正規表現のシンタックス
Flash Player 9 以降、Adobe AIR 1.0 以降
このセクションでは、ActionScript の正規表現シンタックスを構成するすべての要素について説明します。 以降で説明するように、正規表現は複雑であり、微妙な相違を把握することが必要です。詳細については、Web や書籍で他の参考資料を参照してください。 ただし、プログラミング環境が異なると正規表現の実装も異なっている場合があるため注意が必要です。 ActionScript 3.0 では、ECMAScript Edition 3 言語仕様(ECMA-262)の定義に基づいて正規表現を実装しています。
多くの場合、正規表現は単純な文字の連続ではなく複雑なパターンを見つけるために使用します。 例えば、次の正規表現では、文字 A、B、C が順に連続して出現し、その後に任意の数字が続くパターンを定義しています。
/ABC\d/
¥d
コードは「任意の数字」を表します。円記号(
¥
)はエスケープ文字と呼ばれ、正規表現の中では、直後に続く文字(この場合は d)との組み合わせによって特別な意味を表現します。
次の正規表現では、ABC という一連の文字が出現し、その後に任意の個数の数字が続くパターンを定義しています(アスタリスクが付いていることに注意してください)。
/ABC\d*/
このアスタリスク文字(
*
)は、メタ文字の一種です。メタ文字とは、正規表現の中で特別な意味を持つ文字のことです。 アスタリスクは繰り返し制御文字と呼ばれる種類のメタ文字で、文字または文字グループの繰り返しを指定する場合に使用します。詳しくは、
繰り返し制御文字
を参照してください。
正規表現には、パターンに加え、その正規表現の一致方法を指定するフラグを必要に応じて設定できます。 例えば、次の正規表現で使用している
i
フラグは、ストリング内の一致箇所を探す際に大文字と小文字を区別しないことを指定するものです。
/ABC\d*/i
詳しくは、
フラグとプロパティ
を参照してください。
正規表現は、String クラスの
match()
、
replace()
、および
search()
メソッドで使用できます。 これらのメソッドについて詳しくは、
ストリング内のパターンの検索およびサブストリングの置換
を参照してください。
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