バイト配列の操作

Flash Player 9 以降、Adobe AIR 1.0 以降

ByteArray クラスを使用すると、データのバイナリストリームを読み書きできます。バイナリストリームは基本的にバイトの配列です。このクラスは、最も基本的なレベルのデータにアクセスするための手段を提供します。コンピューターのデータはバイト(8 ビットのグループ)で構成されるので、バイト単位でデータを読み取れるということは、クラスとアクセスメソッドが存在しないデータにアクセスできることを意味します。ByteArray クラスを使用すると、ビットマップから、ネットワーク経由で伝送されるデータストリームに至るまで、任意のデータストリームをバイトレベルで解析できます。

writeObject() メソッドを使用すると、オブジェクトを直列化された Action Message Format(AMF)で ByteArray に書き込むことができます。一方、 readObject() メソッドを使用すると、直列化されたオブジェクトを ByteArray から元のデータ型の変数に読み取ることができます。表示オブジェクトを除くすべてのオブジェクトを直列化できます。表示オブジェクトは、表示リストに配置できるオブジェクトです。カスタムクラスをランタイムに使用できる場合は、直列化されたオブジェクトをカスタムクラスインスタンスに割り当てて戻すこともできます。オブジェクトを AMF に変換した後は、ネットワーク接続を通して効率よく転送したり、ファイルに保存したりできます。

ここで説明する Adobe® AIR® のサンプルアプリケーションでは、バイトストリーム処理の例として .zip ファイルを読み取り、.zip ファイルに含まれるファイルのリストを抽出して、それをデスクトップに書き込みます。