Adobe FrameMaker で 3D オブジェクトを使用する

Adobe FrameMaker で 3D オブジェクトを取り込み、3D オブジェクトを使用して文書を管理、表示と照明スキームを設定、3D オブジェクトのポスター画像を設定する方法について学びます。

このトピックの内容

3D オブジェクトを取り込む

  1. 文書内で、3D オブジェクトを表示する場所に挿入ポイントを置きます。

  2. ファイル > 取り込み > ファイル または 挿入 > 画像を選択します。

  3. 取り込む U3D ファイルを参照して選択します。

  4. 「文書内にコピー」オプションまたは「参照して読み込む」オプションを選択します。

  5. 「取り込み」をクリックします。

  6. プロンプトが表示されたら、目的の DPI を選択し、「設定」をクリックします。

「設定」をクリックすると、3D オブジェクトのビットマップが文書に表示されます。3D オブジェクトをコピーして取り込むと、U3D ファイルがデバイスに依存しないビットマップ(DIB)として文書に取り込まれます。 3D オブジェクトを参照して取り込んだ場合、元の U3D ファイルにリンクされたビットマップ画像が文書に挿入されます。 3D ファイルの取り込み方法にかかわらず、ファイルは文書に DIB ファセットとして描画されます。

3D オブジェクトを文書に取り込み、PDF 形式または XML 形式で保存すると、3D オブジェクトに関するすべての情報が保持されます。

3D オブジェクトを含む文書を PDF 形式や XML 形式で保存する

3D オブジェクトを含む文書は、PDF 形式および XML 形式で保存できます。

  1. ファイル > 開くを選択し、3D オブジェクトを含む FrameMaker ブックまたはファイルを開きます。

  2. ファイル > PDF 形式で保存を選択します。

  3. 必要に応じて保存場所とファイル名を変更し、「保存」をクリックします。

  4. 初期設定値で PDF を生成するには、「PDF 設定」ダイアログボックスの「設定」をクリックします。または、追加オプションを設定し、「設定」をクリックします。ブックまたはファイルに取り込んだ U3D ファイルが、すべてのビューと共に保存されます。 PDF を開くと、文書で 3D オブジェクトに対して最後に選択していたビューが、PDF に表示されます。

Note: 初期設定では、FrameMaker は PDF で 3D オブジェクトを埋め込むように設定されています。 ただし、このオプションは無効にできます。

PDF で 3D オブジェクトをクリックすると 3D ツールバーが表示され、3D オブジェクトのインタラクティブ機能が有効になります。 Adobe Acrobat 3D ツールバーは、PDF の各 3D オブジェクトの上に表示され、3D デザインのズーム、パン、回転および分析ができます。

3D オブジェクトを含む文書を XML 形式で保存する

3D オブジェクトを含む FrameMaker ファイルを XML 形式で保存することができます。 XML ファイルを FrameMaker で開くと、3D オブジェクトは XML ラウンドトリップを使用して保存されます。 3D オブジェクトは抽出され、独立した U3D ファイルとして、XML ファイルと共に保存されます。 もう一度ファイルを FrameMaker で開くと、3D オブジェクトは挿入した場所に表示されます。

ラウンドトリップ中に XML ファイルで 3D オブジェクトに対して行った変更を保持するには、オフセットDPI のような他の属性と併せ、insetdata と呼ばれる新しい属性と DTD ファイル内のグラフィックセクションにある次のプロパティを追加します。

    insetdata CDATA #IMPLIED

同様に、XSD ファイルに次の行を追加する必要があります。

    <xsd:attribute name="insetdata" type="xsd:string" use="optional"/>
Note: @insetdata 属性は、読み書き属性をサポートしません。

DTD ファイルと XSD ファイルを変更しない場合でも、U3D ファイルを XML に書き出すことができます。 ただし、FrameMaker での U3D ファイルへの変更は、ラウンドトリップ中に保持されません。

  1. ファイル > 開くを選択し、3D オブジェクトが含まれている FrameMaker ファイルを開きます。

  2. ファイル > XML として保存 を選択するか、Esc+f+w+x キーを押します。

  3. 必要に応じて保存場所とファイル名を変更し、「保存」をクリックします。

Note: 3D 互換 XML エディターで XML ファイルを開くと、関連するグラフィックエレメントには、U3D ファイルのファイル名と場所と共に、U3D ファイルへの参照が含まれます。 FrameMaker で XML ファイルを開くと、3D オブジェクトがビットマップ画像として表示されます。

3D オブジェクトを含む FrameMaker ファイルをプリントする

3D オブジェクトを含む文書はプリントすることができます。 3D オブジェクトはビットマップ画像としてプリントされます。

  1. 3D オブジェクトを含む文書を開きます。

  2. ファイル > プリントを選択します。

  3. 必要に応じてその他のプリントオプションを設定し、「プリント」をクリックします。

3D オブジェクトの背景カラーを設定する

3D オブジェクトの背景に表示されるカラーは変更できます。 初期設定の背景カラーは白です。

  1. 3D オブジェクトを選択します。

  2. グラフィック > 3D メニューオプション > 背景カラーを選択します。

  3. カラーを選択し、「OK」をクリックします。

3D オブジェクトの照明法を設定する

様々な光源を使用して 3D オブジェクトに光を投げかけるための、幅広い 3D 照明法を選択することができます。 すべての 3D オブジェクトの初期設定の照明法は、「ファイルからの光」です。

  1. 3D オブジェクトを選択します。

  2. グラフィック > 3D メニューオプション > 照明を選択し、ファイルからの光、光なし、白色光、昼光、明るい光、原色の光、夜間照明、青い光、赤い光、キューブの光、CAD に最適化された光、またはヘッドランプの、いずれかの光源を選択します。

FrameMaker における 3D オブジェクトの表示を設定する

文書に取り込む 3D オブジェクトには、あらかじめ定義したビューを含むことができます。 オブジェクトに設定されたビューは変更でき、選択したビューは文書が保存されたときに描画されます。 この FrameMaker 文書を PDF に変換すると、3D オブジェクトの定義済みのすべてのビューは、PDF で使用できるようになります。 保存する前に文書で選択していた最後のビューが、PDF の初期設定のビューになります。

  1. 3D オブジェクトを選択します。

  2. グラフィック > 3D メニューオプション > 既存のビューを表示を選択し、ダイアログボックスに表示されるリストからビューを選択し、「OK」をクリックします。

Note: 文書を PDF 形式で保存すると、U3D オブジェクトのすべてのビューが、変換した文書で使用できるようになります。

FrameMaker で 3D オブジェクトのレンダリングモードを設定する

3D オブジェクトのレンダリングモードは、ワイヤフレーム、実線、透明な境界線ボックスの順に変わります。 初期設定のレンダリングモードは実線です。

  1. 3D オブジェクトを選択します。

  2. グラフィック > 3D メニューオプション > レンダリングモードを選択し、境界線ボックス、透明な境界線ボックス、透明な境界線ボックスのアウトライン、頂点、塗りつぶされた頂点、ワイヤフレーム、塗りつぶされたワイヤフレーム、実線、透明、実線ワイヤフレーム、透明なワイヤフレーム、イラストレーション、実線アウトライン、塗りつぶされたイラストレーション、または非表示のワイヤフレームの、いずれかのレンダリングモードを選択します。