オーディオ

Flash Player 9.0.115.0 および AIR 1.0 以降では、AAC ファイル(AAC Main、AAC LC、SBR)を再生できます。mp3 ファイルの代わりに AAC ファイルを使用すると、簡単な最適化を実行できます。AAC フォーマットは、mp3 フォーマットと同等のビットレートにおいて mp3 よりも高品質であり、ファイルサイズも小さくなります。ファイル サイズを減らすと、帯域幅が節約されます。これは、高速インターネット接続を行うことができないモバイルデバイスでは重要な要素です。

オーディオのハードウェアデコード

オーディオデコードは、ビデオデコードと同様に高い CPU サイクルを必要とし、デバイスで利用可能なハードウェアを活用することで最適化できます。Flash Player 10.1 および AIR 2.5 はオーディオのハードウェアドライバーを検出および使用して、AAC ファイル(LC、HE/SBR プロファイル)または mp3 ファイル(PCM はサポートされません)のデコード時にパフォーマンスを向上させることができます。CPU 使用率が大幅に減り、これによりバッテリー使用率も減ります。また、CPU を他の操作に利用できるようになります。

注意: AAC フォーマットを使用する場合、AAC Main プロファイルはデバイスでサポートされません。これは、ほとんどのデバイスでハードウェアサポートが行われていないためです。

オーディオのハードウェアデコードはユーザーおよび開発者にとって透過的です。ランタイムがオーディオストリームの再生を開始するときは、ビデオの場合と同様に、まずハードウェアをチェックします。ハードウェアドライバーが利用でき、オーディオ形式がサポートされている場合は、オーディオのハードウェアデコードが実行されます。ただし、着信 AAC または mp3 ストリームでハードウェアを使用してコードを処理できる場合でも、ハードウェアですべての効果を処理できないことがあります。例えば、ハードウェアの制限によっては、オーディオミキシングと再サンプリングを処理できないことがあります。