DRMStatusEvent クラスの使用

Flash Player 10.1、Adobe AIR 1.0 以降

NetStream オブジェクトは、Adobe Access によって保護されているコンテンツが正常に再生を開始すると、DRMStatusEvent オブジェクトを送出します(正常な再生は、ライセンスが確認され、ユーザーが認証されてコンテンツの表示を許可されたことを示します)。DRMStatusEvent は、匿名ユーザーがアクセスを許可されている場合は、それらのユーザーに対しても送出されます。ライセンスは、認証を必要としない匿名ユーザーがコンテンツを再生するためのアクセスを許可されているかどうかを検証するためにも確認されます。匿名ユーザーは、様々な理由でアクセスを拒否されることがあります。例えば、匿名ユーザーは、コンテンツの有効期限が切れているとコンテンツにアクセスできません。

DRMStatusEvent オブジェクトには、ライセンスに関連する情報が含まれています。これには、ライセンスがオフラインで利用できるか、証明書の期限が切れたときにコンテンツを表示できなくなるかについての情報が含まれます。アプリケーションは、このデータを使用してユーザーのポリシーのステータスと権限を伝えることができます。

DRMStatusEvent プロパティ

DRMStatusEvent クラスには、次のプロパティが含まれます。一部のプロパティは、1.0 以降のバージョンの AIR で利用できるようになったものです。詳細なバージョン情報は、『 Adobe Flash Platform 用 ActionScript 3.0 リファレンスガイド 』を参照してください。

Flash Player 10.1 でサポートされていないプロパティについては、DRMVoucher クラスは Flash Player 用に類似したプロパティを提供します。

プロパティ

説明

contentData

コンテンツに埋め込まれた DRM メタデータを含む DRMContentData オブジェクト。

detail(AIR のみ)

status イベントのコンテキストを説明するストリング。DRM 1.0 では、有効な値は DRM.voucherObtained だけです。

isAnonymous(AIR のみ)

Adobe Access で保護されたコンテンツがユーザーによる認証情報の提供を必要としないで使用できるか(true)、使用できないか(false)を示します。値 false は、コンテンツプロバイダーに対して既知で予期されているものに一致するユーザー名とパスワードをユーザーが提供する必要があることを示します。

isAvailableOffline(AIR のみ)

Adobe Access で保護されたコンテンツをオフラインで使用可能にできるか(true)、使用可能にできないか(false)を示します。電子的に保護されたコンテンツをオフラインで使用可能にするには、その証明書をユーザーのローカルマシンにキャッシュする必要があります。

isLocal

コンテンツの再生に必要な証明書がローカルにキャッシュされているかどうかを示します。

offlineLeasePeriod(AIR のみ)

コンテンツをオフラインで表示できる残りの日数。

policies(AIR のみ)

カスタム DRM プロパティを含めることができるカスタムオブジェクト。

voucher

DRMVoucher。

voucherEndDate(AIR のみ)

証明書が期限切れになり、コンテンツを表示できなくなる絶対的な日付。

DRMStatusEvent ハンドラーの作成

次の例では、イベントの発生元となった NetStream オブジェクトに対する DRM コンテンツのステータス情報を出力するイベントハンドラーを作成します。保護されたコンテンツをポイントする NetStream オブジェクトにこのイベントハンドラーを追加します。

function drmStatusEventHandler(event:DRMStatusEvent):void  
{ 
    trace(event); 
} 
function drmStatusEventHandler(event:DRMStatusEvent):void  
{ 
    trace(event); 
}