HTMLリファレンスページの次の表を使用すると、HTML変換マクロを定義できます。
•Webページの先頭または最後で特殊機能の実行に使用できる8個の定義済みのマクロ名が含まれたSystem Macrosテーブル
•FrameMakerの相互参照用の置換テキストが含まれたCross-Reference Macrosテーブル
•ユーザーが定義する汎用マクロ(変換後の文書のタイトルなど)が含まれたGeneral Macrosテーブル
注: HTML設定ダイアログボックスでシステムまたは汎用のHTMLマクロを変更することはできません。
マクロを定義後、他のマクロで名前を指定して使用したり、HTML Mapping Tableで他のマクロにマッピングしたりできます。マクロ名はHTML設定ダイアログボックスのマップ先ポップアップメニューに表示されるので、Mapping Tableを直接編集せずに書式をマクロにマッピングすることができます。
HTML変換マクロの例については、FrameMakerで提供されているテンプレートのリファレンスページを参照してください。
1)表示/リファレンスページを選択し、HTMLページを表示します。
2)表内のマクロを編集するか、行を作成して(Control+Returnキー)、マクロ名で開始する新規マクロを入力します(HTML System Macrosテーブルにはマクロを追加できず、置換テキストの編集だけが可能です)。
置換テキストには、テキスト、HTMLコードおよびFrameMakerの構成要素を混在させて含めることができます。FrameMakerではHTMLのシンタックスがチェックされないので、必ず有効なHTMLコードを入力してください。
HTML変換マクロで次の構成要素を使用して、特殊なテキストを含めることができます。
構成要素 |
説明 |
---|---|
<$paratext> <$paratag> <$paranum> <$paranumonly> |
詳しくは、「相互参照にソース情報を含める」および「相互参照にソース情報を含める」を参照してください。 |
<$variable[varname]> |
変数のテキストを含む |
<$defaulttitle> |
現在の文書に表示される最初の見出しのテキストを含む |
<$nextsubdoc> |
次のHTMLサブ文書のURLを含む |
<$prevsubdoc> |
前のHTMLサブ文書のURLを含む |
<$parentdoc> |
親HTML文書のURLを含む |
構成要素は、山形かっこ(< >)で囲まれ、ドル記号($)で開始しています。これらの構成要素は小文字で入力します。
注: General Macrosテーブルには、「見出し」という列があります。タイトルを指定する場合や、HTML文書に関する特殊な詳細情報(検索エンジンで使用されるキーワードなど)を含める場合は、この列を使用します。この列に入力するには、HTML文書のHEADセクションで使用できるHTMLエレメントを把握しておく必要があります。
HTMLシステムマクロは、その他のマクロと異なり、再定義はできますが新規追加はできません。
特に、文書を複数のHTMLファイルに分割するときなどには、HTMLシステムマクロを使用すると便利です。例えば、StartOfSubDocマクロを定義し、すべての新しいWebページの先頭に会社のロゴを表示したりできます。
以下の表では、最初のWebページのことを親文書と呼んでいます。また、親文書にリンクされた文書のことをサブ文書と呼んでいます。
システムマクロ |
使用するカウンター |
---|---|
StartOfDoc |
最上位のWebページの先頭にテキストを挿入 |
EndOfDoc |
最上位のWebページの最後にテキストを挿入 |
StartOfSubDoc |
最初と最後のサブ文書を除く各サブ文書の先頭にテキストを挿入 |
EndOfSubDoc |
最初と最後のサブ文書を除く各サブ文書の最後にテキストを挿入 |
StartOfFirstSubDoc |
作成した最初のサブ文書の先頭にだけテキストを挿入 |
EndOfFirstSubDoc |
最初のサブ文書の最後にだけ置換テキストを挿入 |
StartOfLastSubDoc |
作成した最後のサブ文書の先頭にだけ置換テキストを挿入 |
EndOfLastSubDoc |
最後のサブ文書の最後にだけ置換テキストを挿入 |
HTML文書のタイトルは、ウィンドウのタイトルバーに表示されます。そのページにしおりを追加すると、HTML文書のタイトルはしおりリストにも表示されます。初期設定では、タイトルに<$defaulttitle>構成要素が使用され、HTMLファイルの最初の見出しがそのファイルのタイトルとして使用されます。通常、初期設定のタイトルで十分ですが、HTMLリファレンスページのマクロ表を編集して異なるタイトルを指定することもできます。
システムマクロと汎用マクロでは、2組の置換テキスト(コードの本文に表示するものと見出し部分に挿入するもの)を定義できます。
初期設定のタイトルを変更したり、削除して独自のタイトルを設定したりできます。
1)表示/リファレンスページを選択し、HTMLリファレンスページを表示します。
2)System Macrosテーブルで、初期設定のタイトルを設定する4つのシステムマクロを探します。初期設定では、これらのマクロは<$defaulttitle>という構成要素を使用して、ファイルの最初の見出しをタイトルとして割り当てます。これらのマクロを変更できます。
マクロ名 |
置換 |
見出し |
コメント |
---|---|---|---|
StartOfDoc |
|
<TITLE><$default�title></TITLE> |
|
3)「見出し」列の初期設定のマクロを変更します。例えば、次のマクロでは、タイトルのテキストが固定テキストに変更されます。
マクロ名 |
置換 |
見出し |
コメント |
---|---|---|---|
StartOfDoc |
|
<TITLE> My Book </TITLE> |
|
1)表示/リファレンスページを選択し、HTMLリファレンスページを表示します。
2)System Macrosテーブルから4つの初期設定のタイトルの置換テキストを削除します。
3)General Macrosテーブルの3列目(「ヘッド」列)で、<TITLE> HTMLエレメントを使用するマクロを「置換」列で定義します。例えば、次のマクロでは、段落の自動番号とテキストがタイトルに使用され、文書内の段落テキストとしても使用されます。
マクロ名 |
置換 |
見出し |
コメント |
---|---|---|---|
MyTitle |
<P><$para�num><$para�text></P> |
<TITLE><$para�num><$paratext>� </TITLE> |
|
4)HTML文書を分割している書式にマクロをマッピングします。