Microsoft Word ファイルを取り込む

Word 文書を FrameMaker 文書に取り込む方法について説明します。

FrameMaker文書にMicrosoft Word(.doc.docx)文書を取り込むこともできます。

Microsoft Word 文書を Word 97-2003 の形式で保存した場合、Microsoft Word または Microsoft Word 2016 フィルターを使用して取り込むことができます。 ただし、Microsoft Word 2016 文書を取り込む場合には、Microsoft Word 2016 フィルターを使用する必要があります。 「不明なファイル形式」ダイアログボックスで Microsoft RTF 1.9 フィルターを使用すると、RTF ファイルを取り込むことができます。

注: 64 ビット版の FrameMaker をお使いの場合は、64 ビット版の Microsoft Word を使用しているかを確認してください。32 ビットの Microsoft Word を 64 ビットの FrameMaker で使用すると、本来どおりに動作しない場合があります。
注: FrameMaker 文書に特定の方向の Word 文書(LTR または RTL)を取り込む場合、取り込み先(文書、表、または段落)のテキストの向きが同じ方向に設定されていることを確認する必要があります。

指定された手順を実行してください。ビデオ「 Word 文書を FrameMaker に取り込む」も参考にご覧ください。

  1. テキストを挿入する文書に挿入ポイントを配置し、ファイル > 取り込み > ファイルを選択します。

  2. テキストを挿入する文書に挿入ポイントを配置し、「参照して読み込む」または「文書内にコピー」を選択して「取り込み」を選択します。

    取り込む文書に応じて、不明なファイルの形式ダイアログボックスで Microsoft Word または Microsoft Word 2016 フィルターのいずれかが選択されます。

  3. 「変換」をクリックします。「コピーしてテキストフローを取り込む」または「参照してテキストフローを取り込む」ダイアログボックスが表示されます。

注: Word 文書内のしおりは相互参照マーカーになります。Word 文書内の注釈は参照して取り込むと、コンディションが「コメント」のコンディショナルタグになります。Word 文書内の表示されないテキストは取り込むと、コンディションが「非表示」のコンディショナルタグになります。

「参照して取り込む」「文書にコピー」の選択に応じて、次のいずれかの手順に従います。

参照別に取り込み

上記の手順 2 で「参照して取り込む」を選択した場合:

  1. 「取り込むフロー」セクションで、、「ボディページのフロー」または「リファレンスページのフロー」を選択します。

  2. 「取り込んだフローの書式」セクションで、次のいずれかのオプションを選択します。

    • 「強制改ページの削除」オプションおよび「その他の書式変更」オプションを選択するには、「現在の書式に変更」をクリックします。

    • 取り込むコンテキストを標準テキストに変換して文書内に挿入するには、「標準テキスト形式に変更」をクリックします。

    • 元の書式を保持したままで取り込むコンテキストを文書内に挿入するには、「元の書式を保持」をクリックします。

  3. 「参照してテキストフローを取り込む」ダイアログボックスの「取り込んだフローの更新」セクションで、次のいずれかのオプションを選択します。

    • 取り込んだフローのセクションを自動的に更新するには、「自動」をクリックします。

    • 取り込んだフローのセクションを手動で更新するには、「手動」をクリックします。

  4. 「取り込み」をクリックします。

文書内にコピー

上記の手順 2 で「文書にコピー」を選択した場合:

  1. .docx文書の取り込みを選択した場合、.docx形式のWord文書を取り込むと、データが失われる恐れがあるという内容の警告が表示されます。 そのまま.docx文書を取り込むことも、手順を取り消し、最初にWordで.docxから.docへ変換することもできます。

    FrameMaker は Word 文書で段落スタイルと文字スタイルを分析し、現在の FrameMaker テンプレートで定義されている段落スタイルと文字スタイルにこれらをマッピングします。

    「Wordの取り込み」ダイアログには、取り込み先のFrameMakerテンプレートのスタイルに一致する取り込み元のWord文書のスタイルを示すメッセージが緑で表示されます。 一致する FrameMaker のスタイルが見つからない場合は、FrameMaker の文書の形式には元の Word スタイルが適用されます。

    重要: スタイルマッピングは Word および FrameMaker 文書で検出されたスタイルの名前に基づいて行われます。 マッピングはスタイルの形式定義には基づきません。

    FrameMaker 文書形式リストでは、各 Word のスタイルごとに、代わりの FrameMaker スタイルを選択することができます。

  2. ドロップダウンリストでは、取り込み先の文書で対応する Word スタイルに FrameMaker に適用したい FrameMaker スタイルを選択します。

    FrameMaker テンプレートにマッピングスタイルが含まれる場合、ドロップダウンにデフォルトで FrameMaker スタイルが表示されます。 このスタイルを使用するか、またはドロップダウンから別のテンプレートスタイルを選択することもできます。

  3. Word スタイルに FrameMaker のマッピングスタイルがデフォルトで見つからない場合、FrameMaker は Word のスタイルの書式設定を適用します。 ただし、ドロップダウンから代わりの FrameMaker スタイルを選択することもできます。

  4. Word スタイルに対応する FrameMaker スタイルが含まれている場合は、Word のスタイルの書式設定を使用するために「Word の書式設定を維持」をクリックします。

  5. 各スタイルのマッピングでは、デフォルトオプションの<新規書式を追加>をそのまま保持する場合、または「Word の書式設定を維持」オプションを選択する場合は、Word スタイルの定義が FrameMaker に取り込まれます。ただし、Word で段落スタイルまたは文字スタイルにインラインスタイルが含まれる場合は、FrameMaker 文書にインラインスタイルを追加するために「Word文書のインラインスタイルとリスト形式を取り込む」を選択します。

  6. Word 文書の表ごとに、Word 文書で定義されたように表スタイルを使用するか、表ドロップダウンリストから FrameMaker 表スタイルを選択します。

  7. 詳細設定ダイアログボックスでは、Word文書に含まれる自動改ページがある場合は、それを削除することができます。

    また、Word 文書に含まれる空の段落を含まないよう選択することもできます。

  8. 「プリセットファイルを保存する」をクリックし、プレセットファイルへ、段落、文字、表スタイルのマッピング設定など現在の設定を保存します。

    後で、同様のスタイルを適用した別の文書を取り込み、同じスタイルマッピングを使用する必要がある場合は、「開く」ボタンをクリックし、保存したプリセットファイルを使用します。