ミップマッピングの利用

Flash Player 9 以降、Adobe AIR 1.0 以降

MIP マップ(ミップマップとも呼ばれる)は、実行時のレンダリング品質とパフォーマンスを高めるためにテクスチャに関連付けられたビットマップの集合です。Flash Player 9.115.0 以降のバージョンおよび AIR にはこの技術が実装され(このプロセスはミップマッピングと呼ばれる)、各ビットマップのサイズが異なる最適化されたバージョンが作成されます。サイズは 50% から始まります。

MIP マップは、次の種類のビットマップに対して作成されます。

  • ActionScript 3.0 Loader クラスを使用して表示されるビットマップ(JPEG、GIFまたはPNGファイル)

  • Flash Professional ドキュメントのライブラリに含まれるビットマップ

  • BitmapData オブジェクト

  • ActionScript 2.0 の loadMovie() 関数を使用して表示されるビットマップ

MIP マップは、フィルターが適用されたオブジェクトまたはビットマップキャッシュされたムービークリップには適用されません。ただし、フィルターが適用された表示オブジェクト内にビットマップ変換が含まれている場合は、そのビットマップがマスクされたコンテンツ内にある場合でも、MIP マップが適用されます。

ミップマッピングは自動的に行われますが、次のガイドラインに準拠していれば、イメージでこの最適化手法を確実に利用できます。

  • ビデオ再生の場合、Video オブジェクトの smoothing プロパティを true に設定します(Video クラスを参照)。

  • ビットマップの場合は、smoothing プロパティを true に設定する必要はありませんが、スムージングを利用した方が品質が明らかに向上します。

  • 2 次元イメージの場合は、ビットマップサイズを 4 または 8 で割り切れるサイズにし(例えば 640 x 128 では、320 x 64 > 160 x 32 > 80 x 16 > 40 x 8 > 20 x 4 > 10 x 2 > 5 x 1 のようにサイズを縮小できます)、3 次元テクスチャの場合はビットマップサイズを 2^n にします。MIP マップは、幅と高さが 2^n であるビットマップ(256 x 256、512 x 512、1024 x 1024 など)から生成されます。幅または高さが奇数であるビットマップコンテンツに対しては、ミップマッピングは行われません。