書式

FrameMaker の段落書式および、段落書式の作成方法について説明します。

段落書式

段落書式には、テキストの外観および段落全体に適用される書式の設定が含まれています。

段落書式は、非構造化 FrameMaker 文書の文書書式の基盤であると同時に、構造化 FrameMaker 文書の文書書式の基盤になることもできます。

段落書式ウィンドウ

段落書式ウィンドウは、段落書式を作成・管理するために使用されます。

段落書式ウィンドウ
段落書式ウィンドウを使用して段落書式の作成と管理を行う

基本
インデント、間隔、配置、タブ位置、行間、および次に使用する段落書式などの段落属性です。
フォント
フォントファミリー、サイズ、角度、太さ、背景色、言語などのフォント属性です。言語ドロップダウンリストでは、英語、ドイツ語、タイ語など左から右に書く言語のほか、アラビア語、ヘブライ語、ペルシア語など右から左に書く言語を選択できます。
段落書式ウィンドウ
連動などのページ属性、および「コラム内に表示」や「すべてのコラム」などの書式属性です。
自動番号
自動番号書式を定義できる構成要素を使用します。
上級
自動ハイフネーションや単語間隔などの属性です。
和文設定
日本語における文字間隔などのアジア言語設定を適用します。 FrameMaker レイアウトエンジンを選択するための「和文コンポーザを使用」チェックボックスが含まれます(「アジア言語に関するサポート」を参照)。
表セル
表セルに適用される段落属性です。
方向
段落の方向を、「継承」(デフォルト)、「左から右」および「右から左」の中から指定します。

段落カタログには、文書で利用できる段落書式のすべてが一覧表示されます。 段落タグを適用するには、テキストを選択して、段落カタログからタグを選択します。

を選択して段落カタログを開きます。
段落カタログを使用して段落タグを適用する

段落書式を作成する

  1. 作成する書式と同じような書式を設定した段落内をクリックします。 複数の段落を選択しないように注意してください。

  2. 段落書式ウィンドウを開いて、新しい書式の名前を「スタイル」テキストボックスに入力します。

    注意: 「スタイルを更新」ボタンが「スタイルを作成」に変わります。すべての新しい段落書式は自動的に段落カタログに保存されます。
  3. 「スタイルを作成」をクリックします。

  4. 必要な属性を変更します。

    段落書式の属性はすべて指定する必要があります

  5. 「スタイルを更新」をクリックします。

文字書式

FrameMaker の文字書式および、文字書式の作成方法について説明します。

文字タグを使うと、段落中の任意の数の文字や単語の書式を設定することができます。

文字タグを適用すると、段落全体の属性を取り消すことなく、テキストの書式を設定することができます。

文字タグを作成することは、書式一貫性を維持するだけでなく、書式の変更をグローバルに適用するためにも役立ちます。

また、文字タグは、相互参照書式や変数のような FrameMaker の他の機能の構成単位としても使用できます。

文字書式ウィンドウ

文字書式ウィンドウは、文字書式を作成・管理するために使用されます。 文字書式すべて、文字カタログに一覧表示されます。

文字書式ウィンドウ
文字書式ウィンドウを使用して文字書式の作成と管理を行う

文字書式ウィンドウでは、新しい文字書式を作成することも、既存の文字書式を更新することもできます。さまざまな文字書式オプションを使用して、必要に応じて文字書式をデザインできます。

FrameMaker では、PDF 注釈は、テキスト背景色機能の実装によりハイライトを維持して読み込まれます。

文字書式および段落書式ウィンドウからテキスト背景色を設定します。

文字カタログには、文書で利用できる文字書式のすべてが一覧表示されます。 文字タグや文字スタイルを適用するには、テキストを選択して、文字カタログからタグを選択します。
文字カタログ
文字カタログを使用して文字タグまたはスタイルを適用する

文字書式を作成する

  1. 作成する書式と同じような書式を設定した段落内をクリックします。 複数の段落を選択しないように注意してください。

  2. 文字書式ウィンドウを開いて、新しい書式の名前を「スタイル」テキストボックスに入力します。

    注意: 「スタイルを更新」ボタンが「スタイルを作成」に変わります。すべての新しい文字書式は段落カタログに自動的に保存されます。
  3. 新しい文字書式に含める属性を変更します。

  4. 「スタイルを作成」をクリックします。

書式の管理

Adobe FrameMaker で提供されているさまざまな段落スタイル、文字スタイル、および表形式を管理する機能について説明し、段落形式へのグラフィックの追加方法についても学びます。

書式を更新する

書式属性を変更してから、それを利用して保存された書式とそのタグの付いたテキストの書式をすべて変更(更新)することもできます。

書式を更新するときは、すべての属性を更新するだけでなく、特定の属性だけを更新することもできます。 例えば、文書中のすべての書式のデフォルトフォントを変更して、それ以外の属性はそのまま使用することもできます。

また、段落や文字フォントの取り込みは、ファイル > 取り込み > 書式コマンドによっても可能です。

段落書式と文字書式を更新する

  1. 段落書式を変更するには、次のいずれかの操作を行って、変更する範囲を示します。

    • ある段落の属性グループが設定されている段落書式を更新するには、その段落内をクリックするか、複数の段落を続けて選択します。

    • すべての段落書式ではなく、複数の段落書式を更新するには、更新する書式を使用している段落を続けて選択します。

  2. 適切な書式ウィンドウを選択します。

  3. 次のいずれかの操作を行って、属性を表示します。

    • 上書きを含む任意の段落属性を表示するには、段落をクリックします。

    • カタログに保存された書式の属性を表示するには、段落タグや文字タグ・ポップアップメニューから書式を選択します。

  4. 任意の属性を変更してから、「スタイルを更新」をクリックします。上書きを削除するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。

ヒント: 書式ウィンドウの属性を変更した後に書式の更新を取り消す場合は、テキストをクリックすると属性が初期設定に戻ります。

特定の書式属性または単一の属性グループを更新する

  1. 次のいずれかを選択します。

    • 特定の属性を更新する場合には、更新したい属性だけを変更します。

    • 段落書式の単一の属性グループを更新している場合、書式 > 段落 > 書式を選択して、段落タグボックスが空でない場合には、ボックスからタグを削除します。 タグを削除すると、ボックスが「そのまま」に設定されて、更新する書式のタグは変更されません。 次に、プロパティグループを表示し、必要に応じてプロパティを変更します。

  2. コマンドポップアップメニューから、「すべてを更新オプション」を選択します。

  3. 「使用する段落書式ウィンドウの属性」セクションで現在の属性グループを選択します。

  4. 次のいずれかの操作を行います。

    • 文書中の書式をすべて更新するには、「すべての段落と段落カタログ」または「すべての文字と文字カタログ」を選択します。

    • 選択範囲内の段落および文字と、同じタグの付いた段落および文字をすべて更新するには、「選択範囲内のすべてのタグ」を選択します。

    • 特定のタグの付いた書式を更新するには、「タグ名」を選択し、ポップアップメニューでタグを選択します。

  5. 書式ダイアログボックスで「スタイルを更新」をクリックします。

書式を名前変更するか削除する

テンプレートを設計したりテンプレートからカタログを取り込むときに、場合によっては書式の名前を変更したり削除したりする必要があることがあります。

カタログから書式を削除しても、同じタグを持つ段落や文字には影響はありません。 そのような段落や文字は、カタログの中にないタグを持つというだけです。

  1. 書式ウィンドウを選択して、段落カタログまたは文字カタログで名前を変更するか削除する書式を選択します。

    この操作は、必要な書式が既に表示されている場合でも行ってください。 この手順により、属性が書式の上書きを含まないことが保証されます。

  2. 次のいずれかの操作を行います。

    • 名前を変更するには、「スタイル」ボックスに新しい名前を入力し、「スタイルを更新」をクリックします。

    • 書式を削除するには、カタログから書式を選択して「削除」をクリックし、スクロールリストから書式を選択して「削除」をクリックします。「OK」をクリックします。

    • 未使用の書式をすべてカタログから削除するには、「削除」をクリックします。 そして、すべての書式が削除されるまで「削除」をクリックしてから、「OK」をクリックします。 ファイル > ユーティリティ > 書式の適用と作成 を選択し、 「続行」 をクリックします。文書で使用中の段落書式または文字書式がすべてカタログに追加されます。

    文書中の上書きすべてに段落を作成することを避けるために、書式をテンプレートから取り込みます。 テンプレートから書式を取り込むと、段落タグや文字タグへの変更は上書きされるので、新しいタグが文書に追加されることはありません。

書式の適用

段落書式は段落レベルで適用し、文字書式は文字または単語レベルで適用し、表書式は表全体に適用します。

  • 段落書式と表書式: 段落または表の中にカーソルを置き、カタログから書式を選択します。

  • 文字書式: テキストを選択し、カタログから書式をクリックします。

新しい書式を作成するときのヒント

いままでに繰り返し使用されてきて安定しているテンプレートを使用する場合は、書式を作成する必要はほとんどありません。 ただし、新しいテンプレートをデザインしたり、使用中のテンプレートが不完全な場合は、新しい書式を作成する必要がある場合があります。 書式を作成するには、既存の書式の属性を修正するのが一番簡単です。

新しい書式を作成するときは、次の点に注意してください。

  • 同じ種類の段落や段落内のテキストアイテムには、「Head1」「Head2」のような、一貫した名前を付けてください。

  • キーボードを使用して書式を適用するには、頻繁に使用する書式に独特な名前を付けるか、「H1 Head2」や「H2 Head2」のような、リストの上の方に表示されるような名前を付けます。

  • 各書式には、覚えやすく、わかりやすく、入力しやすい名前を付けてください。 また、書式の外見ではなく、その用法に基づいてタグに名前を付けると(「斜体」ではなく「強調」など)、後で書式属性を変更したときにタグ名を変更する必要がなくなります。

  • 英語のタグ名を使用する場合は、大文字・小文字の区別に注意します。 タグ名では、大文字と小文字が区別されます。 また、「Body」と「BodyIndent」のような関連するタグがカタログ内に並んで表示されるようにしたい場合もあります。

  • 書式の数が多い場合は、書式名の始めにピリオド(.)を追加すると、頻繁に使用される書式がカタログの先頭に配置されるので、カタログを頻繁にスクロールする必要がなくなります。 ほとんど使用しない書式名をカタログの最下部に配置するには、書式名の始めに「z」やティルド(~)を付けます。

後続する段落の書式を指定する

うまく設計されたテンプレートでは、現在の段落に続く段落に自動的に書式が適用されるように、書式が接続されています。

  1. 段落内をクリックします。

  2. 段落書式ウィンドウの「基本」属性を表示して、次の段落タグポップアップメニューからタグを選択します。このタグは、Return キーを押して段落を作成した時点で適用されます。

  3. 「適用」をクリックします。

段落書式へグラフィックを追加する

段落書式には、段落の上下に表示される直線またはその他のグラフィックを含むことができます。 例えば、文書内のすべての最上位レベルの見出しの下に細長い線を描くことができます。

  1. リファレンスページ上で、リファレンス枠内にグラフィックを作成または取り込みます。または、使用するグラフィックを選択します。

  2. 変更する段落内をクリックします。 隣接する複数の段落の前後に線を配置するには、それらの段落をすべて選択します。

  3. 段落書式ウィンドウで「詳細」属性を表示し、段落の上に挿入ポップアップメニューまたは段落の下に挿入ポップアップメニューでリファレンス枠の名前を選択します。 ポップアップメニューにはすべてのリファレンス枠が表示されます。

  4. 「適用」をクリックします。

ヒント: 「段落の上に挿入」や「段落の下に挿入」設定を選択しても、段落の左右にグラフィックを配置することはできないので、これらの設定を使用してテキストをボックスで囲むことはできません。 テキストをボックスで囲むには、外枠に罫線のある単一セルの表を利用してください。

書式カタログ

書式カタログと FrameMaker で各種書式にそれを適用する方法について理解しましょう。

FrameMaker には、段落書式、文字書式、表書式を管理し適用するための拡張機能があります。 これはそれぞれのカタログで行えます。 カタログには、デフォルトで現在の文書内にあるすべての書式が表示されます。 カタログに表示する書式を設定できます。 カタログは書式を適用したり管理したりするためにも利用できます。

FrameMaker は使用されている書式にマークを付けてカタログ内に表示します。 未使用の書式にはマークが付きません。 このような使用状況の情報は、文書内で書式を適用してもただちに更新されません。 カタログにある「カタログを更新」をクリックすると、使用状況の情報が更新されます。文書を開くと、使用状況も最新の情報に更新されます。

注意: 現在の文書で使用中の書式は、カタログ内でマークが付きます。 これに対して、現在の選択範囲に適用されている書式はステータスバーに表示されます。

書式の表示

カタログ内に表示される書式とその表示順序を設定できます。

  1. (段落、文字、または表)カタログを開き、「オプション」をクリックします。

  2. 次のいずれかを選択します:

    • 「すべて表示」 - 使用できるすべての書式が表示されます。

    • 「使用を未使用の前に表示」 - カタログ内で、未使用書式の前に使用書式が表示されます。

    • 「使用されている書式のみを表示」 - カタログ内で未使用書式は隠されますが、テンプレート内には保持されます。

    • 「使用されていない書式のみを表示」 - カタログ内で使用書式は隠されますが、テンプレート内には保持されます。

    • 「使用されていない書式をすべて削除」 - テンプレートからすべての未使用書式が削除されます。警告や確認メッセージは表示されません。

    • 「カスタマイズされたリスト」 - 表示する書式とその表示順序を指定できます。

  3. 現在の文書で使用中の書式は、カタログ内でマークが付きます。 文書の編集時には、使用状況は自動的には更新されない場合があります。 リストを更新するには、「カタログを更新」をクリックします。

注意: 設定した表示オプションはワークスペースプロパティであり、自分のマシンで開いた FrameMaker 文書に適用されます。

書式の削除

書式はそれぞれのカタログから削除できます。

  • カタログを開きます(まだ開いていない場合)。

    • 段落カタログは、書式/段落/段落カタログから開きます。

    • 文字カタログは、書式/文字/文字カタログから開きます。

    • 表カタログは、表/書式/表カタログから開きます。

  • 「削除」をクリックします。

  • カタログから書式を削除ウィンドウで、書式を選択し削除します。

  • 「OK」をクリックして書式を文書から削除するか、ウィンドウを閉じて操作を取り消します。

フォント

FrameMaker のフォント、改訂バー、言語、ペアカーニング、日本語フォントおよび欧文フォントについて説明します。

フォントポッドを使用してフォントを置換する

フォントポッドでは、開いている 1 つの文書または開いているすべての文書内で使用されているすべてのフォントを特定できます。 ポッドのリスト領域には、文書内で使用されているすべてのフォントのリストが表示されます。 フォントポッドを使用すると文書内で使用されている任意のフォント(所在不明のフォントも)を置換できます。 所在不明のフォントは赤の×印で示されます。

フォントポッドには、開いている文書内で使用されているすべてのフォントのリストが表示されます。
フォントポッドを使用し文書内で使用されているフォントを確認する

A. 文書内で使用されている所在不明のフォントのみまたはすべてのフォントを表示します。B. フォントを置換するためのフォント置換ポッドを表示します。C. 開いているすべての文書または現在開いている文書を選択します。D. ポッドのリスト領域に表示されているフォントのリストを再表示します。E. 赤の×印が付いている所在不明のフォント

所在不明のフォントを置換するには

  1. リストからフォントを選択し、置換アイコンをクリックします。

  2. フォント置換ポッドで、「置換」リストボックスから新しいフォントを選択し、「適用」をクリックします。

    フォント置換ポッドには、選択したフォントが使用されている文書内のすべての段落がリストとして表示されます。
    フォント置換ポッドを使用してフォントを置き換える

    A. 選択したフォントの名前。B. 置換リストボックスには、システムにインストールされているすべてのフォントが表示されます。C. 場所リストには、選択したフォントが使用されている文書内のすべての段落がリストとして表示されます。D. リスト内のアイテムをダブルクリックすると、選択したフォントが使用されている文書内の場所にジャンプします。

手動によるフォントの変更

書式メニューのコマンドを使用して行った書式の変更は、すぐに適用されます。

フォント属性を変更するときは、以下に留意してください。

  • 他のスタイル属性を解除するには、「標準」を選択します。

  • 選択中のテキストのフォント属性を変更すると、後で段落全体の属性を更新した場合でも、この属性は保持されます。

  • 段落テキストと同じように、テキスト行ツールを使用して作成したテキストのフォント属性も変更できます。

  • Adobe Type Manager

    Type Manager ®(ATM)がオフの場合やインストールされていない場合は、Courier®® フォントを使用しないでください。 ATM なしに Courier フォントを使用すると、FrameMaker 製品で適切に表示されないことがあります。

  • 1 つのフォントに 2 種類以上の太さがある場合(例えば、Helvetica ®Condensed Bold と Helvetica Condensed Black など)でも、書式/スタイルサブメニューには「太字」しか表示されません。他の太さを選択するには、代わりに段落書式ウィンドウの「フォント」属性か、文字書式ウィンドウを使用してください。

書式ウィンドウを使用したフォントの変更

段落全体のデフォルトフォント属性を変更するには、段落書式ウィンドウを使用します。 使用可能なフォント名とスタイルは、インストールされているフォントによって異なります。

段落内の特定のテキストを変更するには、テキストを選択してから、文字書式ウィンドウを使用します。

他のワードプロセッサーアプリケーションにも見られる設定もたくさんありますが、初めて見る設定もあるかもしれません。

特殊下線

文字のフォントやサイズに関係なく、単一のオフセット値と太さの下線を使用する場合は、「特殊下線」を選択します。 通常または特殊下線は、タブ文字に影響しません。 タブスペースにも下線を付ける場合は、ハードスペースをリーダーとして使用するようにタブを設定してください。

特殊下線と通常の下線
テキストの特殊下線と通常の下線

改訂バー

テキストの隣に改訂バーを表示するには、「改訂バー」を選択します。

カラー

異なるカラーでテキストを表示するには、カラーポップアップメニューでカラーを選択します。 カスタムカラーもポップアップメニュー内に表示されます。

文字間隔

文字と文字の間隔を拡大または縮小するには、「文字間隔」に比率を入力します。 文字間隔(トラッキング)は、em スペースの比率で表されます。 通常の文字間隔は 0 %です。

文字間隔:-10 %(上)、0 %(中)、10 %(下)
「文字間隔」オプションを使用して、文字間のスペースを増減する

文字幅

文字の幅を設定するには、「文字幅」に比率を入力します。

大文字に変更

すべての文字を大文字に変更し、小文字を小さめの大文字にするには、「スモールキャップ」を選択します。

書式ウィンドウを使用してテキストに大文字・小文字のスタイルを適用する場合は、そのテキストの外見だけが変更されます(小文字のテキストが大文字で表示されるなど)。 テキスト自体を変更するには、大文字・小文字の変更ダイアログボックスを使用して、選択したテキストをすべて大文字、すべて小文字、または最初の 1 文字を大文字のテキストに変更します。

言語

テキストの言語を変更するには、言語ポップアップメニューで選択します。 言語を変更すると、スペルチェックとハイフネーションだけでなく、システム変数内のテキストも変更されます。 また、言語を「なし」に設定すると、選択したテキストに対するスペルチェックが実行されなくなります。

ペアカーニング

1 つの単語内の 2 つの文字の間隔を調整するには、「ペアカーニング」を選択します。 定義済みのカーニングペアは、フォントによって異なります。

ペアカーニング:オン / オフ
ペアカーニングを使用して、2 つの文字間の間隔を調整する

詰め

和文字の間隔を狭めるには、「詰め」を選択します。 かっこなどの可変幅の文字の移動可能なスペースは、その文字のメトリックによって異なります。

上付き文字、下付き文字、スモールキャップのテキストを調整する

下付き文字、上付き文字(脚注参照も含む)およびスモールキャップの属性を変更すると、その変更内容は文書内のすべてのテキストに適用されます。

  1. テキストオプションダイアログボックスで、サイズ、オフセットおよび文字幅の比率を指定します。

    サイズとオフセットの値には、入力した比率と対象文字のポイントサイズの積が使用されます。 例えば、上付き文字のオフセット値を 40 %に指定すると、10 pt の文字の場合は 4 pt 上に配置されます。

    文字幅の比率で、文字幅の縮小または拡大率が決まります。

  2. 「適用」をクリックします。

文字幅の拡張と縮小

文字幅を変更すると、より効果的になる場合があります。

文字幅を変更しないテキスト(上)と、75 %縮小後のテキスト(下)
拡張および縮小した文字

  1. 段落全体を変更するのか段落内の特定のテキストを変更するのかに合わせて、以下の 1 つを選択してください。

    • 段落書式ウィンドウの属性ポップアップメニューの「フォント」。

    • 文字書式ウィンドウ.

  2. 「文字幅」ボックスに比率を入力します。値に 100 %を指定すると、そのフォントに定義されている幅が使用されます。 100 %より小さい値を指定すると文字幅が縮小され、100 %より大きい値を指定すると文字幅が拡大されます。

  3. 「適用」をクリックします。

    ヒント: 日本語の文書では、文字幅に 100 より大きい値を指定すると、「平体」(横に引き延ばした文字)効果を得ることができます。 また、100 より小さい値を使用してテキストのポイントサイズを大きくすると、「長体」(縦に引き延ばした文字)効果を得ることができます。

また、ドラッグでテキストを拡大することによってテキスト行の幅を変更することができます。

  1. 変更するテキスト行を選択し、テキストが任意の形に伸びるまでそのハンドルの 1 つをドラッグします。 コーナーハンドルをドラッグすると、文字幅とポイントサイズが変更されます。 テキスト行を含むグループ化したオブジェクトも選択できます。

和欧文字を合成したフォントを作成または変更する

和文フォントには、日本語以外の文字と数字を入力できるように、かな文字以外に欧文字のセットが含まれています。 また、特定の欧文フォントと特定の和文フォントを組み合わせた独自の合成フォントを定義することもできます。

和文テキストをサポートするシステムで作業し、合成フォントがテンプレートの一部として含まれている場合は、そのフォントは自動的に利用可能になります (このフォントをインストールする必要があります)。 文書とダイアログボックス内に日本語を入力できる場合、合成フォントは、フォントリストの最初に表示されます。

FrameMaker では、日本語の半角カタカナ文字を合成フォントに使用できません。 合成フォントへの変更は文書全体に適用されます。

  1. 合成フォントダイアログボックスで、次のいずれかを実行します。

    • 新しい合成フォントを作成するには、「合成フォント名」ボックスにフォント名を入力します。

    • 合成フォントを変更するには、「合成フォント」リストでフォントを選択します。

  2. 次の操作を行います。

    • 和文フォントを指定するには、「和文フォント」セクションのフォント名ポップアップメニューでフォントを選択します。

    • 欧文フォントを指定するには、「欧文フォント」セクションのフォント名ポップアップメニューでフォントを選択します。

    • 欧文テキストの相対サイズとベースラインからのオフセット値を調整するには、「サイズ」と「オフセット」に値を入力します。欧文フォントのサイズとオフセットの値は、和文フォントのポイントサイズに対する比率です。 オフセット値に負の値を入力すると、テキストがベースラインの下に移動します。

  3. 「追加」または「変更」をクリックします。

  4. 「OK」をクリックします。

注意: 合成フォントを編集ダイアログボックスの「和文フォント」セクションで「太字と斜体を使用」の選択を解除すると、欧文フォントには太字や斜体が適用されますが、日本語フォントには適用されません。
  1. 合成フォントのセットをコピーするには、ファイル/取り込み/書式を選択し、「合成フォント」を選択します。

背景カラー

テキストまたは段落全体の背景カラーを設定して、文書のセクションを強調表示する方法について説明します。

以下のシナリオで、文書の一部の背景カラーを設定して、文書のセクションをハイライトできます。

段落内のテキストの背景カラーの設定

段落の一部のテキストに背景カラーを設定する場合は、この方法を使用します。

  1. 段落のテキストを選択します。

  2. 「文字書式」を開きます。

  3. 「背景カラー」ドロップダウンリストで、色を選択して「適用」をクリックします。

背景カラーは段落の選択されたテキストにのみ設定されます。

段落のテキスト全体の背景カラーの設定

  1. カーソルを段落内の任意の場所に配置します。

  2. 「段落書式」を開いて「フォント」タブに移動します。

  3. 「背景カラー」ドロップダウンリストで、色を選択して「適用」をクリックします。

背景カラーは段落のすべてのテキストに設定されます。

段落ボックスの背景カラーの設定

  1. カーソルを段落内の任意の場所に配置します。

  2. 「段落書式」を開いて「詳細」タブに移動します。

  3. 「段落ボックス」ドロップダウンリストで、色を選択して「適用」をクリックします。

背景カラーを段落を囲むボックス全体に設定します。

段落のテキストの背景カラーを設定すると、その色は段落のテキスト全体に適用されます。 ただし、段落ボックスの場合は、テキストは左余白から右余白までの段落の実際に使用している部分全体に適用されます。

インデント、整列および間隔

Adobe FrameMaker でのインデント、整列および間隔について説明します。日本語文書でのタブ位置や配置について説明します。

段落の整列を変更する

段落の整列属性によって、テキストコラムの両端ではなく、設定した左右のインデント間での段落の配置方法が決まります。

  1. 次のいずれかの操作を行います。

    • ルーラーを使用するには、インデント記号をルーラーの新しい位置にドラッグします。

      A. 1 行目 B. 左インデント C. 右インデント
      インデント記号を使用して段落の整列を変更する

      ヒント: ルーラーの目盛りにインデントを整列させるには、グラフィック > 配置 > スナップを選択してスナップグリッドをオンにします。インデント記号をドラッグすると、対応するグリッドの位置にスナップします。
    • インデント値を使用するには、段落書式ウィンドウで「基本」属性を表示します。 「1 行目」、「左」および「右」の各ボックスにインデント値を入力し、その後「適用」をクリックします

    • 書式バーの整列ポップアップメニューまたは段落書式ウィンドウの「基本」属性から整列の 1 つを選択します。

      注意: 均等配置された段落内で Shift+Enter キーまたは Shift+Return キーを押して強制的に改行すると、その行のテキストは均等に配置されません。

タブ位置を変更する

Tab キーを押しても挿入ポイントが移動しない場合は、タブ位置が定義されていません。

タブは、左揃え、中央揃え、右揃えおよび小数点揃えの中から選択できます。


タブの左揃え、中央揃え、右揃え、小数点揃え

A. 左揃え B. 中央揃え C. 右揃え D. 小数点揃え

また、タブとその次の文字の間に入力する文字パターン(リーダー)も指定できます。リーダーは通常は、ピリオドの並びです。 リーダーは、列間隔を広く設定した目次などで使用すると便利です。

書式バーのタブを変更する

  1. 段落書式ツールバーを表示します。 選択された段落のすべてに共通なタブ位置だけが上部ルーラーで表示されます。

  2. 次のいずれかの操作を行います。

    • タブを追加するには、段落書式ツールバーからタブ記号をクリックし、上部ルーラーの下の希望する位置をクリックします。

    • タブ位置を移動するには、新しい位置にドラッグします。

    ヒント: ルーラーの目盛りにタブ位置を整列させるには、グラフィック/配置/スナップを選択してスナップグリッドをオンにします。タブ記号をドラッグすると、対応するグリッドの位置にスナップします。
    • 等間隔で複数のタブ位置を追加するには、コピーする既存のタブを上部ルーラー上でダブルクリックします。 「繰り返し」ボックスにタブの間隔を入力して、「編集」をクリックします。

    • タブ位置を変更するには、変更するタブをダブルクリックして、「新しい位置」ボックスに新しいタブ位置を入力してから、別の整列オプションを選択します コラムの左端からタブ位置までの距離をタブ位置として入力します。 次に、「編集」をクリックします。 また、ルーラー上の既存のタブの上に新しいタブをドラッグして、タブ位置を置き換えることもできます。

    • タブ位置を削除するには、上部ルーラーの下の方にタブをドラッグします。

    • すべてのタブ位置を削除するには、タブ位置を 1 つクリックして「すべて削除」をクリックします。

段落書式ウィンドウのタブを変更する

  1. 段落書式ウィンドウで「基本」属性を表示します。

  2. タブ位置領域の中で、該当する設定を選択して、作成、編集および削除します。

  3. 「適用」をクリックします。

リーダーまたはピリオドのタブ文字を定義する

  1. ルーラー上のタブ位置をダブルクリックします。

  2. 次のいずれかの操作を行います。

    • ダイアログボックス内の「リーダー」セクションで既定のタブリーダーを 1 つクリックするか、独自に定義した任意のリーダーを入力して、「編集」をクリックします。

    • 例えば、小数点文字(ヨーロッパ式の小数点の場合にはコンマ)を指定するには、「整列」セクションの中の「整列位置」ボックスに小数点文字を入力して、「編集」をクリックします。

段落と文字の間隔を変更する

縦方向の間隔は、段落や行の間の間隔です。 横方向の間隔は、単語や文字の間の間隔です。 間隔属性は、使用方法によって名前が異なります。 通常、文字の間隔は「ペアカーニング」と呼ばれ、1 行の文字間隔の調整は「文字間隔」または「トラッキング」と呼ばれます。また、段落の行間(ベースラインから次の行のベースラインまでの距離)には「行送り」も含まれます。

縦方向の間隔を調整する

縦方向の間隔を調整するときは、以下に留意してください。

  • 段落がコラムの先頭に位置する場合、「段落の前」の値は無視されます。段落がコラムの一番下に位置する場合は、「段落の後」の値が無視されます。

  • アンカー枠が現在の行の下にあり、アンカー記号が段落の最終行に表示されている場合、通常、段落の後の間隔は枠と次の段落との間に適用されます。 ただし、枠のアンカー記号が連結段落内にある場合、段落の後の間隔設定は無視されます。 枠が連結枠で、アンカー記号が連結段落内にない場合、段落の後の間隔はアンカー記号と枠の間に適用されます。

  • 複数コラムのレイアウトでは、テキストを縦方向に均等配置(フェザリング)して、コラム内の縦方向の間隔を調整することもできます。

段落の縦方向の間隔には、段落の上の間隔、段落の下の間隔、行間など複数の属性が影響します。

  1. 段落書式ウィンドウで「基本」属性を表示し、次のいずれかの操作を行います。

    • 「段落の前」および「段落の後」の値を指定します。段落間隔には、最初の段落の「段落の後」設定と 2 つめの段落の「段落の前」設定のうち、大きい方の値が使用されます。

    • 行送りポップアップメニューで行送りの種類を選択するか、ボックスに値を入力します。

  2. 上付き文字、下付き文字、ルビおよび大きなフォントサイズを使用した場合に段落内の行間が広がるように設定するには、「固定」の選択を解除します。

  3. 「適用」をクリックします。

横方向の間隔を調整する

FrameMaker では、カーニングとトラッキングの設定に従ってテキスト行の文字間隔が調整されます。 単語間隔は、段落書式の一部として保存されている次の値に基づいています。

  • 最小」間隔は、単語間に設定できる最小の間隔です。

  • 最大」間隔は、単語間に設定できる最大の間隔です。この値を超えると、ハイフンが挿入されるか、均等配置の段落では文字の間隔が広がります。

  • 最適」間隔は、自動設定される間隔です。

これらの値は、段落のデフォルトフォントに対する標準幅の文字の比率で表されます。 100 %より小さい値を入力すると単語間隔が縮小し両端揃えの度合いが増し、100 %より大きい値を入力すると間隔が広がって右端がより不揃いになります。

  1. 単語間隔を調整するには、間隔を変更する段落内をクリックするか、複数の段落を選択します。

  2. 段落書式ウィンドウで「詳細」属性を表示し、単語間隔の最小値、最適値および最大値を指定します。

  3. 「適用」をクリックします。

    注意: 均等配置の段落では、単語が 1 行内に収まらず、ハイフンの挿入もできない場合に、単語間隔の最大値よりも大きいスペースが挿入されることがあります。 これを避けるには、「単語間隔」セクションで「文字間を自動調整」を選択して、文字間隔を広げてください。
  4. 文字書式ウィンドウで、ペアカーニングや文字間隔を適用するには、「ペアカーニング」オプションを選択するか、「文字間隔」フィールドを入力します。

日本語文書の間隔を調整する

文書とダイアログボックス内に日本語を入力できる場合は、次のような間隔属性も調整できます。

  • 段落書式ウィンドウ内の属性の特殊なグループです。和文文字の間隔のいくつかの面を制御します。

  • 文書全体のルビのテキストのサイズ、間隔、整列です。

  • 詰めフォント属性を選択した場合の和文の詰め文字の間隔です。

文字と句読点(約物)の間隔を調整する

  1. 段落書式ウィンドウで「和文設定」属性を表示します。

  2. 次の操作を行います。

    • 和欧文字の間隔を調整する場合は、ボックスの上部のグループを使用します。日本語の文字の間隔を調整する場合は、ボックスの下のグループを使用します。 最小、最大、最適パーセンテージを入力します。

    • 特別な句読点(約物)と文字の間の間隔を設定するには、句読点ポップアップメニューで選択します。 「必要に応じて縮める」を選択すると、約物が続くか行頭や行末に来た場合など、必要に応じて約物の幅が調整されます。 「縮めない」を選択すると、約物の幅は調整されません。 「常に縮める」を選択すると、約物の幅は常に減少されます。

    • 日本語テキスト内の文字間隔を 1 つの間隔に固定するには、句読点ポップアップメニューで「縮めない」を選択し、「詰め」の選択を解除します。

ルビのテキストサイズ、位置、間隔を調整する

ルビとは、親文字と呼ばれる文字の上に表示される小さな文字のことです(通常はかな文字)。 ここで行う設定は、文書全体に適用されます。

  1. 式/文書/ルビ設定を選択し、ルビ設定ダイアログボックスで、サイズポップアップメニューから値を選択するか、ボックスに値を入力します。 入力する値は、下に表示される親文字のポイントサイズに対する比率、ポイントサイズまたは Q 単位などの任意の単位で入力できます。

  2. 次の操作を行います。

    • 親文字以外の文字の上にもルビを配置するには、「ルビを前後の文字にかけて配置」を選択します。

    • ルビが行頭または行末にある場合に、ルビと親文字の先頭または末尾を合わせるには、「行頭/行末で親文字とルビの先頭/末尾を整列」を選択します。

  3. 「ルビの配置(和字が親文字)」または「ルビの配置(その他の親文字)」でオプションをクリックします。ダイアログボックス内の図は、日本語の文字または日本語以外の文字とルビの長さが異なる場合のルビの間隔と整列方法を示しています。

  4. 「設定」をクリックします。

リストと自動番号

Adobe FrameMaker でのリストの作成方法、自動番号付けの方法、記号の使用方法について説明します。ブックコンポーネントの自動番号、日本語の自動番号オプション、RTL 自動番号オプションについて説明します。

番号リストやビュレットリストを作成する場合は、自動番号書式を定義した段落書式を使用します。 自動番号の付いた段落を文書に追加すると、適切な番号が自動的に割り当てられ、必要に応じて既存の自動番号が変更されます。

自動番号を設定した段落には、テキストフロー内で連続した番号が付きます。 文書内にテキストフローが複数ある場合、各フローの自動番号を設定した段落には別々の番号が付きます。

自動番号は、段落書式ウィンドウの「自動番号」属性で定義します。 自動番号の書式は、必ずしも段落番号を指定するとは限りません。 構成要素なしで使用するときの自動のテキストや記号の挿入に便利です。 自動番号の書式には、系列ラベル、カウンター、タブ以外にも任意のテキストを設定できます。

系列ラベル

系列ラベルは、同一のテキストフロー内で様々な種類の自動番号を識別するために使用します。 例えば、図に表や見出しとは別の連続番号を付けるには、各書式アイテム(見出し、図、表)に異なる系列を指定します。

一方、節の番号を使用して表と図に番号を付ける場合は、表と図の系列ラベルを同じものに設定する必要があります。

カウンター

カウンターとは、自動番号の番号または文字で置き換えるプレースホルダー(構成要素)のことです。 例えば、カウンター「<n+>」は段落の番号を 1 つずつ増加します。段落が系列の 2 番目にある場合は、「<n+>」が数字の 2 と置き換わります。 書式内で複数のカウンターを使用することができます。

書式には、章の構成要素 <$chapnum> や巻の構成要素 <$volnum> も追加できます。

タブ、テキスト、句読点

自動番号書式には、タブ、テキスト、ビュレット、スペースまたは句読点を指定できます。

テキストを番号リストとして書式設定する

番号リストの作成時には、リストの 1 つめのアイテム用にカウンターを 1 に戻す段落書式を設定してから、残りのアイテム用にカウンターの数を増加する書式を別々に設定する場合があります。 例えば、リストの 1 つめのアイテムには「ステップ 1」書式を適用し、残りのアイテムには「次ステップ」を適用できます。 また、テンプレートで書式を定義し、番号リスト内のすべてのアイテムに単一の書式を適用できる場合があります。

  1. 段落書式ウィンドウで「自動番号」属性を表示します。文書で複数の自動番号ラベルを使用する場合は、「自動番号の書式」ボックスに系列ラベルを入力します。

    系列ラベルは、プリント可能な 1 つの文字と半角コロンで構成されます(例えば、S:)。 系列ラベルを使用する場合は、書式の最初に系列ラベルを入力してください。

  2. 自動番号書式で自動的に表示するテキストを入力します。 「構成要素」スクロールリストでタブやカウンターを選択することもできます。 選択したアイテムは、「自動番号の書式」ボックスの挿入ポイントの位置に入力されます。

  3. 「文字書式」スクロールリストで自動番号の文字書式を選択します。 書式を指定しないと、自動番号には段落のデフォルトフォントが使用されます。

  4. 位置ポップアップメニューで自動番号の位置を選択します。 数式書式以外で段落末に自動番号を配置することはほとんどありません。

  5. 「適用」をクリックします。

  6. 手順 2 でタブ(\t)を挿入した場合は、段落書式のタブ位置を設定します。

テキストをビュレットリストとして書式設定する

すべてのテキストフォントで使用できる通常のビュレット記号以外に、Zapf Dingbats などのインストールされているフォントの任意の文字も使用できます®。

  1. 1 つの段落内でクリックするか、ビュレットリストにしたい隣接する複数の段落を選択します。

  2. 段落書式ウィンドウで「自動番号」属性を表示し、「構成要素」スクロールリストでビュレット記号とタブ記号(\t)をクリックします。

  3. 「適用」をクリックします。

  4. 手順 1 でタブ(\t)を挿入した場合は、段落書式のタブ位置を設定します。

特殊なビュレット記号を指定する

特殊なビュレット記号を指定する前に、ビュレット記号のフォントで使用する文字書式を作成してください。 例えば、9 pt の Zapf Dingbats フォントを使用する場合は、そのフォントを使用した文字書式を作成します。 この書式には、「ビュレットフォント」のように、わかりやすい名前を付けます。

  1. 段落書式ウィンドウで「自動番号」属性を表示し、「自動番号の書式」ボックスに希望するビュレット記号に対応する文字を入力します。

    例えば、Zapf Dingbats フォントの四角ビュレットを使用する場合は、小文字で「n」を入力します。この文字は、Zapf Dingbats フォントでは ■ と表示されます。 希望のビュレット記号と一致する文字を見つけるには、そのフォントの文字セットを表示します。

  2. 構成要素スクロールリストでタブ記号(\t)をクリックするか、スペースを入力します。

    注意: 場合によっては、ハードスペースや em スペースのような文字の入力に特殊コードを使用する必要があります。
  3. 「文字書式」スクロールリストで、作成したビュレット文字書式をクリックします。

  4. 「適用」をクリックします。

段落から自動番号またはビュレットを削除する

  1. 段落書式ウィンドウの「自動番号」属性で「自動番号書式」をオフにします。 選択を解除するには、チェックボックスを 2 回クリックしてください。1 回しかクリックしないと、「そのまま」に設定されます。

  2. 「適用」をクリックします。

自動番号書式のカウンター

カウンターは表示スタイルと増分値を囲む山形かっこ(< >)で構成されます。 カスタム自動番号付け機能では、Unicode テキストエンコード規格がサポートされています。


自動番号書式のカウンター

A. 表示スタイル B. 増分値

表示スタイルには、次の文字のいずれかを含むカウンターを使用します。

番号スタイル

番号(1、2、3、...)

n

小文字のローマ数字(i、ii、iii、iv、...)

r

大文字のローマ数字(I、II、III、IV、...)

R

小文字のアルファベット(a、b、c、...、aa)

a

大文字のアルファベット(A、B、C、...、AA)

自動番号の増加方法を示すには、次の例のように、増分値を含むカウンターを使用します。

構造化文書のエレメントに相互参照を挿入します。

使用

同じ値を保持

<n>

値を 1 に設定するか、等号の後に入力した数に設定

<n=1>

カウンターの値を 1 つずつ増加

<n+>

同じ値を保持してその値を表示しない

< >

値を 0(または 0 以外の数)に戻して表示しない

< =0>

初期設定では、各カウンターは最初に 0 に設定されます。 カウンターは、現在の値を保持することも、1 つずつ増加させることも、異なる値にリセットすることもできます。 例えば、新しい番号ステップの開始番号を 1 に設定する書式では、<n=1> を使用します。

同じ値を保持して表示しないように設定するには、山形かっこの間に半角スペースを挿入します(< >)。 スペースを削除すると、山形かっこは自動番号書式の一部として表示されます。

ブックコンポーネント番号を使用した自動番号

段落書式に <$volnum>、<$chapnum>、<$sectionnum>、<$subsectionnum>などの構成要素を挿入できます。 ブックコンポーネント番号は、番号属性ダイアログボックスの設定によって決まります。

自動番号書式

巻 <$volnum>

第 <$chapnum> 章

次の表に、章の構成要素と他の構成要素を組み合わせた例を示します。

自動番号書式

節 1.1

節 1.1.1

図 1-1

表 1-1

S:節 <$chapnum>.<n+><=0>

S:節 <$chapnum>.<n>.<n+>

F:図 <$chapnum>-<n+>

T:表 <$chapnum>-<n+>

節の番号を使用した自動番号

以下の表に示すように、すべての表と図の番号は、節内の同じ系列の自動番号である必要があります。

節の番号

図の番号

表の番号

節 1

1.1

1.2

図 1-1

図 1-2

表 1-1

表 1-2

節 2

2.1

2.2

図 2-1

図 2-2

表 2-1

表 2-2

節の番号を使用して番号を付けるには、各書式で同じ系列ラベルを使用して、1 つの系列内で自動番号書式を作成します。 次の表は、自動番号書式の一例です。 表に示されている書式は、文字列内での各カウンターの位置がはっきりわかるように構成されています。 カウンターの位置によって、カウンターの増加方法が決まります。

段落書式

自動番号書式

節タイトル

H:節

<$chapnum>

< =0>

< =0>

< =0>

見出し 1

H:

<$chapnum>

を選択します。<n+>

< >

< >

図タイトル

H:図

<$chapnum>

< >

-<n+>

< >

表タイトル

H:表

<$chapnum>

< >

< >

-<n+>

「節タイトル」というタグの付いた段落を使用するたびに節の番号が 1 つずつ増加し、残りのカウンター値は 0 に戻ります。 残りの書式内の「<n+>」カウンターは、それぞれ別の項目を指します。したがって、カウンター値は個別に増加します。

< > カウンターを使用すると、カウンター値は 0 にリセットされません。

自動番号書式で複数のカウンターを使用する

自動番号書式には、複数のカウンターを設定できます。 例えば、一連の見出しと小見出しの自動番号には、それぞれ 2 つのカウンターを使用できます。

カウンター

書式

表示例

<$chapnum>.<n=0>

見出し 1

1.0

<$chapnum>.<n+>

見出し 2

1.1

<$chapnum>.<n+>

見出し 2

1.2

<$chapnum>.<n=0>

見出し 1

2.0

各書式のカウンターは、互いに独立しています。 文字列内のカウンターの位置によって、カウンターの表示と増加の方法が決まります。 FrameMaker では、同じフロー内で自動番号を使用している直前の段落内の対応するカウンターを基にして、カウンターの値が増加します。

次の例では、見出しと小見出し内の複数のカウンターを示しています。 ピリオドの前にあるカウンターは、ピリオドの後にあるカウンターに関係なく増加します。

自動番号書式

タグ

1.0 ファーストステップガイド

1.1 インストール

1.2 バックアップ

1.2.1 エラー

1.3 データの入力

<n+>.<n=0>\t

<n>.<n+>\t

<n>.<n+>\t

<n>.<n>.<n+>\t

<n>.<n+>\t

見出し 1

見出し 2

見出し 2

見出し 3

見出し 2

次の例では、アウトラインスタイルの自動番号書式を使用しています。

自動番号書式

タグ

I ファーストステップガイド

A インストール

B バックアップ

II データの入力

A ファイルを開く

B ファイルの保存

<R+>< =0>\t

< ><A+>\t

< ><A+>\t

<R+>< =0>\t

< ><A+>\t

< ><A+>\t

見出し 1

見出し 2

見出し 2

見出し 1

見出し 2

見出し 2

「ファイルを開く」という見出しの自動番号が「A」にリセットされます。直前の段落の書式の 2 つめのカウンターが自動番号を 0 にリセットします(表示はしません)。したがって、<A+> でカウンターが 1 つ増加し、アルファベットの先頭文字である A が表示されます。

「見出し 2」書式の < > カウンターは、最初のカウンターの値を保持したまま表示しないように設定されています。< > カウンターがこの位置にない場合は、「見出し 2」書式の <A+> は 2 つめのカウンターではなく最初のカウンターを参照するので、FrameMaker では次のように表示されます。

誤ったアウトラインスタイルの自動番号書式
誤ったアウトラインスタイルの自動番号書式の例

系列をリセットする

番号ステップなどの番号系列の中には、使用するたびに番号が 1 に戻るものがあります。 系列をリセットする方法が 2 つあります。

最初の例では、系列の番号を最初の番号に戻す方法が示されています。ここでは、系列の最初のステップで <n=1> 構成要素を使用し、後続のステップで <n+> を使用しています。

自動番号書式

タグ

ステップ 1. ソフトウェアを箱から取り出します。

ステップ 2.トップへ戻ります。

ステップ 3.セットアップを実行します。

ステップ 1. ファイルを保存します。

S:ステップ <n=1>.\t

S:ステップ <n+>.\t

S:ステップ <n+>.\t

S:ステップ <n=1>.\t

ステップ 1

次ステップ

次ステップ

ステップ 1

2 つめの例では、カウンターを初期設定値に戻すもう 1 つの方法を示しています。この方法では、番号リストの開始に特有の書式を使用する必要はありません。 代わりに、リストの直前にある段落の書式で、カウンターを開始番号に戻すように設定します。

自動番号書式

タグ

ソフトウェアを箱から取り出します。

ステップ 2.トップへ戻ります。

ステップ 3. セットアップを実行します。

S:< =0>

S:ステップ <n+>.\t

S:ステップ <n+>.\t

S:ステップ <n+>.\t

ステップイントロ

ステップ

ステップ

ステップ

「ステップイントロ」書式の < =0> カウンターにより、S 系列が 0 にリセットされますが、数字は表示されません。

カウンターが増加する場合、系列内で右側にある省略カウンターはすべて 0 に戻ります。 例えば、次の 2 つの自動番号書式は同じものです。

S:<n+>< =0>\t

S:<n+>\t

日本語の番号オプションについて

自動番号書式内の以下のカウンターは、和文テキストと和文フォントで使用できます。

構成要素

意味

 

文字とその順序

<zenkaku a>

小文字のアルファベット(全角)

 

小文字のアルファベット(全角)

<zenkaku A>

大文字のアルファベット(全角)

 

大文字のアルファベット(全角)

<zenkaku n>

アラビア数字(全角)

 

アラビア数字(全角)

<kanji kazu>

標準的な漢数字(2 桁以上の数字には、十や百などの漢数字を使用)

 

標準の漢数字

<kanji n>

住所、電話番号、郵便番号などに使用される漢数字(2 桁以上の数字にも 0~9 の漢数字を使用)

 

住所、電話番号、郵便番号などに使用される漢数字

<daiji>

金融関係の文脈や銀行などで使用される数字(旧式の漢字を使用)

 

金融関係の文脈や銀行などで使用される数字(旧式の漢字を使用)

<hira gojuon>

ひらがな(50 音順)

 

ひらがな(50 音順)

<kata gojuon>

カタカナ(50 音順)

 

カタカナ(50 音順)

<hira iroha>

ひらがな(いろは順、まれに使用)

 

ひらがな(いろは順)

<kata iroha>

カタカナ(いろは順、まれに使用)

 

カタカナ(いろは順)

RTL 自動番号オプションについて

アラビア語、ヘブライ語、ペルシア語などの RTL 言語では、自動番号書式の次のカウンターを使用できます。書式の詳細については、「自動番号書式のカウンター」を参照してください。

ペルシア語の言語スクリプトの場合

  • <Farsi n>

  • <Farsi n=1>

  • <Farsi n+>

  • <Farsi a>

  • <Farsi a=1>

  • <Farsi a+>

ヘブライ語の言語スクリプトの場合

  • <Hebrew n>

  • <Hebrew n=1>

  • <Hebrew n+>

  • <Hebrew a>

  • <Hebrew a=1>

  • <Hebrew a+>

アラビア語の言語スクリプトの場合

  • <Alif Ba Ta n>

  • <Alif Ba Ta n=1>

  • <Alif Ba Ta n+>

  • <Abjad n>

  • <Abjad n=1>

  • <Abjad n+>

  • <Indic n>

  • <Indic n=1>

  • <Indic n+>


January 24, 2022

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