構造化フレームメーカーでの XML 文書とカスケーディングスタイル シート(CSS)の関係について説明します。
XML 文書を Adobe FrameMaker で開くと、FrameMaker は CSS 情報を EDD 文書内の該当する EDD ルールにマッピングすることで、カスケーディングスタイルシート 3(CSS2)を処理します。
次のシナリオでは、FrameMaker での CSS3 の処理について説明します。
FrameMaker で EDD を開きます。開く ダイアログボックスが表示され、CSS ファイルを指定できます。CSS が EDD に取り込まれます。 次に、XML ファイルを開いたときに使用するために、エレメント定義を EDD からテンプレートに取り込みます。 EDD に書式ルールが含まれている場合、CSS 属性が固有であれば、その属性が既存のルールに追加されます。 代わりに、CSS 属性を取り込んだ場合は、EDD の既存の書式ルールが上書きされます。 構造メニューで「CSS を生成」オプションを使用すると、CSS3 形式を使用している文書内のすべてのエレメント用に、XML スタイル情報を EDD に書き出すこともできます。
を選択します。FrameMaker は、現在の文書が EDD であるかどうかをチェックします。 EDD である場合は、(XML スタイルシート PI を使用して)スタイルシートに関連付けられている XML ファイルを開くと、FrameMaker は DTD と XML 文書に関連付けられているスタイルシートを読み込んでから、XML ファイルを開くための一時テンプレートを生成します。ただし、(XML ファイルを開くために使用される)「構造化アプリケーション」にテンプレートが既に指定されている場合、FrameMaker がそのテンプレートを使用して XML ファイルを開き、DTD とスタイルシートから新しいテンプレートを生成することはありません。
エレメントの書式を CSS3 から DTD に取り込んで、様々な XML アプリケーション間で一貫した書式設定を確保できます。CSS ファイルは、XML 文書で参照するか、手動で取り込むことができます。 複数の CSS ファイルを順に取り込むと、マルチレベルの書式設定を実現できます。
エレメントのスタイルを取り込むとき、 FrameMaker は、CSS のコンテキスト情報(エレメントのプロパティまたは Selector)を維持し、適切な EDD コンテキストに取り込みます。
構造化 FrameMaker を使用して、XML で CSS の環境設定を設定することもできます。 詳しくは、『Adobe FrameMaker での構造化アプリケーションの開発』を参照してください。
構造化 FrameMaker で EDD ファイルを開きます。
CSS を読み込み ダイアログボックスが表示されます。
を選択します。CSS ファイルを選択して、「開く」をクリックします。
EDD ファイル内の構造化アプリケーションエレメントがアプリケーション名を定義していない場合は、 構造化アプリケーションを使用 ダイアログボックスが表示されます。EDD ファイルの作成に使用した構造化アプリケーションを選択します。 「続行」をクリックします。
CSS ファイルが EDD ファイルに取り込まれます。
CSS スタイルを取り込んだ後は、エレメントの定義を EDD からテンプレートに取り込み、テンプレートを使用して XML ファイルを開くことができます。
CSS の取り込み処理に代わる方法として、CSS スタイルが既に関連付けられている XML ファイルを、FrameMaker を使用して開くことができます。 XML ファイルを開くと、FrameMaker は DTD ファイルと CSS ファイルを読み込んで一時テンプレートを生成し、それを使用して XML ファイルを開きます。
カスケーディングスタイルシート 2(CSS2)形式を使用するすべてのエレメント用に、文書で利用可能な XML スタイル情報を EDD ファイルに書き出すことができます。 その後、これらの CSS スタイル定義を、EDD ファイルから新しい XML ファイルに取り込むことができます。 カスケーディングスタイルシートを使用すると、文書の作成者がフォントや間隔設定などのスタイルを構造化 XML ファイルに添付できます。 CSS2 形式は、W3C の標準です。
「CSS2 を生成」コマンドを選択すると、ソース文書と関連付けられている EDD で使用可能な書式情報に基づいて、整形式の構造化文書のスタイルが生成されます。 FrameMaker は、エレメントレベルのみのスタイル情報を書き出します。 例えば、Text エレメント内の特定の単語にスタイルを適用している場合、そのスタイルのインスタンスは書き出されません。
CSS2 の環境設定は、XML アプリケーションで設定できます。例えば、XML への書き出しを行うときに、CSS2 ファイルを自動的に生成するかどうかを指定できます。詳しくは、『Developing Structured Applications with AdobeFrameMaker』を参照してください。
構造化 FrameMaker で関連付けられている EDD を使用して、テンプレートまたは文書を開きます。
を選択します。