異なる DITA-OT パッケージの使用

DITA Open Toolkit と Adobe FrameMaker で DITA ファイルを公開する方法について説明します。

デフォルトでは、FrameMaker は DITA Open Toolkit 3.3 を使用します。ただし、DITA-OT 3.0 と 2.3 のパッケージも FrameMaker をインストールするときにインストールされます。別のバージョンの DITA Open Toolkit をすでにインストールしている場合、dita 初期化ファイルを編集するか、DITA-OT をカスタマイズダイアログによって DITA Open Toolkit パスをカスタマイズできます。

1 回だけ変更するときには、ディレクトリパスを変更できます。その場合、DITA Open Toolkit を使用して出力を生成できます。

FrameMaker のデフォルト DITA-OT ディレクトリを dita 初期化ファイルを使用して変更するには、次の操作を行います。

  1. 現在のユーザープロファイルフォルダーで、 ditafm.ini ファイルを開きます。

    %appdata%\Adobe\FrameMaker\16\ditafm.ini
  2. 次のテキストをファイルに配置します。

    DitaDir=%FMHOME%\fminit\ditafm\DITA-OT
  3. DITA-OT の代替フォルダーを指定するように、DitaDir の値を変更します。

    以下に例を挙げます。

    DitaDir=C:\DITA-OT_3.2.1
  4. FrameMaker を再起動します。

    新しい DITA OT パスは、 DITA 出力の生成 ダイアログで入力されます。

FrameMaker のデフォルトの DITA-OT ディレクトリを DITA-OT をカスタマイズ ダイアログで変更するには、次の操作を行います。

  1. 構造 > DITA > DITA-OT 出力の生成 を選択し、 DITA-OT 出力の生成 ダイアログを開きます。

  2. カスタマイズ」ボタンをクリックして、 DITA-OT をカスタマイズ ダイアログを開きます。

  3. 設定に従ってパラメーターを変更し、「OK」をクリックします。

Figure 1. DITA-OT をカスタマイズダイアログ
FrameMaker の DITA-OT をカスタマイズダイアログ

以下のパラメーターは、 DITA-OT をカスタマイズ ダイアログで指定できます。

DITA-OT ディレクトリ (%DITA_DIR%)

カスタム DITA-OT へのパスを指定します。FrameMaker のインストール場所を示す %FMHOME% 変数を使用できます。このパスは、その他の関連フォルダーのパスの指定に使用できる DITA_DIR 変数に保存されています。

Ant コマンド:

Ant スクリプトのフォルダーのパスを指定します。このパスは、ファイルシステムの DITA-OT ディレクトリを基準とします。

Ant ホーム:

Ant インストールフォルダーのパスを指定します。

クラスパス:

Java ライブラリのパスを指定します。

ビルドファイル

Ant ビルドスクリプトファイル build.xml のパスを指定します。このパスは、ファイルシステムの DITA-OT ディレクトリを基準とします。

追加パラメーター

カスタム DITA-OT プラグインに必要な追加パラメーターを指定します。