非構造化コンテンツと構造化コンテンツ(XML)編集のための Adobe FrameMaker のさまざまなコンテンツオーサリング環境について、またそれらの中から選択する方法について説明します。
Adobe FrameMaker には次のオーサリングモードが用意されています。
FrameMaker モード
構造化 FrameMaker モード
XML ソースコードエディター
構造化アプローチと非構造化アプローチのどちらを使用するか、または XML ソースコードを編集するかどうかに応じて、コンテンツに適したオーサリングモードを選択することができます。
FrameMaker を初めて起動するとき、デフォルトのオーサリングモードは構造化 FrameMaker に設定されています。環境設定ダイアログでモードを変更することができます。
環境設定ダイアログを開きます。
を選択して、環境設定ダイアログで、 を選択します。
「製品のインターフェイス」ドロップダウンリストで、FrameMaker モードを選択して「OK」をクリックします。
設定の変更を有効にするために、FrameMaker を再起動するようメッセージが表示されます。
FrameMaker ユーザーインターフェイスは、非構造化 FrameMaker オーサリングと構造化 FrameMaker オーサリングの間のシームレスな移行を提供します。両方のモード間のメニューオプションやその他のユーザーインターフェイスは一貫しています。 ただし、オプションはオーサリング中のモードに固有のものです。
FrameMaker モードは、正確な構造に関連付ける必要のないコンテンツをオーサリングする場合に最適なモードです。スタイルベースのオーサリングでは、テンプレートに依存してコンテンツの体裁が定義されます。段落、文字、表およびオブジェクトスタイルはスタイルガイドに、コンテンツは編集者が指定した書き込みルールに、基づいています。 著者がコンテンツのフローおよび書式を決定します。 例えば、使用するコンテンツによっては、見出しの後に段落またはグラフィックを含める場合があります。 つまり、非構造化オーサリングワークフローでは、主にスタイルベースの比較的自由な流れの文書を作成します。
FrameMaker での標準オーサリングの典型的なワークフローは次のタスクから構成されます。
単一文書を作成します。
ブック内の複数の文書をコンパイルします。
段落、文字、表、およびオブジェクトのスタイルを定義することで、コンテンツの表示方法を指定します。
定義済みのスタイルが含まれた、複数の著者と共有できるテンプレートを作成します。
ドキュメントウィンドウを使用してコンテンツを作成します。
サポートされている形式の標準文書(.fm)、交換書式文書(.mif)およびブック(.book)のいずれかで作成します。
構造に従う必要がある文書の場合は、構造化 FrameMaker モードを使用します。構造は、利用できるエレメントと属性、および構造中のこれらのエレメントの有効な配置によって定義されます。
段落、セクション、トピック、表など、文書の各オブジェクトがエレメントとして表されます。 構造化文書を作成する場合、各エレメントが構造的に有効な場所に存在することを確認する必要があります。 構造化オーサリングは、類似したコンテンツ全体にわたって構造の一貫性を保ちます。
以下は構造化ルールの一部です。
ビュレットリストは、最低でも 3 つの項目を含む必要がある.
セクションは見出しで始まる必要がある。
見出しの後には段落が続く必要がある。
表にはヘッダー行を含める必要がある。
グラフィックにはキャプションを付ける必要がある。
FrameMaker での構造化オーサリングの典型的なワークフローは次のタスクから構成されます。
個々の構造化文書を作成するか、DITA マップまたはブックの中に複数の文書を含めます。
既存の構造化サンプルを使用するか、EDD または DTD に基づいたカスタム構造を作成します。
適切なエレメントを含めてコンテンツのフローを定義します。 一部のエレメントにはスタイルの指定に使用できる書式情報が含まれます。
基礎となる構造は、マルチオーサー環境のコンテンツ全体にわたって一貫性を保ちます。
エレメントカタログまたはキーボードショートカットを使って、テキスト、画像、ひょう、その他のオブジェクトの新しいエレメントを挿入します。
構造図を使って、文書やエレメントを移動します。 構造図は基礎となる構造に対して文書の有効性も表示します。
サポートされている形式の構造化文書(.fm)、XML 文書(.xml、.dita)およびブック(.book、.ditamap)のいずれかで作成します。
ビデオ「構造化 FrameMaker の概要」を参照してください。