Adobe FrameMaker でカラーライブラリ(crayon、DIC、Focoltone、Grays など)を管理する方法について説明します。また、カラーを定義する方法についても説明します。
カラーマッチングシステム(カラーライブラリ)を使用すると、カラーの製造元が提供する定義済みのカラーを選択することができます。 印刷業者は、カラーの製造元が提供する色見本とまったく同じカラーでプリントできます。
ライブラリ内のすべてのカラーは、スポットカラーまたはプロセスカラーとして以下のように定義されています。
スポットカラーは、単一の分版を使用して、混合済みのインクで刷版にプリントされます。
プロセスカラーは、別々の分版のシアン、マゼンタ、イエローおよびブラック(CMYK)の網点を重ね合わせることにより刷版にプリントされます。
カラーライブラリのカラーを選択する場合は、印刷業者がサポートしているライブラリのリストをあらかじめ入手します。 最良の出力結果を得るには、画面上に表示されたカラーで判断しないで、色見本を見てカラーを選択します。
FrameMaker には次のライブラリが含まれています。
Crayon ライブラリは、アドビ システムズ社が開発したカラーライブラリで、一般的な RGB カラーを一般的な名前で 50 音順に並べてあります。 Crayon のカラーはスポットカラーとして使用しないでください。
DIC カラーガイドはスポットカラーを提供しています。 これは、日本でよく使用されているカラーライブラリです。
FOCOLTONE® カラーシステムは、860 色のプロセスカラー(CMYK カラー)を提供します。
Grays ライブラリは、アドビ システムズ社が開発したカラーライブラリで、1 %単位のグレースケールでプロセスカラーとスポットカラーを提供します。
Munsell システムは、RGB モデルで定義したカラーを提供します。
オンラインカラーライブラリには、Web ブラウザー上で表示したときにすべてのプラットフォーム上で同じように表示される、216 種類の「Web に適した」カラーが用意されています。
TOYO Color Finder は、日本でプリントに一般的に使用されるインクを基本として、1,000 色を超えるカラーを提供しています。
TRUMATCH® 4-Color Selector は、CMYK の可視カラースペクトルで等間隔に表現される、2,000 色を超えるプロセスカラーを提供します。