リストベースのコンポーネントの操作

List、DataGrid、TileList コンポーネントはすべて SelectableList 基本クラスから継承されます。 そのため、これらのコンポーネントはリストベースのコンポーネントと考えられます。 ComboBox は、テキストボックスとリストで構成されるので、やはりリストベースのコンポーネントです。

List は行で構成されます。 DataGrid と TileList は、複数の列に分割できる行で構成されます。 行と列が交差する部分がセルです。 単一列の行である List では、各行がセルになります。 セルには次に示す 2 つの重要な特徴があります。

  • セルに格納されるデータ値はアイテムと呼ばれます。 アイテムとは、List 内の情報の単位を格納するために使用される ActionScript オブジェクトです。List は配列のようなものと考えることができます。配列内の個々のインデックス付き領域に相当するのがアイテムです。 List 内では、アイテムは通常、表示される label プロパティと、データを格納する data プロパティを備えたオブジェクトです。データプロバイダーは、List 内のアイテムのデータモデルです。データプロバイダーを使用すると、コンポーネントの dataProvider プロパティに割り当てるだけで、リストベースのコンポーネントにデータを設定することができます。

  • セルには、テキストからイメージ、ムービークリップまでのさまざまなタイプのデータや、ユーザーが作成できるすべてのクラスを格納できます。 そのため、セルはコンテンツに適した方法で描画またはレンダリングする必要があります。 したがって、リストベースのコンポーネントは、セルをレンダリングするためのセルレンダラーを備えています。DataGrid の場合は、各列が DataGridColumn オブジェクトであり、 cellRenderer プロパティを含んでいるので、コンテンツに合わせて各列を適切にレンダリングすることができます。

    すべてのリストベースのコンポーネントに cellRenderer プロパティと dataProvider プロパティがあり、ユーザーはそれらを設定して、各コンポーネントのセルをロードおよびレンダリングすることができます。これらのプロパティの使用とリストベースのコンポーネントの操作について詳しくは、 DataProvider の使用 および CellRenderer の操作 を参照してください。