相互参照の挿入

Adobe FrameMaker で相互参照を挿入する方法について説明します。

このトピックの内容

概要

Adobe FrameMaker では、相互参照を挿入して、同じ文書の別の部分または別の文書内の一部を指すことができます。構造化文書では、エレメントへ相互参照を挿入することもできます。

文書の段落に相互参照を挿入する

  1. 現在の文書で相互参照を挿入する位置に挿入ポイントを配置します。

  2. 相互参照パネルで「挿入」をクリックします。 または、 挿入 > 相互参照を選択します。相互参照ダイアログが表示されます。

  3. 文書ドロップダウンリストで、参照先段落が含まれる文書を選択します。別の文書に相互参照を挿入するには、FrameMaker で参照先の文書を開きます。

  4. 段落のタイプと参照する段落を選択します。

  5. 「書式」リストから、相互参照を表示する書式を選択します。

    例えば、見出しとページを参照する書式は、次のように表示されます:1 ページ目の「相互参照を作成する」を参照すること

  6. 「挿入」をクリックします。

Tip: 相互参照の対象となる段落を同じ文書内の別の位置に移動する場合は、この段落の相互参照マーカーも移動してください。
Important: 参照先段落が別の文書に存在する場合は、その文書に対してユーザーが書き込み権限を持つか確認する必要があります。例えば、コンテンツ管理システムを使用している場合は、ソースと参照先文書の両方を確認しなければならない可能性があります。

テキストインセット内の段落に相互参照を挿入する

別の文書への参照をテキストインセット形式で行う場合、テキストインセット中の段落に対してひとつの相互参照を挿入できます。

  1. 文書内の相互参照を挿入する場所に挿入ポイントを配置します。

  2. 相互参照パネルで「挿入」をクリックします。 または、 挿入 > 相互参照を選択します。相互参照ダイアログが表示されます。

  3. 文書ドロップダウンリストで、参照先段落が含まれる文書を選択します。別の文書に相互参照を挿入するには、FrameMaker で参照先の文書を開く必要があります。

  4. 段落のタイプと参照する段落を選択します。

  5. 「書式」リストから、相互参照を表示する書式を選択します。

    例えば、見出しとページを参照する書式は、次のように表示されます:1 ページ目の「相互参照を作成する」を参照すること

  6. 「挿入」をクリックします。

Note: テキストインセットの段落に相互参照を挿入すると、テキストインセットの更新時に相互参照マーカーが失われる場合があります。マーカーが失われないようにするには、はじめにテキストインセットのソース文書の段落に相互参照を挿入しておきます。
  1. インセットをダブルクリックしてインセットのソースを開き、テキストインセットの属性パネルから「ソース文書を開く」をクリックします。

  2. ソース文書内の任意の段落に相互参照を挿入します。

  3. 相互参照テキストを削除します。 マーカーは残ります。

  4. ソース文書を保存します。テキストインセットを含む文書で、 編集 > 参照を更新を選択して、テキストインセットを更新します。

  5. 段落にスポット相互参照を挿入しますが、今度はインセットを含む文書内に挿入します。 相互参照は、更新したインセットのマーカーを使用します。

文書の相互参照マーカーに相互参照を挿入する

相互参照種類マーカーを使用すると、相互参照を文書の任意の位置に挿入することができます。 また相互参照マーカーを使用して、段落内の単語や語句、またはアンカー枠へリンクすることもできます。表の中の特定のセルにリンクすることも可能です。 相互参照マーカーを挿入できる箇所であればどこへでもリンクすることが可能です。

  1. 参照先に挿入ポイントを配置します。 挿入 > マーカーを選択し、マーカーダイアログを開きます。 を選択し、マーカーダイアログを開きます。を選択し、

  2. ダイアログで、クロス参照マーカータイプを選択します。

  3. マーカーのテキストを指定し、「新規マーカー」をクリックします。

    マーカーテキストには任意の名前を付けることができます。相互参照を挿入する際に、相互参照ダイアログでこの名前を選択します。

    FrameMaker により参照先に新しいマーカーが挿入されます。

  4. 相互参照を作成する位置に挿入ポイントを配置します。

    Note: 相互参照とマーカーは同一の文書内でも別の文書にあっても問題はありません。
  5. 挿入 > 相互参照 を選択して、 相互参照 ダイアログを開きます。

  6. ソースの種類ドロップダウンリストで、「相互参照マーカー」を選択します。

  7. マーカーの種類リストで、「相互参照」を選択します。

  8. 相互参照マーカーリストで、手順 1 から 3 で作成したマーカーを(名前から)選択します。

相互参照を挿入するには、「文書の段落に相互参照を挿入する」の手順に従って残りの手順を実行します。

Important: 参照先の相互参照が別の文書に存在する場合は、ユーザーがその文書への書き込み権限を持っているかどうか確認する必要があります。例えば、コンテンツ管理システムを使用している場合は、ソースと参照先文書の両方を確認しなければならない可能性があります。

構造化文書のエレメントに相互参照を挿入する

構造化文書では、現在の文書または他の構造化文書のエレメントに相互参照を挿入することもできます。

  1. 現在の文書で相互参照を挿入する位置に挿入ポイントを配置します。

  2. 相互参照パネルで 「挿入」 をクリックします。 または、 挿入 > 相互参照を選択します。相互参照ダイアログが表示されます。


    FrameMaker の相互参照ダイアログ

  3. 相互参照の挿入に使用する DITA エレメントを選択します。

    Note: このリスト項目は、構造化アプリケーションで定義された相互参照エレメントに依存します。
  4. 「ターゲット」セクションで、参照先エレメントを含める「ファイル」「キー」、または「両方」を選択します。

    Note: 「ファイル」を選択する場合は、参照先が含まれているファイルを選択します。「キー」を選択する場合は、ターゲットキーを選択します。「両方」を選択した場合、設定ドロップダウンリストで相互参照のソースを選択する必要があります。必要なエレメントを「フィルター」テキストボックスに入力して検索することもできます。
  5. リストからターゲットエレメントを選択します。

    リストには、エレメントの種類、ID、およびエレメントを使用するコンテンツの情報が表示されます。

  6. 「表示」セクションで、相互参照のテキストを指定するか、ドロップダウンリストから書式を選択します。

    例えば、DITA デフォルトフォーマット書式は、次のように表示されます:「相互参照を作成する」

  7. 「挿入」をクリックします。

構造化文書でエレメントに相互参照を挿入する場合、FrameMaker では参照先およびソースのエレメントの ID 属性ならびに IDRef 属性が各々使用されます。 @ @

ID 属性に値が設定されていないエレメントに相互参照を挿入する場合は、FrameMaker はその属性に対して固有の値を割り当てます。 @ ただし、ID 属性が読み取り専用ではない場合は、ユーザーが属性値を設定することができます。 @

参照先のエレメントが定義済みの ID 属性を持っていることを確認する必要があります。 @ 持っていない場合は、他のエレメントを使用するか構造化アプリケーションを変更する必要があります。

Important: 参照先のエレメントが別の文書に存在する場合は、ユーザーがその文書に対して書き込み権限を持っているかどうか確認する必要があります。例えば、コンテンツ管理システムを使用している場合は、ソースと参照先文書の両方を確認しなければならない可能性があります。