目次とリストのトラブルシューティング

Adobe FrameMaker の目次とリストのトラブルシューティングについて説明します。

ソース文書内の小さな問題が原因となって、リストに問題が生じる場合があります。 例えば、段落のタグを誤って付けたために、リストに余分なエントリが追加されたり、反対にエントリが不足したりする場合があります。 また、空白の段落があるために、リストに余分な行が追加されることもあります。

余分なエントリまたは行

ソース文書の書式設定が誤っている場合、目次などのリストに余分な段落が表示されることがあります。 これを修正するには、次の操作を行ってください。

  • 余分なエントリがリストに含まれる場合、ソース文書内で対応する段落スタイルやマーカーの種類を調べ、段落に別の書式を適用するか、マーカーの種類を変更します。

  • ページ番号しかない余分な行がリストに含まれる場合、ソース文書内で対応する空白段落を削除します。 ソース文書内で段落の間のスペースを広げるには、空白の段落を挿入するのではなく、段落書式の間隔属性を指定します。

生成されないエントリ

ソース文書に表示されていて、リストにはないエントリを含めるには、次のいずれかの操作を行います。

  • 特定の段落スタイルまたはマーカーの種類が付いているエントリがすべて存在しない場合、リストの設定ダイアログボックスの「含める」スクロールリストに、正しいアイテムが含まれていることを確認します。

  • 一部のエントリが不足している場合、ソース文書で対応する段落またはエレメントのスタイルまたはマーカーの種類を調べます。いずれかが正しくない場合、情報はリストに含まれません。

エントリの分割

ソース文書に複数行の見出しがある場合、見出しの入力時に Return キーを押して改行し、各行を別々の段落として入力すると、問題が生じることがあります。これによって、リストには、見出しに含まれる各段落に対して 1 つずつエントリが作成されます。 このリストを修正するには、ソース文書でそれぞれの見出しに使用する段落を 1 つにする必要があります。

見出しを強制改行しないようにしてください。強制改行は生成された目次に反映されます。 任意の位置で見出しを改行するには、ソース文書で見出し段落の右インデント設定を変更します。 見出しが中央揃えの場合は、左右両方のインデント設定を変更します。 また、ハードスペースを使用して、見出しを適切な位置で強制的に改行することもできます。

不完全なエントリ(非構造化文書)

エレメントに複数の段落が含まれているときは、リストには最初の段落のエントリだけが表示されます。 ソース文書に複数行の見出しがある場合、各行を別々の段落として入力すると、問題が生じることがあります。

見出しを強制改行しないようにしてください。強制改行は生成された目次に反映されます。 リストに見出しのテキストをすべて表示しながら任意の位置で改行するには、ハードスペースを使用して強制改行します。 または、見出しの右インデント設定(見出しが中央揃えの場合は左右のインデント設定)を調整して強制改行することもできます。ただし、これによって書式ルールが変更されます。

Note: この方法を使用すると、段落スタイルとエレメント定義が両方とも変更されます。 また、書式またはエレメント定義を取り込んだり、構造化文書の他の場所を編集してエレメントのコンテキストを変更したりすると、これらの設定が保持されない場合があります。
正しくないページ番号(XML コンポーネントを持つブック)

1 つのブック内に構造化 XML ファイルと非構造化ファイルが混在している場合、PDF を生成するとページ番号が正しくない場合があります。この問題の原因は、XML ファイルのページ番号情報がテンプレートから取得され、そのテンプレートに二重のページ番号設定があることが考えられます。

この問題を回避するには、常に XML ファイルを開いておいて、ブックを更新してください。このようにすると、ブック内のすべてのコンポーネントは正しいページ番号情報を持ち、生成する PDF も正しいページ番号を持ちます。

不適切な改行

リストやソース文書の改行が不適切な場合、1 つにまとまっているエントリがリスト内で複数に分割されることがあります。 これを修正するには、次のいずれかの操作を行います。

  • 改行前に使用できる文字を変更します。 例えば、FrameMaker では通常 en ダッシュ(-)の後に自動的に改行します。 en ダッシュの後で改行しないようにするには、 書式 > 文書 > テキストオプションを選択します。

  • リファレンスページの特殊なテキストフローでは、各アイテムに対するテキストとページ番号の間にハードスペースを使用して、行にページ番号だけが表示されないようにします。 詳しくは、「リストまたは索引の特殊テキストフローを編集する」を参照してください。

タイトルの消失

タイトルに段落スタイルを指定しないと、再生成時に入力したタイトルが消える可能性があります。

書式の消失

再生成を行ったときに書式の変更が保持されない場合、次の操作を行ってください(「リストおよび索引の書式設定」を参照)。

  • リストのファイル名または保存場所を変更した場合、これらを元に戻します。 リストをソース文書と同じフォルダーに保存し、FrameMaker で割り当てたファイル名を使用しないと、FrameMaker では書式変更を認識できません。

  • 段落および文字のスタイル変更を保持するには、これらをリストの 「段落カタログ」 または 「文字カタログ」に保存して、次回リストを生成するときにも同じ書式を使用できるようにします。

  • その他の変更を保持するには、「 リストまたは索引の特殊テキストフローを編集する」を参照してください。