通常、他のドメインのコンテンツで、他のドメインのスクリプトを呼び出すことはできません。
メインの AIR アプリケーションが、リモートドメインのコンテンツに対してメインの AIR アプリケーション内のスクリプトへの制御付きアクセス権を持っていることを要求する場合や、その逆の場合もあります。これを実現するために、ランタイムには、2 つのサンドボックス間のゲートウェイとして機能する、
サンドボックスブリッジ
メカニズムがあります。サンドボックスブリッジを使用すると、リモートサンドボックスとアプリケーションセキュリティサンドボックス間で明示的な操作を実行できます。
サンドボックスブリッジは、読み込まれる側のスクリプトと読み込む側のスクリプトの両方がアクセスできる 2 つのオブジェクトを公開します。
サンドボックスブリッジによって公開されるオブジェクトは、参照ではなく値によって受け渡されます。すべてのデータは直列化されます。つまり、ブリッジの片側で公開されたオブジェクトはもう一方の側で設定できず、公開されたそのオブジェクトはすべて型指定されません。また、公開できるのは単純なオブジェクトと関数だけで、複雑なオブジェクトは公開できません。
子コンテンツが parentSandboxBridge オブジェクトのプロパティを設定しようとすると、ランタイムによって SecurityError 例外がスローされます。同様に、親コンテンツが childSandboxBridge オブジェクトのプロパティを設定しようとすると、ランタイムによって SecurityError 例外がスローされます。