XML 名前空間を表示または編集する

XML 名前空間とは、1 つの XML 文書内で特定のエレメントタイプや属性名を示す名前の集合です。 名前空間の有効範囲は、その名前空間が含まれている文書を超えて拡大します。

1 つの XML 文書には、複数のソフトウェアアプリケーションで使用可能なエレメントや属性が含まれている場合があるので、名前空間を使用して、それぞれのアプリケーションで使用するエレメントや属性を区別することができます。 XML を処理するソフトウェアアプリケーションでは、名前空間を使用して、どのタグや属性を処理するのかを認識します。

XML 名前空間の名前は、名前空間の接頭辞部分とローカル部分をコロンで区切った修飾名として指定します。 接頭辞は、Uniform Resource Identifier(URI)の参照にマップされ、名前空間を選択します。 世界共通で管理されている URI 名前空間と、文書独自の名前空間の組み合わせによって、世界中で一意の識別子を作成します。

FrameMaker では、XML 文書のすべてのエレメントについて名前空間がサポートされています。 名前空間が含まれている XML 文書を取り込んだ場合は、すべての名前空間情報が維持されます。

「名前空間」コマンドを使用して、構造化 FrameMaker 内の XML 文書に名前空間を表示、編集、追加、または削除することができます。 また、このコマンドを使用すると、エレメントの接頭辞の定義を表示し、接頭辞を定義するエレメントを選択することもできます。

デフォルトでは、FrameMaker の名前空間は、 名前空間 ダイアログボックスに表示される名前空間として扱われます。 ただし、アプリケーション内の名前空間を無効にして、 構造図に表示される属性として扱われるようにすることができます。

  1. 構造化 FrameMaker で文書を開きます。

  2. 構造図でエレメントを選択します。

    Note: 構造図では、名前空間が含まれているエレメントは、エレメント名の横にアスタリスク(*)が表示されます。
  3. エレメント > 名前空間を選択します。

  4. 名前空間 ダイアログボックスで「定義エレメントを選択」をクリックして、選択したエレメントの名前空間を 構造図で表示します。

  5. 宣言された名前空間」、「接頭辞」または「パス」に必要な変更を加え、「追加」、「変更」または「削除」のいずれかをクリックします。 変更を保存せずに終了する場合は、オプションをクリックせずにダイアログボックスを閉じます。