書式の変更と取り込み

Adobe FrameMaker でスタイルとエレメント定義を変更、取り込みする方法を学びます。

このトピックの内容

概要

Adobe FrameMaker では、1 つのファイルでスタイルとエレメントの定義を変更した後に、更新後のファイルからこれらの定義を取り込むことで、ブック内のすべてのファイルを更新できます。

ブック内のファイルのサブセットのみ定義を変更するには、ブックウィンドウでファイルを選択し、選択したファイルに定義を適用することができます。

重要: 1 つのファイルで使用するスタイルの数をできるだけ少なくするために、エレメント定義の書式ルールで書式変更が指定されていることがあります。通常は、構造化ブックにスタイルを取り込むときに書式変更を削除しないでください。

FrameMaker では、既存の情報を置き換えず、新しい定義を文書に結合します。

開いていないファイルはディスク上で更新されます。 開いているファイルは、コンピューターのメモリ上だけで更新され、ディスク上では更新されません。 したがって、更新を保持するにはファイルを保存する必要があります。

ブックにスタイルを取り込む

  1. 使用するスタイルが含まれているファイルを開くか、作成します。ファイルを作成した直後の場合は、ファイルを保存してから、スタイルを取り込みするソースとして使用します。

  2. ブックウィンドウで、ファイルまたは変更するファイルを選択して、ファイル > /取り込み > /書式を選択します。

  3. 文書から取り込みドロップダウンリストから、取り込むスタイルが含まれているファイルまたはテンプレートを選択します。

  4. 取り込みと更新の設定を選択します。 文字スタイルを使用する相互参照スタイル、数式定義または変数定義を更新している場合は、「文字スタイル」を選択します。

  5. スタイルカタログにスタイルとして保存されていない書式変更を削除する場合は、次の操作を行います。

    • 段落スタイルの一部ではない改ページを削除するには、「強制改ページ」を選択します。

    • 段落、文字、ページレイアウトおよび表の書式変更を削除する場合は、「その他の書式 / レイアウトの変更」を選択します。

    一般に、エレメント定義で書式変更が使用されている可能性があるので、構造化ブックでは「その他の書式 / レイアウトの変更」は選択しないでください。ただし、非構造化ブックでは、「その他の書式 / レイアウトの変更」を選択してさしつかえありません。

  6. 「取り込み」をクリックします。

構造化ブックにエレメント定義を取り込む

この定義は、ブックやその他のファイルのエレメントカタログに保存されます。以下のような場合には、エレメント定義を取り込む必要があります。

エレメント定義をブックに取り込むと、FrameMaker によってブックとブック内の全ファイルの定義が新しい定義で置き換えられ、新しい定義を基に書式ルールが再度適用されます。 また、ブックファイルが有効かどうかの検証も行われます。

  1. 更新するブックと取り込む定義が含まれているテンプレート、文書またはブックを開きます。

  2. ブックウインドウでエレメント定義を取り込みたいファイルを 選択し、 > 「ファイルのエレメント定義」 > を選択します。

  3. 文書から取り込みドロップダウンリストから、テンプレートまたは文書を選択します。このメニューには、開いている保存済みの文書とブックがすべて表示されます。

  4. ファイル内の書式ルール変更を削除するには、「更新時に削除」「変更された書式ルール」を選択します。この設定は、エレメントのテキストまたは段落の書式を変更した後で、エレメント定義に記述されている書式に戻す場合に使用します。

  5. 「取り込み」をクリックします。ブックファイルおよび「更新」スクロールリストに表示されているファイルの中のエレメント定義が更新されます。