ビデオファイルに関する高度なトピック

Flash Player 9 以降、Adobe AIR 1.0 以降

次のトピックでは、FLV ファイルを操作する上での特別な問題点について取り上げます。

サーバーでホスティングするための FLV ファイルの設定

FLV ファイルを操作するとき、FLV ファイル形式を扱えるようサーバーを設定する必要が生じることがあります。 MIME は標準的なデータ仕様であり、非 ASCII ファイルをインターネット上で送信することができます。 Web ブラウザーや電子メールクライアントは、ビデオやオーディオ、グラフィックおよびフォーマット済みテキストを送信できるよう、様々な MIME タイプを解釈できるしくみになっています。 Web サーバーから FLV ファイルをロードするには、ファイル拡張子と MIME タイプを Web サーバーに登録する必要があります。そのため、Web サーバーのマニュアルを確認する必要があります。 FLV ファイルの MIME タイプは video/x-flv です。FLV ファイルタイプの詳細は次のとおりです。

  • Mime Type: video/x-flv

  • ファイル拡張子: .flv

  • 必須パラメーター: なし

  • 任意パラメーター: なし

  • エンコード上の考慮事項:FLV ファイルはバイナリファイルであること。アプリケーションによっては application/octet-stream サブタイプも設定する必要があります。

  • セキュリティ上の問題点: なし

  • 公開されている仕様: www.adobe.com/go/video_file_format_jp

Microsoft Internet Information Services(IIS)6.0 Web サーバーのストリーミングメディアの処理方法が、旧バージョンの処理方法から変更されました。 旧バージョンの IIS では、Flash Video をストリーミングするための修正は不要でした。 しかし、Windows 2003 のデフォルト Web サーバーとして付属している IIS 6.0 では、FLV ファイルをストリーミングメディアとして認識させるには、MIME タイプが必要となります。

外部 FLV ファイルをストリーミングする SWF ファイルが Microsoft Windows Server® 2003 に配置され、ブラウザーで表示されると、SWF ファイルは正常に再生されますが、FLV ビデオはストリーミングされません。この問題は、旧バージョンの Flash オーサリングツールおよびアドビ システムズ社の Macromedia Flash Video Kit for Dreamweaver MX 2004 で作成されたファイルを含め、Windows Server 2003 上に置かれたすべての FLV ファイルに影響を与えます。これらのファイルは、他のオペレーティングシステムでテストした場合は正常に動作します。

FLV ビデオストリーミング用の Microsoft Windows 2003 および Microsoft IIS Server 6.0 の設定については、 www.adobe.com/go/tn_19439_jp を参照してください。

Macintosh のローカル FLV ファイルのターゲット化

スラッシュ(/)を使用する相対パスにより、Apple® Macintosh® の非システムドライブからローカル FLV を再生しようとしても、ビデオは再生されません。ここで、非システムドライブとは、CD-ROM、パーティション分割されたハードディスク、リムーバブルストレージメディア、外部ストレージメディアなどがありますが、これらに限定されるわけではありません。

注意: 再生されない理由は、Flash Player または AIR 上の制限ではなく、オペレーティングシステムの制限です。

Macintosh の非システムドライブから FLV ファイルを再生するには、スラッシュ(/)ベースではなくコロン(:)ベースの表記による絶対パスにより、そのファイルを参照します。 次に、2 つの表記法の違いを示します。

  • スラッシュベース表記 myDrive/myFolder/myFLV.flv

  • コロンベース表記 (Mac OS®)myDrive:myFolder:myFLV.flv