グラフィックの微調整を行うときには、オブジェクトのサイズや形を変更することができます。変形機能を使用すると、自由に形を変えることができます。例えば、折れ線や多角形にコーナーを追加したり、コーナーを移動して形を変えたり、折れ線をスムーズ化してフリーハンド曲線を作成することができます。
元の多角形とコーナーを追加した多角形
コーナーを移動してスムーズ化
テキスト行を含むすべてのオブジェクトのサイズを変更できます。テキスト枠ツールで作成したテキスト枠のサイズを変更しても、テキストのサイズは変更されません。テキスト行ツールで作成したテキスト行のサイズを変更すると、フォントの高さと幅がテキスト行のサイズに比例して変更されます。
サイズ変更の前と後のテキスト行(テキスト枠ではない)
直線、折れ線、多角形、曲線および弧線は、次のように変形できます。
•直線、折れ線または多角形は、コーナーを1つずつ移動すると変形できます。また、コーナーの追加や削除を行うこともできます。
•曲線は、その形と位置を定義する変形ハンドルと、曲線の丸みを調整するコントロールポイントの位置を変更すると変形できます。また、変形ハンドルの追加や削除を行って、曲線を定義するポイントの数を変更することもできます。
A.変形の処理B.コントロールポイント
•弧線は、線端をドラッグするか、円に対する比率を変更すると変形できます。
オブジェクトを選択して、次のいずれかの操作を行います。
•幅または高さを変更する場合は、サイドハンドルをドラッグします。
•幅と高さの両方を変更する場合は、コーナーハンドルをドラッグします。
•縦横比を固定してサイズを変更する場合は、Shiftキーを押しながらコーナーハンドルをドラッグします。
ドラッグ中は、ステータスバー上にオブジェクトのサイズが表示されます。
1)オブジェクトを選択して、グラフィック/拡大・縮小を選びます。
2)次のいずれかの操作を行います。
–縦横比を固定してサイズを変更する場合は、倍率を入力して「OK」をクリックします。ここでは、オブジェクトの現在のサイズの相対比率を入力します(「100%」と入力すると何も変更されません)。
–正確なサイズを指定する場合は、サイズを入力して「OK」をクリックします。表示されるダイアログボックスのテキストボックス内にあるサイズは、回転されていないオブジェクトの現在のサイズです。
取り込んだグラフィックは複数の方法でサイズを変更できます。例えば、「オブジェクトの属性」ダイアログから幅または高さ、dpi値または拡大・縮小の倍率を変更できます。または、コンテキストメニューを使用して、アンカー枠の比率に合わせて画像さのサイズを素早く変更できます。
画像のサイズを変更するには、次のいずれかの操作を行います。
•画像を選択してからグラフィック/オブジェクトの属性を選択して「オブジェクトの属性」ダイアログを開きます。または、画像を右クリックしてコンテキストメニューからオブジェクトの属性を選択します。
•「オブジェクトの属性」ポッドでは、次のいずれかの操作を行って画像のサイズを変更します。
–画像の幅または高さを設定します。「アスペクト比を保持する」オプションを選択すると、画像のアスペクト比が自動的に維持されます。選択しない場合、画像は指定した高さまたは幅の値に応じてサイズが変更されます。
–拡大・縮小の倍率を指定します。
–dpiドロップダウンリストからオプションを選択します。定義済みの72、96、150、300 dpiから選択するか、値を指定します。
–Shiftキーを押しながらコーナーハンドルをドラッグします。ドラッグ時にShiftキーを押さえていると、グラフィックの縦横比が維持されます。
•画像を右クリックして、コンテキストメニューの次のオプションから画像のサイズを変更します。
–枠に合わせる:アンカー枠のサイズに合わせて画像のサイズを変更します。画像のアスペクト比は維持されません。
–枠に合わせる(縦横比固定):アスペクト比を維持しながら、アンカー枠のサイズに合わせて画像のサイズを変更します。
コンテキストメニューでは、画像とアンカー枠の選択を素早く切り替えることが可能です。
注: グラフィックがTIFFファイル(またはdpi設定を使用する他の書式)である場合、オブジェクトの属性を使用して拡大・縮小を行い、拡大・縮小ダイアログで拡大・縮小するときにdpi値が失われないようにする必要があります。
1)オブジェクトを選択して、グラフィック/変形/変形を選択します。オブジェクト上に、選択ハンドルの代わりに変形ハンドルが表示されます。
2)ハンドルをドラッグします。ハンドルを水平方向または垂直方向に移動する場合は、Shiftキーを押しながらドラッグします。
1)直線、折れ線、多角形または曲線を選択して、グラフィック/変形/変形を選択します。
2)Ctrlキーを押しながら変形ハンドル(またはコーナー)を追加する位置をクリックするか、Ctrlキーを押しながら削除するハンドルをクリックします。
1)曲線を選択して、グラフィック/変形/変形を選択します。曲線を定義する位置に変形ハンドルが表示されて、1つのハンドルの周りにコントロールポイントが表示されます。
2)必要な位置にコントロールポイントが表示されていない場合は、曲線を変更する位置のハンドルをクリックします。クリックしたハンドルの両側に、そのハンドルに対応するコントロールポイントと最も近いハンドルに対応するコントロールポイントが2つずつ表示されます。
3)ハンドルをドラッグして曲線上のハンドルの位置を変更するか、コントロールポイントをドラッグまたは回転して湾曲率を変更します。ドラッグを開始すると、ハンドルの位置で曲線に接する線が表示されます。この線に沿ってドラッグしたり、線を回転したりすると、様々な効果を得ることができます。
「変形」を選択してハンドルをドラッグ
コントロールポイントをドラッグ
変形ハンドルをドラッグするとコントロールポイントも一緒に移動するので、曲線の滑らかさが維持されます。また、コントロールポイントをドラッグした場合も、ハンドルの両側の曲線の湾曲率が変化するので、曲線の滑らかさを維持できます。
1)曲線を選択して、グラフィック/変形/変形を選択します。
2)必要な位置にコントロールポイントが表示されていない場合は、曲線を変更する位置の変形ハンドルをクリックします。
3)右マウスボタンでハンドルまたはコントロールポイントをドラッグします。
折れ曲がった曲線
1)弧線を選択して、グラフィック/変形/変形を選択します。オブジェクト上に、選択ハンドルの代わりに変形ハンドルが表示されます。
2)ハンドルをドラッグします。ドラッグ中は、弧線の開始角度と終了角度、および円周に対する円弧の比率がステータスバー上に表示されます。
ドラッグして弧線を変形
弧線を正確に変形する
1)弧線を選択して、グラフィック/オブジェクトの属性を選びます。
2)「開始角度」と「終了角度」に新しい値を入力して、「設定」をクリックします。
角丸長方形の角の半径は、長方形のコーナーに内接する、表示されない円の半径を指定すると定義できます。半径が長いほど、角が丸くなります。
半径(r)= .125" と半径(r)= .25" の角丸長方形
角の半径を指定すると、現在の描画属性も変更されます。このため、「オブジェクトの属性」コマンドを使用して半径を変更するか、FrameMakerを終了するまでは、新しく作成する角丸長方形にも指定した半径が適用されます。
1)角丸長方形を選択して、グラフィック/オブジェクトの属性を選びます。
2)角の半径を入力して、「設定」をクリックします。半径には、長方形の短い辺の2分の1の値まで入力できます。例えば、2インチ×4インチの長方形の場合は、半径に1インチ(2インチの2分の1)まで指定できます。
折れ線、多角形、長方形および角丸長方形は、スムーズ化することができます。折れ線、多角形または長方形のスムーズ化を行うと、角が滑らかな曲線になります。曲線のスムーズ化を解除すると、元の角度に戻ります。
スムーズ化の前と後のオブジェクト
角丸長方形をスムーズ化するたびに、角の湾曲率(角の半径)が増加します。
•次のいずれかの操作を行います。
–オブジェクトをスムーズ化するには、オブジェクトを選択し、グラフィック/変形/スムーズを選択します。多角形や折れ線をスムーズ化すると、変形ハンドルとコントロールポイントが表示されるので、曲線を変形できます。
–オブジェクトをスムーズ解除するには、オブジェクトを選択し、グラフィック/変形/スムーズ解除を選択します。オブジェクトをもう一度スムーズ化すると、スムーズ化を解除する前の形と多少異なる形になる場合があります。