構造化文書での言語およびフォント設定

構造化文書と非構造化文書の両方において(DITA 1.2、DITA 1.3、およびLwDITA)、異なる言語でのコンテンツのオーサリングや校正が可能です。FrameMaker で使用可能な 46 の言語から任意の言語を選択して、その言語を @xml:lang の属性値として追加します。@ xml:lang に属性値を追加するには 、IETF(Internet Engineering Task Force)が定めたBCP47規格に準拠する必要があります。

< AttributeForXMLLang > = < BCP47-code> xml: lang = en-US xml: lang = zh-TW

段落書式ウィンドウの各種プロパティを XML ファイルの @xml:lang 属性の言語設定に基づいて、FrameMaker が設定します。

図 1. @xml:lang 属性値の指定

段落書式ウィンドウ のプロパティで、@ xml:lang の属性値を指定すると自動的に設定されるものは以下の通りです:
注: をサポートする設定 XMLファイルに@ xml:lang 属性の値が定義されていない場合、デフォルトのフォーマットルールが適用されます。パラグラフに対して@ xml:lang 属性の値が定義されていない場合は、親要素の言語が設定されます。

多言語オーサリングおよびパブリッシング機能をサポートするために、FrameMakerのインストールディレクトリにある maker.ini ファイルで、以下の言語タグのプロパティを設定します:

C:\Program Files\Adobe\Adobe FrameMaker 2022\maker.ini

maker.ini ファイルの中には、この機能を有効にするために設定すべき以下のセクションがあります。

[XMLLangPreferences]
AttributeForXMLLang=xml:lang 
ApplyFontSettingsBasedOnXMLLangAttribute=On 

[XMLLangExclusionList]
DITA_1.3_task=codeblock
DITA_1.3_topic=codeblock, mathml, equation-block
注: %appdata%\Adobe\FrameMaker\17 フォルダー内に格納されている maker.ini ファイルで、これらの設定をコピーし、コメントを解除できます。
XMLLangPreferences セクションの設定内容を以下に説明します:

XMLLangExclusionList セクションの設定について、以下に説明します:

  • StructAppName = <XML langの機能から除外する要素タグのコンマ区切りリスト>

    StructAppNameは、除外リストが定義されている構造化アプリケーションの名前です。

    このプロパティを設定して、XML langの機能から除外する要素をリストアップします。これは通常、<コードブロック>など、スペルチェックを実行する必要のない要素を無視するために使用されます。

    XML langの機能から除外される要素タグの例としては、以下のようなものがあります:
    DITA_1.3_topic=codeblock
    DITA_1.3_task=codeblock
    DITA_1.3_topic=codeblock, mathml, equation-block

    以下の文書には、複数の言語で書かれたサンプルテキストが含まれています。スペルチェックは、各段落の@ xml:lang 属性の言語設定に応じて行われます。

図 2. 複数の言語で書かれたテキストを含むサンプル文書