle リポジトリをデータソースとして使用します。LiveCycle リポジトリにはアプリケーションアセットが格納されます。また実行時に、サービスは、自動化されたビジネスプロセスの実行の一環として、リポジトリからアセットを取得できます。

実行中の LiveCycle モジュールの数や、アプリケーションにアクセスしている同時ユーザーの数によっては、これらのデータソースへのアクセス負荷が大きくなる場合があります。データソースへのアクセスは、接続プールを使用して最適化できます。「接続プール」は、アプリケーションやサーバーオブジェクトがデータベースへのアクセスを必要とするたびに生じる、新しいデータベース接続の作成に伴うオーバーヘッドを回避するために使用される技術です。通常、接続プールは Web ベースのアプリケーションおよびエンタープライズアプリケーションで使用されます。また、アプリケーションサーバーによって処理されるのが一般的ですが、必ずしもそれだけに限定されません。

接続を使い切らないように接続プールのパラメーターを適切に設定することが重要です。接続が足りなくなった場合、アプリケーションのパフォーマンスが低下する可能性があります。

接続プールを適切に設定するには、アプリケーションサーバー管理者がピーク時間帯に接続プールを監視することが重要になります。監視によって、アプリケーションやユーザーがいつでも十分な数の接続を使用できるようになります。ほとんどのアプリケーションサーバーには監視用のツールが組み込まれています。

WebLogic Server Administration Console では、ドメイン内の JDBC データソースインスタンスごとに様々な統計値を監視できます。詳しくは WebLogic のドキュメントを参照してください。

アプリケーションサーバー管理者は、適切な接続プールの設定を決める際に、それらの情報をデータベース管理者に伝えてください。データベース管理者がこの情報を必要とするのは、データベース接続の数はデータソース用の接続プール内の接続数に等しくなるためです。そして、以下に示すアプリケーションサーバーおよびデータソースの種類に応じて、接続プールを設定する手順を実行してください。

Oracle および MySQL に対する WebLogic の接続プールの設定

  1. 「Domain Structure」で、Services/JDBC/Data Sources をクリックし、右側のウィンドウの「IDP_DS」をクリックします。

  2. 次の画面で、「Configuration」タブ/Connection Pool をクリックして、以下のボックスに値を入力します。

    • 「Initial Capacity」

    • 「Maximum Capacity」

    • 「Capacity Increment」

    • 「Statement Cache Size」

  3. 「Save」をクリックし、「Activate Changes」をクリックします。

  4. WebLogic 管理対象サーバーを再起動します。

SQLServer に対する WebLogic の接続プールの設定

  1. 「Change Center」で、「Lock & Edit」をクリックします。

  2. 「Domain Structure」で、Services/JDBC/Data Sources をクリックし、右側のウィンドウの「EDC_DS」をクリックします。

  3. 次の画面で、「Configuration」タブ/Connection Pool をクリックして、以下のボックスに値を入力します。

    • 「Initial Capacity」

    • 「Maximum Capacity」

    • 「Capacity Increment」

    • 「Statement Cache Size」

  4. 「Save」をクリックし、「Activate Changes」をクリックします。

  5. WebLogic 管理対象サーバーを再起動します。

DB2 に対する WebSphere の接続プールの設定

  1. ナビゲーションツリーで、Resources/JDBC/JDBC Providers をクリックします。右側のウィンドウで、作成したデータソース(DB2 Universal JDBC Driver Provider または LiveCycle - db2 - IDP_DS)を選択します。

  2. 「Additional Properties」で「Data Sources」をクリックし、「IDP_DS」を選択します。

  3. 次の画面の「Additional Properties」で「Connection Pool Properties」をクリックし、「Maximum connections」ボックスと「Minimum Connections」ボックスに値を入力します。

  4. 「OK」または「Apply」をクリックし、「Save Directly To Master Configuration」をクリックします。

Oracle に対する WebSphere の接続プールの設定

  1. ナビゲーションツリーで、Resources/JDBC/JDBC Providers をクリックします。右側のウィンドウで、作成した Oracle JDBC Driver データソースをクリックします。

  2. 「Additional Properties」で「Data Sources」をクリックし、「IDP_DS」を選択します。

  3. 次の画面の「Additional Properties」で「Connection Pool Properties」をクリックし、「Maximum connections」ボックスと「Minimum Connections」ボックスに値を入力します。

  4. 「OK」または「Apply」をクリックし、「Save Directly To Master Configuration」をクリックします。

SQL Server に対する WebSphere の接続プールの設定

  1. ナビゲーションツリーで、Resources/JDBC/JDBC Providers をクリックし、右側のウィンドウで、作成した User-Defined JDBC Driver データソースをクリックします。

  2. 「Additional Properties」で「Data Sources」をクリックし、「IDP_DS」を選択します。

  3. 次の画面の「Additional Properties」で「Connection Pool Properties」をクリックし、「Maximum Connections」ボックスと「Minimum Connections」ボックスに値を入力します。

  4. 「OK」または「Apply」をクリックし、「Save Directly To Master Configuration」をクリックします。