通常の索引では、マーカーに基づいてエントリが生成され、アルファベット順(50音順)にエントリがソートされます。内容のテキストが同じエントリは、複数ページを参照する1つのエントリとしてまとめられます。マーカーテキストに特別な構成要素を追加して、索引エントリの書式を設定できます。例えば、構成要素を使用して特定のエントリをサブエントリにしたり、別のエントリへの相互参照として指定できます。
索引エントリ
A.メインエントリB.サブエントリC.別のエントリへの相互参照D.ページ範囲
また、「タイトル」や「著者」などの定義済みのマーカーの種類や、ユーザーが作成した独自のマーカーの種類を使用して、特殊な索引を作成することもできます。
注: 索引ではUnicodeテキストエンコード規格がサポートされています。
ソース文書に挿入した索引マーカーと、書式設定された索引のエントリ
1)マーカーの挿入位置をクリックするか、索引に入れる単語を選択し、マーカーから挿入ポッドをクリックします。マーカーは、テキスト枠内にしか挿入できません。
2)ポップアップメニューでマーカーの種類を選択します。通常は、マーカーの種類に「索引」を使用します。同一文書に対してタイトル別の索引や著者別の索引など複数の索引を作成するには、索引ごとに別の種類のマーカーを使用します。
3)マーカーポッドで、索引エントリのテキストを入力します。最大1023文字(全角では511文字)まで入力できます。マーカーテキストに次の構成要素を使用して、索引エントリの書式と索引内での位置を設定することもできます。
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構成要素 |
意味 |
|---|---|
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:(コロン) |
エントリ内のレベルを変更します。 |
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; (セミコロン) |
マーカー内の複数のエントリを区切ります。 |
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[ ](角かっこ) |
エントリの特殊なソート順を指定します。 |
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<$startrange> |
ページ範囲の始まりを示します。 |
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<$endrange> |
ページ範囲の終わりを示します。 |
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<$nopage> |
エントリのページ番号を表示しません。 |
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<$singlepage> |
複数のエントリを含むマーカーでは、<$nopage>構成要素に続くエントリごとにページ番号の表示を復元します。 |
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山形かっこ(< >)で括られた文字タグ |
文字書式を変更します(例えば、<Emphasis>)。 |
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<Default Para Font> |
段落のデフォルトフォントに戻します。 |
日本語フォントで作業している場合、角かっこ([ ])で囲まれるタグ以外の構成要素はすべて半角文字を使用して入力します。
注: コロン、セミコロン、角かっこまたは山形かっこなどの構成要素で使用される特殊文字を普通の文字の一部として入力するには、これらの記号の前にバックスラッシュ(\)を入力します。
4)「新規マーカー」をクリックします。制御記号が表示される状態になっているときは、マーカー記号(
)が表示されます。
1)マーカーを挿入する位置をクリックします。
2)エレメントカタログでマーカーエレメントを選択し、「挿入」をクリックします。
挿入/マーカーを使用して、エレメントを挿入することもできます。マーカーエレメントが複数ある場合は、ダイアログボックスのエレメントタグポップアップメニューから1つ選択します。
3)マーカーの種類を変更するには、マーカーの種類ポップアップメニューから選択します。種類を変更しても書式ルールは変更されません。エレメントの種類が設定済みの場合でも同じことです。
マーカーの種類を変更するときは、事前に開発者に相談してください。文書によっては、必要となるマーカーごとに個別のエレメントが定義されている場合があります。
索引は、定義済みのマーカーの種類である「索引」、「タイトル」および「著者」から生成できます。また、カスタマイズされたマーカーの種類も使用できる場合があります。
4)索引エントリのテキストを入力します。最大1023文字(全角では511文字)まで入力できます。マーカーテキストに次の構成要素を使用して、索引エントリの書式と索引内での位置を設定することもできます。
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構成要素 |
意味 |
|---|---|
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:(コロン) |
エントリ内のレベルを変更します。 |
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; (セミコロン) |
マーカー内の複数のエントリを区切ります。 |
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[ ](角かっこ) |
エントリの特殊なソート順を指定します。 |
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<$startrange> |
ページ範囲の始まりを示します。 |
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<$endrange> |
ページ範囲の終わりを示します。 |
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<$nopage> |
エントリのページ番号を表示しません。 |
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<$singlepage> |
複数のエントリを含むマーカーで、<$nopage>構成要素の後のエントリのページ番号を表示します。 |
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山形かっこ(< >)で括られた文字タグ |
文字書式を変更します(例えば、<Emphasis>)。 |
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<Default Para Font> |
段落のデフォルトフォントに戻します。 |
注: バックスラッシュや角かっこ、コロン、セミコロンまたは山形かっこなどの構成要素で使用される特殊文字を普通の文字の一部として入力するには、これらの記号の前にバックスラッシュ(\)を入力します。
5)「新規マーカー」をクリックします。制御記号が表示されている場合は、マーカー記号(
)がドキュメントウィンドウに表示されます。構造図の中に、マーカーテキストの冒頭を表示するテキストスニペットを含むマーカーのブロックが表示されます。
6)新規エレメントの属性ダイアログボックスが表示されるときは、マーカーエレメントの属性値を入力し、「エレメントを挿入」をクリックします。
7)目的の場所で使用できるマーカーエレメントがないときは、一時的に無効なエレメントを使用することも可能です。無効なエレメントを挿入してから、挿入場所でそのエレメントを有効にすることについては開発者にお問い合わせください。
1)索引マーカーの作成時に入力時間を短縮するには、次のいずれかの操作を行います。
–単語の先頭で空のマーカーまたはマーカーエレメント(テキストなし)を挿入します。索引を生成すると、マーカーの右にあるテキストの最初のスペースまでの部分が、そのエントリのテキストになります。
–文書にマーカーテキストとして表示されるテキストを使用するには、文書内の該当するテキストを選択します。選択した語句や段落にマーカーが含まれていない限り、「マーカーテキスト」ボックスに自動的に表示されます。
1)次の例のように各エントリの間にセミコロン(;)を挿入して、マーカーに複数のエントリを入力します。
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マーカーテキスト |
索引の結果 |
|---|---|
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Abrasion; Water erosion |
Abrasion 10 Water erosion 10 |
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<$nopage>Erosion. See Abrasion;<$singlepage>Abrasion |
Abrasion 10 Erosion. See Abrasion |
例の2行目にある<$nopage>構成要素は、マーカー内の以降のエントリに影響します。ページ番号を表示する設定に戻すには、マーカー内の次のエントリに<$singlepage>を指定します。
セミコロンの後には、任意の数のスペースを挿入して読みやすくすることができます。ハードスペースやemスペースなどの特殊なスペースを除いて、先頭にあるスペースは索引のコンパイル時に無視されます(日本語フォントでの作業中は、半角のスペース文字のみ無視されます)。
複数のエントリをサブエントリとして、これより上のレベルの情報をカバーする1つのエントリ内にまとめることができます。また、サブエントリの下に、さらにサブエントリを作成することもできます。
サブエントリ
1)エントリとサブエントリは、コロン(:)で区切ります。例えば、上の図にある最初のサブエントリを作成するには、Continental drift:fossil evidenceと入力します。
サブエントリの前には、必ずその上のレベルのエントリを指定します。サブエントリのレベルが2つ必要な場合、サブエントリとその下のサブエントリの間にコロンを挿入して、例えば、Continental drift:fossil evidence:dating ofのように入力します。
索引には、関連用語として相互参照のエントリを含める場合がよくあります。相互参照を指定すると、既に索引に含まれている関連用語のエントリやページ番号を繰り返す必要がなくなります。
相互参照
相互参照はサブエントリとして表示することもできます(この場合、図のようにSee alsoなどの言葉が前に付きます)。サブエントリをソートして、同じメインエントリ内のリストの上または下に表示させることができます。
1)マーカーを挿入し、マーカーテキストの先頭に<$nopage>と入力して、このエントリのページ番号を表示しないように設定します。例えば、上の図にある最初の相互参照を作成するには、<$nopage>Abrasionと入力します。「Sandstone」も参照
「36-37」のようにページ範囲を使用して、複数のページの情報を示すことができます。
エントリ内にページ範囲を作成するには、開始ページと最終ページを示す2つのマーカーを手動で挿入して範囲を指定します。また、同じマーカーテキストが同一文書の連続したページにある場合、FrameMakerで自動的にページ範囲を指定するように設定することもできます。この自動設定ではエントリのページ範囲が「3, 4, 5」ではなく、自動的に「3-5」と表示されます。
1)情報の開始位置に索引マーカーを挿入し、マーカーテキストの先頭に「<$startrange>」と入力します。例えば、ページ範囲の最初のページ番号は、<$startrange>Continental drift:fossil evidenceと入力します。
2)情報の終了位置に索引マーカー(構造化文書の場合はマーカーエレメント)を挿入します。終了位置の索引マーカーは、マーカーテキストの先頭に<$startrange>ではなく<$endrange>を入力します。例えば、ページ範囲の最後のページ番号を作成するには、<$endrange>Continental drift:fossil evidenceと入力します。
マーカーが両方とも同じページにある場合、ページ範囲は1つのページ番号として表示されます。
1)索引の特殊テキストフローを含むリファレンスページを表示します。
2)マーカーの種類で始まるタグが付いた段落の先頭に、<$autorange>という構成要素を入力します。
「索引」という種類のマーカーから生成されたエントリをページ範囲にまとめる場合、「IndexIX」というタグの付いた段落に<$autorange><$pagenum>という構成要素を含めます。