FrameMakerでブックファイルの書式やエレメント定義を変更したり取りこみしたりする方法を、ご紹介します。
このトピックの内容:
1つのファイルで書式・エレメント定義の変更を行い更新されたファイルから書式・エレメント定義を取りこむことで、ブック内の、すべてのファイルを更新することができます。ブック内のファイルのサブセットの書式・エレメント定義を変更するには、ブックウインドウでファイルを選択し、選択したファイルに書式・エレメント定義を適用することができます。
FrameMaker は、既存の情報を置き換えず、新しい書式情報を文書に結合します。
開いていないファイルはディスク上で更新されます。 開いているファイルは、コンピューターのメモリ上だけで更新され、ディスク上では更新されません。 したがって、更新を保持するにはファイルを保存する必要があります。
使用する書式が含まれているファイルを開くか、作成します。 ファイルは名前を付けて保存されている必要があります。
ブックウインドウで、変更したいファイル(複数可)。
文書から取りこみポップアップメニューから取り込みたい書式を含むファイルまたは、テンプレートを選択します。
取り込みと更新の設定を選択します。 文字書式を使用する相互参照書式、数式定義、変数定義を更新する場合は、文字書式も選択します。
カタログに保存されていない書式変更を削除する場合は、次の操作を行います。
段落書式の一部ではない改ページを削除するには、 強制改ページを選択します。
段落、文字、ページレイアウトおよび表の書式変更を削除する場合は、「その他の書式 / レイアウトの変更」を選択します。
一般に、エレメント定義で書式変更が使用されている可能性があるので、構造化ブックでは「その他の書式 / レイアウトの変更」は選択しないでください。ただし、非構造化ブックでは、「その他の書式 / レイアウトの変更」を選択してさしつかえありません。
「取り込み」をクリックします。
この定義は、ブックやその他のファイルのエレメントカタログに保存されます。以下のような場合には、エレメント定義を取り込む必要があります。
非構造化ブックに構造を追加する場合。 定義を取り込んだ後は、ブックファイルにエレメントを挿入できます。
ブックやブック内のファイルのエレメント定義を更新する場合。 アプリケーション開発者によってテンプレートの定義が修正される場合は、必ず定義を更新します。
ブックとブック内のすべてのファイルに同じエレメント定義を適用する場合。 ブック内のファイルがそれぞれ異なるテンプレートから作成されたものであるときは、ブックを更新することをお勧めします。
エレメント定義をブックに取り込むと、FrameMaker によってブックとブック内の全ファイルの定義が新しい定義で置き換えられ、新しい定義を基に書式ルールが再度適用されます。 また、ブックファイルが有効かどうかの検証も行われます。
更新するブックと取り込む定義が含まれているテンプレート、文書またはブックを開きます。
ブックウインドウでエレメント定義を取り込みたいファイルを
取り込み元の文書ポップアップメニューから、テンプレートまたは文書を選択します。 このメニューには、開いている保存済みの文書とブックがすべて表示されます。
ファイル内の書式ルール変更を削除するには、「更新時に削除」の「変更された書式ルール」を選択します。この設定は、エレメントのテキストまたは段落の書式を変更した後で、エレメント定義に記述されている書式に戻す場合に使用します。
「取り込み」をクリックします。FrameMakerは、ブックファイルと更新スクロールリストに記載されたファイルのエレメント定義を更新します。