使用可能なハイパーテキストコマンド

このセクションは、次の目的のために使用可能なハイパーテキストコマンドを示しています。

警告メッセージを表示する

名前の付いたリンク先に移動する

指定ページに移動する

戻る

文書を開く

ボタン行列

指定URLへ移動

外部アプリケーションおよび外部ファイルを開く

FrameMakerとFrameMaker文書を閉じる

警告メッセージを表示する

警告」コマンドと「タイトル付き警告」コマンドを使用して、アクティブ領域のクリック時に警告メッセージを表示することができます。

注: PDF出力では、警告メッセージがタイトルなしで注記として表示されます。

警告

警告メッセージを表示します。

構文:

alertメッセージ

例:

alert Hello world

警告メッセージ付きのカスタムタイトルを表示するには:

1)表示/リファレンスページから、現在の文書のリファレンスページを開きます。

2)リファレンスページにテキスト枠を配置し、テキスト枠内にカスタムタイトルを入力します。

3)テキスト枠を右クリックし、「オブジェクトの属性」を選択してテキスト枠の属性ダイアログを表示します。

4)「テキスト枠」タブに移動し、フロー/タグをAlertTitleに設定します。AlertTitle.

タイトル付き警告

ユーザー定義のタイトルの付いた警告ボックスを表示します。

構文:

alerttitleタイトル:メッセージ

例:

alerttitle Message to the World:Hello world

名前の付いたリンク先に移動する

現在のFrameMaker文書または別のFrameMaker文書内の特定のリンク先に移動できます。これを行うには、「名前付きのリンク先を指定」コマンドを使用します。その後、以下のいずれかのコマンドを作成するときにこのリンク先を選択します。

名前の付いたリンク先へジャンプ

名前の付いたリンク先にジャンプしてページに合わせる

文書を開く

文書を開いてページに合わせる

注: 「名前の付いたリンク先を指定」コマンドを省略した場合は、「名前の付いたリンク先へジャンプ」コマンドと「文書を開く」コマンドでファイル名を参照しているのでなければ、これらのコマンドは機能しません。この場合は、別のファイルが開いてその先頭ページが表示されます。

名前付きのリンク先を指定

名前付きのリンク先の場所を指定します。

構文:

newlinkリンク名

例:

newlink available_hypertext_commands

注: 名前の付いたリンク先の名前は大文字と小文字の区別があり、スペースは使用できません。

名前の付いたリンク先へジャンプ

名前付きのリンク先を指定」の説明に従って定義された名前付きリンク先のポインター。現在のFrameMaker 文書または別のFrameMaker文書では、名前の付いたリンク先を選択できます。

構文:

gotolinkファイル名:リンク名

現在の文書における名前の付いたリンク先の例:

gotolink available_hypertext_commands

別のFrameMaker文書(.fm)における名前の付いたリンク先の例:

gotolink hypertextcommands.fm:available_hypertext_commands

重要: .fmなど、リンク先のファイル拡張子を指定する必要があります。

名前の付いたリンク先にジャンプしてページに合わせる

名前付きのリンク先を指定」の説明に従って定義された名前付きリンク先のポインター。現在のFrameMaker 文書または別のFrameMaker文書では、名前の付いたリンク先を選択できます。次に、リンク先文書のページに合うようにウィンドウのサイズが調整されます。

構文:

gotolinkfitwinファイル名:リンク名

現在の文書における名前の付いたリンク先の例:

gotolinkfitwin available_hypertext_commands

別のFrameMaker文書(.fm)における名前の付いたリンク先の例:

gotolinkfitwin hypertextcommands.fm:available_hypertext_commands

重要: .fmなど、リンク先のファイル拡張子を指定する必要があります。

文書を開く

名前付きのリンク先を指定」の説明に従って定義された名前付きリンク先のポインター。リンク先が異なる文書の場合、新しいウィンドウで開きます。

構文:

openlink file_name:linkname

現在の文書における名前の付いたリンク先の例:

openlink available_hypertext_commands

別のFrameMaker文書(.fm)における名前の付いたリンク先の例:

openlink hypertextcommands.fm:available_hypertext_commands

重要: リンク先のファイル拡張子を指定する必要があります。

文書を開いてページに合わせる

名前付きのリンク先を指定」の説明に従って定義された名前付きリンク先のポインター。リンク先が異なる文書の場合、新しいウィンドウで開きます。次に、表示される文書のページに合うように新しいウィンドウのサイズが調整されます。

構文:

openlink file_name:linkname

現在の文書における名前の付いたリンク先の例:

openlink available_hypertext_commands

別のFrameMaker文書(.fm)における名前の付いたリンク先の例:

openlink hypertextcommands.fm:available_hypertext_commands

重要: リンク先のファイル拡張子を指定する必要があります。

指定ページに移動する

現在のFrameMaker文書または別のFrameMaker文書では、特定のページに移動できます。

先頭ページ/最終ページへジャンプ

現在の文書または別の文書の先頭/最終ページを表示します。ページはアクティブウィンドウ内に表示されます。

構文:

gotolink filename:firstpage

gotolink filename:lastpage

現在の文書における名前の付いたリンク先の例:

gotolink firstpage

別のFrameMaker文書(.fm)における名前の付いたリンク先の例:

gotolink hypertextcommands.fm:lastpage

重要: リンク先のファイル拡張子を指定する必要があります。

指定ページへジャンプ

現在の文書または別の文書中の指定ページを表示します。ページはアクティブウィンドウ内に表示されます。

構文:

gotopageファイル名:ページ番号

現在の文書における名前の付いたリンク先の例:

gotopage 7

別のFrameMaker文書(.fm)における名前の付いたリンク先の例:

gotopage hypertextcommands.fm:7

重要: 文書中で実際に使用されているページ番号を使用します。例えば、リンク先の「MyDoc」文書でページ番号にローマ数字を使用していてvページから始まる場合、3ページ目を表示するには「open page MyDoc.fm:vii」と指定します。

前ページ/次ページへジャンプ

現在の文書の前のページまたは次のページを表示します。ページはアクティブウィンドウ内に表示されます。

構文:

previouspage

nextpage

例:

previouspage

nextpage

ヒント: 前ページおよび次ページのハイパーテキストコマンドを文書のマスターページに追加して、これらのコマンドを文書の各ページに表示します。

戻る

リーダーが現在のページに到達する前に閲覧していたページに戻れるように、クリック可能なハイパーテキストコマンドをページに配置できます。この動作は、お使いのWebブラウザーの戻るボタンの機能と似ています。例えば、あるページにアクティブなテキスト領域を作成した後、文書の別のページに移動する場合です。リンク先のページで、「戻る」または「戻ってページに合わせる」というハイパーテキストコマンドを配置することができます。

注: 記録されているリンクがない場合にファイル名とリンク名を指定しないと、現在のページがそのまま表示されます。

戻る

前のページに戻ります。ページはアクティブウィンドウ内に表示されます。

構文:

previouslinkファイル名:リンク名

現在の文書における名前の付いたリンク先の例:

previouslink available_hypertext_commands

別のFrameMaker文書(.fm)における名前の付いたリンク先の例:

previouslink hypertextcommands.fm:available_hypertext_commands

重要: リンク先のファイル拡張子を指定する必要があります。

戻ってページに合わせる

前のページに戻ります。ページはアクティブウィンドウ内に表示されます。次に、表示される文書のページに合うように新しいウィンドウのサイズが調整されます。

構文:

previouslinkfitwinファイル名:リンク名

現在の文書における名前の付いたリンク先の例:

previouslinkfitwin available_hypertext_commands

別のFrameMaker文書(.fm)における名前の付いたリンク先の例:

previouslinkfitwin hypertextcommands.fm:available_hypertext_commands

重要: リンク先のファイル拡張子を指定する必要があります。

文書を開く

新しいFrameMaker文書(として文書を開くことも(「新規文書を開く」を参照)、文書の先頭ページまたは最終ページを開くことも(「文書の先頭ページ/最終ページを開く」を参照)、文書の特定のページを開くこともできます(「文書の指定ページを開く」を参照)。

新規文書を開く

名称未設定の新しい文書(ファイル名引数で定義)を開きます。文書は新規ウィンドウ内に表示され、アクティブウィンドウはそのまま表示されます。

構文:

opennewファイル名

例:

oopennew hypertextcommands.fm

重要: リンク先のファイル拡張子を指定する必要があります。

文書の先頭ページ/最終ページを開く

文書の先頭/最終ページを開きます。別の文書のページが表示される場合にだけ新規ウィンドウ内にページが表示されます(アクティブウィンドウはそのまま表示されます)。

構文:

openlinkファイル名:firstpage

openlinkファイル名:lastpage

例:

oopenlink hypertextcommands.fm:firstpage

重要: リンク先のファイル拡張子を指定する必要があります。

文書の指定ページを開く

文書の指定ページを開きます。別の文書のページが表示される場合にだけ新規ウィンドウ内にページが表示されます(アクティブウィンドウはそのまま表示されます)。

構文:

openpageファイル名:ページ番号

例:

oopenpage hypertextcommands.fm:7

重要: リンク先のファイル拡張子を指定する必要があります。

ボタン行列

画像中で連続するクリック可能な領域を定義し、ハイパーテキストコマンドを各領域に関連付けます。

例えば、アプリケーションでツールバーをスクリーンキャプチャし、ハイパーテキストコマンドをツールバー上の各ボタンに割り当てます。ハイパーテキストコマンドは、ツールバー画像上の関連付けられたボタンの対応するヘルプにリーダーをナビゲートします。

構文:

matrix行列 リファレンスページフロー名

例:

matrix 1 3 button_matrix_flow

ボタンの行数

行内のボタン数

リファレンスページフロー名

行列内の各ボタンに対するハイパーテキストコマンドを定義した文書のリファレンスページで作成されたテキスト枠。

ボタン行列を定義する

ボタン行列を定義して、以下の画像中の3つのアイコンを、対応する3つのハイパーテキストコマンドにマッピングします。

ボタン行列の画像

FrameMakerのボタン行列の画像

1)現在の文書のリファレンスページ(表示/リファレンスページと移動)に移動します。

2)リファレンスページでテキスト枠を定義し、フロータグの値をbutton_matrix.

フロータグの値は、画像のテキスト枠(ステップ1)をリファレンスページのテキスト枠にマッピングするために使用されます。

a)テキスト枠の属性を開きます。

テキスト枠を右クリックし、「オブジェクトの属性」を選択します。

b)テキスト枠タグに移動し、タグフィールドに「button_matrix」を入力します。

3)テキスト枠で、各ボタン行列に対するハイパーテキストコマンドを入力します。

例えば、名前の付いたリンク先へジャンプコマンドを使用すると、行列内のボタンをクリックした時に、名前の付いたリンク先に簡単に移動できます。

gotolink first_button_help
gotolink second_button_help
gotolink third_button_help

4)上記の画像をFrameMaker文書に追加し、画像のアクティブ領域を定義します(「画像のアクティブ領域を定義する」を参照)。

5)テキスト枠で、次のボタン行列ハイパーテキストコマンドを追加します。

matrix 1 3 button_matrix

画像には1行に並んだアイコンおよび3つの列が含まれます。また、リファレンスページにあるテキスト枠のフロータグはbutton_matrix(手順2)として定義されます。

リファレンスページのテキスト枠の各行で定義されたハイパーテキストコマンド(ステップ3)は、画像上の各ボタンに対して実行されるコマンドに対応します(ステップ4)。

これは、次のボタン行列ハイパーテキストコマンドに対して、リファレンスページのテキスト枠(button_matrix_flow)は6行のハイパーテキストコマンドを含める必要があります:

matrix 2 3 button_matrix_flow

6)名前付きのリンク先を指定します(「名前付きのリンク先を指定」を参照)。

7)ボタン行列をテストするには、ハイパーテキストダイアログで「上書き禁止」をクリックします。

ボタン行列を含むFrameMaker文書のPDFまたはHTML出力を作成する場合は、「PDFおよびHTML:ハイパーテキストコマンドのサポート」を参照する必要があります。

指定URLへ移動

ブラウザーを起動し、指定されたWebページを表示します。

構文:

message URL url

例:

message URL http://www.adobe.com

外部アプリケーションおよび外部ファイルを開く

ハイパーテキストコマンドを使用して外部アプリケーションおよび外部ファイルを開くことができます。

構文:

message system application name or path, window state

注: ウィンドウの状態の引数は、SW_SHOWNORMALに設定されます。この引数を省略すると、外部アプリケーションは最後に終了した状態で開きます。

例:

Microsoft Paintを最大化したウィンドウの状態で開くには:

message system mspaint, SW_MAXIMIZE

例:

Microsoft Wordを最小化したウィンドウの状態で開くには:

message system winword, SW_MINIMIZE

例:

特定のPDF文書を開くには、文書への完全パスを指定します。

message system c:/hypertextdocuments.pdf

PDFがデフォルトのアプリケーションで開きます。

ファイルを開くためのアプリケーションを指定するには:

message system acrobat c:/hypertextdocuments.pdf

上の例ではアプリケーション名が指定されています。アプリケーション.exeファイルへの完全パスを指定することもできます。例えば、インストールされたアプリケーションのバージョンが複数ある場合、通常、最新バージョンがデフォルトになります。バージョンの.exeファイルへの完全パスを指定すれば、前のバージョンを開くことができます。

例:

アプリケーション.exeファイルへの完全パスを指定してアプリケーションを開くには:

message system "C:\Program Files\Adobe\Adobe FrameMaker 2019\FrameMaker.exe"

注: パスにスペースが含まれる場合は、二重引用符を使用します。

ウィンドウの状態

次の表は使用可能なウィンドウの状態のオプションを示します。

状態

定義

SW_HIDE

ウィンドウを隠し、別のウィンドウをアクティブ化

SW_MAXIMIZE

指定のウィンドウを最大表示

SW_MINIMIZE

指定のウィンドウを最小表示し、Alt+Tabキーの順で次のウィンドウをアクティブ化

SW_RESTORE

ウィンドウをアクティブにして表示(ウィンドウの最大または最小表示中は、元のサイズと位置で表示)

SW_SHOW

ウィンドウをアクティブにして現在のサイズと位置で表示

SW_SHOWDEFAULT

アプリケーションを開始したプログラムによってCreateProcess機能に送られた、STARTUPINFO構造で指定されたSW_flagに基づいて表示状態を設定

SW_SHOWMAXIMIZED

ウィンドウをアクティブにして最大表示

SW_SHOWMINIMIZED

ウィンドウをアクティブにして最小表示

SW_SHOWMINNOACTIVE

ウィンドウを最小表示(アクティブなウィンドウはアクティブのまま表示)

SW_SHOWNA

現在の状態でウィンドウを表示(アクティブなウィンドウはアクティブのまま表示)

SW_SHOWNOACTIVATE

最近使用したサイズと位置でウィンドウを表示(アクティブなウィンドウはアクティブのまま表示)

SW_SHOWNORMAL

ウィンドウをアクティブにして表示(ウィンドウの最大または最小表示中は、元のサイズと位置で表示)

ウィンドウの状態」の値の指定を省略すると、ウィンドウの状態はSW_SHOWNORMALに設定されます。ウィンドウの状態について詳しくは、Windowsソフトウェア開発キットのマニュアルを参照してください。

FrameMakerとFrameMaker文書を閉じる

ハイパーテキストコマンドを使用して現在の文書を閉じたり(「現在の文書を閉じる」を参照)、開いているすべての上書き禁止文書を閉じたりすることができます(「すべてのハイパーテキストウィンドウを閉じる」を参照)。また、FrameMakerを終了するためのハイパーテキストコマンドを作成することもできます(「FrameMakerを終了する」を参照)。

現在の文書を閉じる

現在アクティブなFrameMaker文書を閉じます。

構文:

quit

すべてのハイパーテキストウィンドウを閉じる

開いているすべての上書き禁止FrameMaker文書を閉じます。

構文:

quitall

FrameMakerを終了する

FrameMakerの現在のインスタンスを終了します。

構文:

exit


August 22, 2018

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