HTML 出力のタイトルをカスタマイズする

Adobe FrameMaker の HTML 出力について説明します。

HTML 文書のタイトルは、ウィンドウのタイトルバーに表示されます。 そのページにしおりを追加すると、HTML 文書のタイトルはしおりリストにも表示されます。 初期設定では、タイトルに <$defaulttitle> 構成要素が使用され、HTML ファイルの最初の見出しがそのファイルのタイトルとして使用されます。通常、初期設定のタイトルで十分ですが、 HTML リファレンスページのマクロ表を編集して異なるタイトルを指定することもできます。

システムマクロと汎用マクロでは、2 組の置換テキスト(コードの本文に表示するものと見出し部分に挿入するもの)を定義できます。

初期設定のタイトルを変更したり、削除して独自のタイトルを設定したりできます。また、HTML ページでマップタイトルを自動的に選択して使用することもできます。

初期設定のタイトルを変更する

  1. 表示 > リファレンスページ を選択し、HTML リファレンスページを表示します。

  2. System Macros テーブルで、初期設定のタイトルを設定する 4 つのシステムマクロを探します。 初期設定では、これらのマクロは <$defaulttitle> という構成要素を使用して、ファイルの最初の見出しをタイトルとして割り当てます。これらのマクロを変更できます。

    マクロ名

    置換

    Head

    コメント

    StartOfDoc

     

    <title><$defaulttitle></title>

     
  3. 「見出し」列の初期設定のマクロを変更します。 例えば、次のマクロでは、タイトルのテキストが固定テキストに変更されます。

    マクロ名

    置換

    Head

    コメント

    StartOfDoc

     

    <title>My Book</title>

     

独自のタイトルを設定する

独自のタイトルを設定するには、次の操作を行います。

  1. 表示 > リファレンスページ を選択し、HTML リファレンスページを表示します。

  2. System Macros テーブルから 4 つの初期設定のタイトルの置換テキストを削除します。

  3. General Macros テーブルの 3 列目(「ヘッド」列)で、<TITLE> HTML エレメントを使用するマクロを「置換」列で定義します。 例えば、次のマクロでは、段落の自動番号とテキストがタイトルに使用され、文書内の段落テキストとしても使用されます。

    マクロ名

    置換

    Head

    コメント

    MyTitle

    <p><$paranum><$paratext></p>

    <title><$paranum><$paratext>

    </title>

     
  4. HTML 文書を分割している書式にマクロをマッピングします。

STS 設定ファイルのタイトルとしてマップタイトルを自動選択する

FrameMaker には、HTML ページでマップタイトルを自動的に選択して使用する機能があります。この機能を使用すると、単一の .sts ファイルを使用して複数の DITA マップを公開することが可能になり、HTML5 ページですべてのマップにデフォルトのタイトルが付けられます。

出力設定をカスタマイズして、タイトルとしてマップタイトルを HTML ページで自動選択するには、次の手順を実行します。

  1. 公開ダイアログを開くには、ファイル/公開を選択します。「設定」をクリックします。
  2. 「設定」ドロップダウンボタンで、「編集」を選択します。
  3. タイトルフィールドに <$title> と記載します。
  4. 「保存して閉じる」をクリックします。

HTML 5 ページを公開すると、ファイル/ファイル情報ダイアログに記載されているデフォルトのマップタイトルが選択されます。

注: <$title> にテキスト文字列を追加することも可能です。例えば、.sts ファイルに「ページのタイトル:」<$title> を追加し、ファイル情報に「コンテンツを魅力的にするためのヒント」というタイトルを含めた場合、「ページのタイトル:コンテンツを魅力的にするためのヒント」というタイトルが HTML ページに表示されます。