Assembler サービスの「invokeDDX」操作を使用して、既存の他の PDF ドキュメントから新しい PDF ドキュメントを作成できます。通常、ライブラリから既存のドキュメントを複数選択し、実行時に必要に応じてアセンブリされます。
Assembler サービスに関する詳細は、『
AEM forms サービスリファレンス
』を参照してください。
Assembler サービスで PDF ドキュメントをアセンブリするには、次の項目が必要です。
例えば、ビジネスプロセスが既存の複数の PDF ドキュメントを 1 つの PDF ドキュメントにアセンブリして、ドキュメントにカバーページを追加するとします。次の図に、プロセスを自動化するプロセスダイアグラムの一部を示します。
この例では、ドキュメントのアセンブリに使用される DDX ファイルはリポジトリに保存されています。実行時に DDX ファイルが取得され、Assembler サービスの入力データとして使用されます。プロセスを呼び出すと、アセンブリ対象のドキュメントがプロセスに渡されます。詳しくは、F1 キーを押してください。
前提条件
「invokeDDX」操作を使用するには、プロセスの実行時に次の項目を利用できる必要があります。
-
DDX ドキュメント(
document
データ形式)。
-
アセンブリ対象の PDF ドキュメント(
document
形式)。
-
アセンブリ対象のドキュメントと作成された PDF ドキュメントに関連付けられたキーワード。キーワードは DDX ドキュメントで定義されます。
例えば前述のプロセスでは、アセンブリ対象のドキュメントはプロセスを呼び出したときに入力値として使用され、DDX ドキュメントは Repository サービスを使用してリポジトリから取得されます。DDX ドキュメントによってドキュメントに関連付けられたキーワードは、デザイン時に特定されます。
設定
Assembler サービスの「invokeDDX」操作では、入力として次のデータ項目が必要です。
-
DDX ドキュメントを表す
document
値。操作の DDX プロパティ値として指定されます。
-
アセンブリ対象のドキュメントを格納する
map
値。操作の Input Document Map プロパティとして指定されます。
map
値のキーは、DDX ドキュメントで定義したキーワードです。
map
内の各値は、単一の PDF ドキュメントを表す
document
値または複数の PDF ドキュメントを表す
document
値の
list
です。
通常、アセンブリ対象の PDF ドキュメントは実行時に
document
値として使用可能です。この場合、「invokeDDX」操作の Input Document Map プロパティの値として使用できるように、
map
値を作成して document 値を設定する必要があります。
DDX ドキュメントとアセンブリ対象の PDF ドキュメントの数は、
map
値に
document
値が設定されているか、
document
データ項目を格納した
list
値が設定されているかによって決まります。例えば、次の DDX ドキュメントは前述の例のプロセスで使用されています。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<DDX xmlns="http://ns.adobe.com/DDX/1.0/">
<PDF result="GeneratedDocument.pdf">
<PDF source="cover"/>
<PackageFiles>
<PDF source="attachments"/>
</PackageFiles>
</PDF>
</DDX>
DDX ドキュメントは、アセンブリ対象のドキュメントに関する次の情報を提供します。
map
値では
cover
と
attachments
をキーとして使用する必要があります。キーの値には
document
値を格納した
list
データ項目を指定する必要があります。
-
複数の PDF ドキュメントは
attachments
キーワードに関連付けられます。そのため、
attachments
キーの値には document 値を格納した
list
データ項目を指定する必要があります。
-
map
内のデータ項目には同一の型を使用する必要があります。したがって、1 つのドキュメントがカバーページとして使用される場合でも、
cover
キーの値は
list
データ項目を指定する必要があります。
DDX ファイルの取得
前述の例のプロセスダイアグラムで、「Read DDX File From Repository」操作は、Repository サービスが提供する「Read Resource Content」操作です。
ドキュメントのアセンブリ
前述の例のプロセスダイアグラムでは、リポジトリから取得された DDX ドキュメントと、指定された処理対象の PDF ドキュメントを入力データとして使用するように「invokeDDX」操作を設定する必要があります。
-
DDX プロパティの値は、DDX ドキュメントを格納する
document
変数の値として指定されます。
-
Input プロパティグループの
inputs
プロパティは、アセンブリ対象のドキュメントを格納する
map
変数を識別するために使用されます。
-
Output プロパティグループの Result プロパティの値は、「invokeDDX」操作の結果を格納する
map
変数を識別するために使用されます。この場合、アセンブリ対象のドキュメントは 1 つだけなので、map には 1 組のキー/値のペアだけが含まれます。このキーは DDX ドキュメント内の
<PDF result="GeneratedDocument.pdf">
要素で定義されているとおり、
result
です。値は、アセンブリ対象の PDF ドキュメントを表す
document
値です。
その他の考慮事項
このクイックスタートでは単純な例を使用して Assembler サービスの使い方を説明します。ただし、Assembler サービスはさまざまな方法で複数の PDF ドキュメントを操作するために使用できます。例えば、ページの抽出や挿入、ブックマークに基づくドキュメントのディスアセンブリ、透かしの追加などができます。さまざまなドキュメント操作を組み合わせて実行することもできます。
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