このセクションでは、式の
list
値と
map
値で使用できるコレクション関数について説明します。
empty-list
空の
list
値を返します。この関数は、既存の list 値の値を消去する場合に役立ちます。例えば、list 値のすべての項目を削除するには、Set Value サービスを使用して、list の値を
empty-list()
に設定します。
例
次の表に、
Set Value
サービスが提供する execute 操作でのマッピングを示します。マッピングでは
empty-list
関数を使用して、
document
値を保持する
listVar
変数から項目を削除します。
場所
|
式
|
/process_data/listVar
|
empty-list()
|
list 値の消去後、
listVar
変数は
document
値を保持するように設定されたままになります。
empty-map
空の
map
値を返します。この関数は、既存の map 値の値を消去する場合に役立ちます。例えば、map 値のすべての項目を削除するには、Set Value サービスを使用して、map の値を
empty-map()
に設定します。
例
次の表に、
Set Value
サービスが提供する execute 操作でのマッピングを示します。マッピングでは
empty-map
関数を使用して、
string
値を保持する
mapVar
変数から項目を削除します。
場所
|
式
|
/process_data/mapVar
|
empty-map()
|
map 値の消去後、
mapVar
変数は
string
値を保持するように設定されたままになります。
get-map-keys
map
値からキーを取得します。
構文
get-map-keys(Expression)
パラメータ
Expression
は、
map
値に解決される XPath 式です。
戻り値
map
キーを表す
string
値を格納する
list
値。
例
varmap
という
map
変数には、キーと値のペア(
username, admin
)と(
password, 1234
)が含まれます。次の例は、
string
値
username
と
password
を含む
list
値を返します。
get-map-keys(/process_data/varmap)
get-collection-size
データコレクションの項目数を取得します。
構文
get-collection-size(node-set)
パラメータ
node-set
は、
list
変数または
map
変数を表すデータノードに解決される XPath 式です。
戻り値
node-set
内のデータ項目数を格納する
integer
。
例
varlist
という
list
変数は 6 つのデータ項目を格納しています。次の例は、
6
を返します。
get-collection-size(/process_data/varlist)
get-list-item-count
指定した文字列値に等しいリスト内の項目の数を返します。オプションで、指定した文字列値に等しいプロパティを持つ項目の数を返します。
構文
get-list-item-count(list, strToMatch [, strPropertyName])
パラメータ
list
は list 値に解決される XPath 式です。
strToMatch
はリスト内の項目と照合する値です。この値は、文字列値または数値や xml などの強制的に文字列にすることができる何らかのタイプの値です。
strPropertyName
は
strToMatch
と照合するリスト内の項目のプロパティの名前を表すオプションの文字列値です。
戻り値
リスト内の一致する項目数を表す
int
値。
例
strList
という list 変数は、項目 blue、red、blue を格納します。次の式は値 2 を返します。
get-list-item-count(/process_data/strList, 'blue')
docList という list 変数は、Workspace からタスクと一緒に送信された添付ファイルとメモを格納しています。リストには、2 つの添付ファイルと 1 つのメモが格納されています。次の式は値 1 を返します。
get-list-item-count(/process_data/docList, 'note', 'wsattachtype')
この関数と TaskResultCollection 値を使用した例については、「
レビュー結果と承認結果の評価
」を参照してください。
get-list-item-percentage
指定した文字列値に等しいリスト内の項目のパーセンテージを返します。オプションで、指定した文字列値に等しいプロパティを持つ項目の数を返します。
構文
get-list-item-percentage(list, strToMatch [, strPropertyName])
パラメータ
list
は list 値に解決される XPath 式です。
strToMatch
はリスト内の項目と照合する文字列値です。この値は数値や XML などの強制的に文字列にすることができる任意の型です。
strPropertyName
は
strToMatch
と照合するリスト内の項目のプロパティの名前を表すオプションの文字列値です。
戻り値
リスト内の一致する項目数を表す倍精度値。
戻り値を文字列変数に保存すると、値が強制的に文字列になります。
例
strList というリスト変数に、blue、red、blue を格納します。次の式は値 66.667 を返します。
get-list-item-percentage(/process_data/strList, 'blue')
docList という list 変数は、Workspace からタスクと一緒に送信された添付ファイルとメモを格納しています。リストには、2 つの添付ファイルと 1 つのメモが格納されています。次の式は値 33.333 を返します。
get-list-item-percentage(/process_data/docList, 'note', 'wsattachtype')
get-map-values
get-map-values 関数は、
map
変数に格納されている値を返します。
構文
get-map-values(Expression)
パラメータ
Expression
は、キーを取得できる map 値に解決する XPath 式です。
戻り値
map
値を表す
string
値を格納する
list
値。
例
varmap
という
map
変数には、キーと値のペアの(
username
,
admin
)と(
password
,
1234
)が含まれます。次の式は、
string
値
admin
および
1234
を含む
list
値を返します。
get-map-values(/process_data/varmap)
get-map-values-for-keys
指定したキーのリストに対応する
map
値に格納された値を返します。
構文
get-map-values-for-keys(Expression1, Expression2)
パラメータ
Expression1
は値を取得できる
map
値に解決される XPath 式です。
Expression2
は、取得したい値のキーを格納する
list
値に解決される XPath 式です。
戻り値
map
値を表す
string
値を格納する
list
値。
例
varmap
という
map
変数は、顧客の電子メールアドレスを格納します。顧客 ID をキーとして使用し、電子メールアドレスが値です。
varlist
という
list
変数は複数の顧客 ID を格納しています。次の式は、
varlist
に格納されている顧客 ID に対応する
varmap
から値を返します。
get-map-values-for-keys(/process_data/varmap, /process_data/varlist)
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