エレメント属性での作業

Adobe FrameMaker の構造化オーサリングでエレメント属性を使用する方法について説明します。

このトピックの内容

概要

構造化文書内のエレメントは文書の内容を定義します。 エレメント属性を使用して、エレメントに追加情報(メタデータ)を含めることもできます。 属性とは特定のエレメントに関連付けられた名前と値のペアです。

例えば、構造化アプリケーション内の内容のエレメントに @audience 属性があるとします。 この属性を単一ソースのコンテンツに使用できます。 エレメントの属性(例:admin および enduser)を設定できます。 次に、これらの属性を使用して、動的コンテンツを含むレスポンシブ HTML5 出力を作成したり、例えば、管理者用の PDF とエンドユーザー用の PDF の 2 つのバージョンを作成したりできます。

同じアプローチを使用して、製品の異なるバージョンの出力、印刷およびオンライン出力の異なるバージョン、または異なる販売地域を作成できます。

Note: エレメントカタログ内に表示されるエレメントは、文書のベースとなる構造化アプリケーション内で定義されます。 同様に、各エレメントの属性は関連付けられた構造化アプリケーション内でも定義されます。

エレメントの属性値を設定

エレメントの属性値を設定するには、次の操作を行います。

  1. 文書階層でエレメントを選択します。

  2. エレメント > 属性を編集 を選択します。ダイアログを開くには、 属性 ダイアログを開きます。

  3. ダイアログで属性をクリックします。

    ダイアログの下部に、その属性に関する以下の情報が表示されます。

    名前

    属性の名前(ダイアログに表示される名前)。

    属性値がオプションであるか、必須であるか。 属性値の型も表示されます。

    文字列

    属性値を入力します。

    選択

    表示されるドロップダウンリストから値を選択します。

    初期設定値

    初期設定値がある場合は、それが表示されます。 初期設定値が不要である場合は、そのことが示されます。

  4. 文字列型の属性の場合は、テキストの値を入力できます。

    選択型の属性の場合は、ドロップダウンリストから値を選択する必要があります。

エレメントの属性の表示

エレメントに設定されている属性値は 属性 ダイアログ(エレメント > 属性を編集)で表示できます。

または、エレメントに設定されている属性値は 構造図 を選択します。属性値を表示するには、次の手順に従います。

  1. 構造図を選択します。

    エレメントに 1 つ以上の属性値が設定されている場合、リストにはそれらの属性値のみが表示されます。 ただし、矢印記号はそのまま表示されます。

    矢印記号を再度クリックすると、属性の完全なリストが表示されます。

  2. エレメントに属性値が設定されていない場合は、属性値の完全なリストが表示されます。

エレメント挿入時の属性表示オプションの設定

文書階層にエレメントが挿入されたときに 構造図 で属性を表示する方法を指定できます。表示オプションを指定するには、 属性表示オプション ダイアログ(表示 > 属性表示オプション)を開きます。

必要な属性・指定した属性

エレメントが文書に挿入されるときに、そのエレメントの必要な属性と指定した属性が表示されます。

すべての属性

エレメントが文書に挿入されるときに、エレメントのすべての属性が表示されます。

属性なし

エレメントが文書に挿入されるときに、エレメントの属性が表示されません。

Note: 属性表示オプション ダイアログでオプションを変更する場合、現在開いている文書に設定が適用されます。例えば、「属性なし」から「すべての属性」にオプションを変更すると、 構造図 内の文書のすべてのエレメントが展開され、すべての属性が表示されます。

エレメント間での属性値のコピー

あるエレメントに設定された全ての属性値を、文書内の他のエレメントにコピーできます。

  1. 構造図で属性値をコピーする属性を右クリックして、ドロップダウンリストから「属性値をコピー」を選択します。

  2. 属性値をペーストするエレメントを右クリックして、ドロップダウンリストから「ペースト」を選択します。

    属性値を複数のエレメントにコピーするには、Shift キーを押しながらクリックして、文書内の連続した複数のエレメントを選択し、 編集 > ぺーストを選択します。