アプリケーションでは、次の 5 つのメインソースからサウンドデータをロードすることができます。
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実行時に読み込む外部サウンドファイル
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SWF ファイルに埋め込まれているサウンドリソース
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ユーザーのシステムに接続されたマイクロフォンから入力されるサウンドデータ
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Flash Media Server などのリモートメディアサーバーからストリーミングされるサウンドデータ
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sampleData
イベントハンドラーを使用して動的に生成されるサウンドデータ
サウンドデータは、完全に読み込んでから再生することも、ストリーミングすることも、つまりまだ読み込みの途中で再生することもできます。
Adobe AIR は、MP3 形式で保存されたサウンドファイルをサポートします。WAV や AIFF などの他の形式のサウンドファイルを、直接読み込んだり再生したりすることはできません。ただし、NetStream クラスを使用すると、AAC オーディオファイルを読み込んで再生することもできます。
AIR サウンドアーキテクチャには、次のクラスが含まれます。
クラス
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説明
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Sound
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Sound クラスは、サウンドの読み込みを処理し、サウンドの基本的なプロパティを管理し、サウンドの再生を開始します。
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SoundChannel
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アプリケーションが Sound オブジェクトを再生するときは、再生を制御するために新しい SoundChannel オブジェクトが作成されます。SoundChannel オブジェクトは、サウンドの左右の再生チャンネルの音量を制御します。再生するサウンドはそれぞれ、専用の SoundChannel オブジェクトを使用します。
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SoundLoaderContext
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SoundLoaderContext クラスは、サウンドを読み込むときに使用するバッファリングの秒数、およびファイルを読み込むときにランタイムがサーバーでクロスドメインポリシーファイルを検索するかどうかを指定します。SoundLoaderContext オブジェクトは、
Sound.load()
メソッドに対するパラメーターとして使用されます。
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SoundMixer
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SoundMixer クラスは、アプリケーション内のすべてのサウンドに関係する再生とセキュリティのプロパティを制御します。実際には、複数のサウンドチャンネルが 1 つの共通 SoundMixer オブジェクトを介して混合されます。SoundMixer オブジェクトのプロパティ値は、現在再生中のすべての SoundChannel オブジェクトに適用されます。
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SoundTransform
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SoundTransform クラスには、サウンドの音量とバランスを制御する値が含まれます。SoundTransform オブジェクトは、数あるオブジェクトの中で、個々の SoundChannel オブジェクト、グローバル SoundMixer オブジェクト、または Microphone オブジェクトに適用できます。
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ID3Info
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ID3Info オブジェクトには、MP3 サウンドファイルに格納されることの多い ID3 メタデータ情報を表すプロパティが含まれます。
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Microphone
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Microphone クラスは、ユーザーのコンピューターに接続されたマイクロフォンまたはその他のサウンド入力デバイスを表します。マイクロフォンからのオーディオ入力は、ローカルスピーカに渡したり、リモートサーバーに送信したりできます。Microphone オブジェクトは、ゲイン、サンプリングレート、および固有のサウンドストリームの他の特性を制御します。
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読み込まれて再生される各サウンドには、Sound クラスと SoundChannel クラスについて、専用のインスタンスが必要です。再生の間に、SoundMixer クラスは複数の SoundChannel インスタンスからの出力を混合します。
Sound、SoundChannel、および SoundMixer クラスは、マイクロフォンから取得したサウンドデータ、または Flash Media Server などのストリーミングメディアサーバーからのサウンドデータには使用されません。
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