静止テキストの操作

ステージ上に配置された静止テキストインスタンスを操作するには、通常は Flash Professional のアクションパネルで flash.text.StaticText クラスを使用します。 静止テキストを含む SWF ファイルとやり取りする ActionScript ファイルを操作することもできます。 いずれの場合も、プログラムを通じて静止テキストインスタンスをインスタンス化することはできません。静止テキストは、Flash Professional で作成できます。

既存の静止テキストフィールドへの参照を作成するには、表示リスト内のアイテムに対して反復処理を行い、変数を割り当てます。次に、例を示します。

for (var i = 0; i < this.numChildren; i++) { 
var displayitem:DisplayObject = this.getChildAt(i); 
if (displayitem instanceof StaticText) { 
trace("a static text field is item " + i + " on the display list"); 
        var myFieldLabel:StaticText = StaticText(displayitem); 
        trace("and contains the text: " + myFieldLabel.text); 
} 
}

静止テキストフィールドへの参照が設定されたら、ActionScript 3.0 でそのフィールドのプロパティを使用できます。次のコードは、タイムラインのフレームにアタッチされ、 myFieldLabel という名前の変数が静止テキスト参照に割り当てられることを想定しています。 myField という名前のダイナミックテキストフィールドは、 myFieldLabel の値 x と y を基準として配置され、 myFieldLabel の値を再び表示します。

var myField:TextField = new TextField(); 
addChild(myField); 
myField.x = myFieldLabel.x; 
myField.y = myFieldLabel.y + 20; 
myField.autoSize = TextFieldAutoSize.LEFT; 
myField.text = "and " + myFieldLabel.text

既存の静止テキストインスタンスをプログラムで操作する必要がある場合は、flash.text.TextSnapshot クラスを使用して、flash.display.DisplayObjectContainer の textSnapshot プロパティを操作します。これは、 DisplayObjectContainer.textSnapshot プロパティから TextSnapshot インスタンスを作成することになります。次に、このインスタンスにメソッドを適用して、値を取得するか、静止テキストの部分を選択することができます。

例えば、テキスト "TextSnapshot Example" を含む静止テキストフィールドをステージ上に配置することができます。 次の ActionScript をタイムラインのフレーム 1 に追加します。

var mySnap:TextSnapshot = this.textSnapshot; 
var count:Number = mySnap.charCount; 
mySnap.setSelected(0, 4, true);  
mySnap.setSelected(1, 2, false);  
var myText:String = mySnap.getSelectedText(false);  
trace(myText); 

TextSnapshot クラスは、テキストをアプリケーションの別の部分の値として使用する場合に、ロードされた SWF の静止テキストフィールドからテキストを取得するときに便利です。