比較されるオブジェクトの種類

Adobe FrameMaker で文書の 2 つのバージョンを比較するときに、Adobe FrameMaker がどのオブジェクトを確認するかについて説明します。

文書の 2 つのバージョンを比較すると、Adobe FrameMaker がボディページとリファレンスページ上の同じ名前のフローの内容を調べます。FrameMaker により以下のオブジェクトが比較されます。

構造エレメントは FrameMaker により比較されません。FrameMaker によりエレメントの内容が比較されます。

FrameMaker で検出できる変更を以下に示します。

アンカー枠

枠内のオブジェクトが比較されます。 オブジェクトが異なる場合、または異なる位置にある場合は、アンカー枠全体に変更のマーカーが付けられます。

相互参照

FrameMaker は相互参照が外部参照なのか内部参照なのかを調べます。 また、相互参照の書式名、ソースのマーカーテキスト、外部参照の場合は参照ファイルのパスもそれぞれ確認します。これらの属性のいずれかに変更がある場合は、変更のマーカーが相互参照に付けられます。

数式

数式のサイズ、グラフィック枠内の数式の位置および数式定義が比較されます。 これらのオブジェクトのいずれかに変更がある場合は、その数式全体に変更のマーカーが付きます。

取り込んだグラフィック

取り込んだグラフィックの内容および dpi スケーリングが比較されます。例えば、FrameMaker はオブジェクトが反転または回転されたかどうかの確認をしたり、境界線ボックスのサイズを比較したりします。また、FrameMaker はグラフィックの取り込み方法(参照またはコピー)も比較します。参照によってグラフィックを取り込んでいる場合は、ファイルパスが比較されます。これらの属性のいずれかに変更がある場合は、取り込んだグラフィックのアンカー枠を含む行に変更のマーカーが付きます。

行と列の数と、セルが連結または回転されているかどうかが確認されます。 これらの属性のいずれかに変更がある場合は、その表のアンカーを含む行に変更のマーカーが付きます。 セルのテキストが変更されている場合は、新しい表のみが統合文書内に表示されます。 変更されたセル内の行が変更されたものとしてマークされます。 ただし、表の 75 %を超えるセルが変更された場合は、表全体に変更のマーカーが付きます。

テキストまたは表の書式設定は調べられません。 そのため、表の罫線や塗りが異なったり、テキストの色が異なっていても判別されません。

日本語 OS 上で実行している FrameMaker の英語バージョンと日本語バージョンの両方とも日本語のテキストを比較することができます。

テキストインセット

FrameMaker により修正日、ファイル名、テキストインセットの相対パス、テキストインセットが取り込まれた方法が比較されます。例えば、取り込まれたテキストインセットの場合、FrameMaker により行が段落に結合されたかどうかが調べられます。これらのオブジェクトのいずれかに変更がある場合は、FrameMaker によりテキストインセット全体に変更のマーカーが付けられます。

以下のオブジェクトは FrameMaker により比較されません。