数式の配置と表示

数式は、段落テキスト内に配置したり、独立した段落に表示することができます。 どちらの場合も、FrameMaker により、数式のアンカー枠が作成されます。 既存のグラフィック枠内に他のオブジェクトと一緒に数式を配置することができます。例えば、グラフィックに注釈を付けることができます。 数式を含むグラフィック枠は、アンカー枠にすることも、アンカー枠にしないこともできます。

図 1. 数式を含むグラフィック枠
数式をインラインで配置する、数式を表示する、他のオブジェクトとともに数式をグラフィック表示する

A. インライン配置 B. 表示 C. 他のオブジェクトとともにグラフィック表示

構造化文書のインライン数式と表示数式

数式エレメントを使用すると、枠に数式オブジェクトが表示されます。このオブジェクトには、数式を入力できます。 グラフィックのアンカー枠と同様に、数式の枠は、テキストの特定の位置にアンカー記号が表示されます。

数式エレメントは、段落テキスト内に挿入したり、独立した段落に表示したりすることができます。

図 2. 数式エレメント - インラインおよび別の段落
インライン数式をテキストと共に表示

A. インクライン数式 B. 数式の表示

ページ上の数式の位置にかかわらず、数式エレメントは、文書構造内のテキストのアンカー記号が付いた位置に表示されます。構造図 では、数式エレメントは <数式> というスニペットを使用した四角形のブロックで表示されます。数式自体は構造の一部ではありません。

図 3. 数式エレメント
文書の構造化ビューの数式エレメント

SGML または XML に書き出す場合は、FrameMaker により、数式が別のグラフィックファイルに書き込まれます(CGM 形式)。 そして、SGML または XML ファイルから数式を参照するエンティティが追加されます。

読み取り / 書き込み規則を使用して、数式の書式を変更できます。 MIF に対してファイル書式を変更した場合、FrameMaker は数式とそれぞれのファイル名を記憶します。 数式を複数回保存しても、数式は 1 つのファイルのみに保存されます(FrameMaker 9 では複数のファイルが作成されました)。

以下に例を挙げます。

新しい動作

古い動作

数式 1 は eq1.mif というファイルに保存されます。

FrameMaker コンテンツを編集しファイルを保存すると、数式 1 は同じ eq1.mifに保存されます。

FrameMaker は、同じ数式を保存するときに毎回新しいファイルを作成することはありません。

数式 1 は eq1.mif というファイルに保存されます。

FrameMaker コンテンツを編集しファイルを保存すると、この数式 1 に対して eq2.mif という新しいファイルが作成されます。

FrameMaker は、同じ数式を保存するときに毎回新しいファイルを作成します。

構造化文書のグラフィック枠内の数式

グラフィック用に既に挿入されたアンカー枠に、数式を配置することもできます。 これは、数式をグラフィックオブジェクトと結合する場合に実行します。 アンカー枠がエレメントである場合は、このエレメントは文書構造の一部になります。 ただし、数式を含め、枠の内容は構造内には表示されません。

グラフィックが含まれているアンカー枠内の数式を SGML や XML に書き出すと、望ましくない結果が生じる可能性があります。 通常、SGML や XML に書き出す場合、枠の中にはオブジェクトを 1 つだけ入れます。