AIR では、フルスクリーンモードをサポートしています。このモードでは、AIR で実行中のコンテンツを画面全体に表示できます。フルスクリーンモードに移行するためには、ステージの
displayState
プロパティを
StageDisplayState.FULL_SCREEN
定数に設定します。
フルスクリーンモードを有効にするには、SWF ファイルの参照を含む HTML ページの
<object>
と
<embed>
タグで、次に示すように
allowFullScreen
パラメーターを追加して、その値を「
true
」に設定します(デフォルト値は「
false
」)。
<object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000"
codebase="http://fpdownload.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=9,0,18,0"
width="600" height="400" id="test" align="middle">
<param name="allowFullScreen" value="true" />
<param name="movie" value="test.swf" />
<param name="bgcolor" value="#333333" />
<embed src="test.swf" allowFullScreen="true" bgcolor="#333333"
width="600" height="400"
name="test" align="middle" type="application/x-shockwave-flash"
pluginspage="http://www.macromedia.com/go/getflashplayer" />
</object>
HTML ページでは、SWF 埋め込みタグを生成するスクリプトも使用できます。
allowFullScreen
設定が正しく挿入されるように、スクリプトを変更する必要があります。Flash Professional および Flash Builder で生成された HTML ページでは、
AC_FL_RunContent()
関数を使用して SWF ファイルへの参照を埋め込みます。ユーザーは、次のように
allowFullScreen
パラメーターの設定を追加する必要があります。
AC_FL_RunContent( ... "allowFullScreen", "true", ...)
フルスクリーンモードを開始する ActionScript は、マウスイベントまたはキーボードイベントへの応答としてのみ呼び出すことができます。 別の状況で呼び出された場合、Flash Player は例外をスローします。
コンテンツがフルスクリーンモードに移行すると、このモードの終了および通常モードへの復帰の方法を指示するメッセージが表示されます。 メッセージは数秒間表示された後、消えます。
ブラウザーで実行するコンテンツの場合、フルスクリーンモードではキーボードの使用が制限されます。Flash Player 9 では、Esc キーの押下など、アプリケーションを通常のモードに戻すキーボードショートカットのみがサポートされています。テキストフィールドにテキストを入力したり、画面を移動したりすることはできません。Flash Player 10 以降では、非表示文字を入力する一部のキー(矢印キー、スペースバー、Tab キー)についてはサポートされています。ただし、テキスト入力は依然として禁止されています。
フルスクリーンモードは、スタンドアロンプレイヤーまたはプロジェクターファイルは常に使用できます。 また、これらの環境では、テキスト入力を含むキーボードの使用が完全にサポートされています。
Stage オブジェクトの
displayState
プロパティを呼び出すと、ステージ所有者と同じセキュリティ Sandbox 内にない呼び出し元について例外がスローされます。この場合のステージ所有者とはメイン SWF ファイルです。 詳しくは、ステージのセキュリティを参照してください。
管理者は、mms.cfg ファイルで
FullScreenDisable = 1
を設定することで、ブラウザーで実行中の SWF ファイルのフルスクリーンモードを無効にできます。詳しくは、
管理ユーザーのコントロール
を参照してください。
ブラウザーでは、SWF ファイルは HTML ページ内に配置されなければフルスクリーンモードになりません。