ここでは、監視フォルダーのファイル操作プロセスを説明します。このプロセスを理解してから、回復計画を立てることが重要です。この例では、監視フォルダーのエラー時に保存属性を有効にしています。ファイルは、到着した順序で処理されます。
次の表は、プロセス全体での 5 つのサンプルファイル(file1、file2、file3、file4、file5)のファイル操作を示しています。表では、横軸は時間(Time 1 つまり T1)を表し、縦軸は監視フォルダー階層内のフォルダー(入力など)を表しています。
フォルダー
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T1
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T2
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T3
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T4
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T5
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T6
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T7
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入力
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file1、file2、file3、file4
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file2、file3、file4
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file3、file4
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file4
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空
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file5
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空
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ステージ
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空
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file1
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file2
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file3
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file4
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空
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file5
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出力
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空
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空
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file1_out
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file1_out、file2_out
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file1_out、file2_out
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file1_out、file2_out、file4_out
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file1_out、file2_out、file4_out
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障害
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空
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空
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空
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空
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file3_fail、file3
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file3_fail、file3
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file3_fail、file3
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保存
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空
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空
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file1
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file1、file2
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file1、file2
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file1、file2、file4
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file1、file2、file4
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各時間のファイル操作について、次に説明します。
T1:4 つのサンプルファイルが入力フォルダーに配置されます。
T2:サービス操作により、file1 が操作対象としてステージフォルダーに移動されます。
T3:サービス操作により、file2 が操作対象としてステージフォルダーに移動されます。file1 の結果は出力フォルダーに配置され、file1 は保存フォルダーに移動されます。
T4:サービス操作により、file3 が操作対象としてステージフォルダーに移動されます。file2 の結果は出力フォルダーに配置され、file2 は保存フォルダーに移動されます。
T5:サービス操作により、file4 が操作対象としてステージフォルダーに移動されます。file3 の操作は失敗し、file3 はサービス操作により失敗フォルダーに配置されます。
T6:サービス操作により、file5 が入力フォルダーに配置されます。file4 の結果は出力フォルダーに配置され、file4 は保存フォルダーに移動されます。
T7:サービス操作により、file5 が操作対象としてステージフォルダーに移動されます。