「フィールド」タブの Paper Forms Barcode プロパティ

フォームデザイン上で Paper Forms Barcode オブジェクトを選択すると、オブジェクトパレットの「フィールド」タブに、Paper Forms Barcode の形式設定に使用できるオプションが表示されます。

Type

オブジェクトの種類を設定します。オブジェクトは、あらゆるフォームの構築単位です。

ラベル

バーコードの下に表示されるカスタムキャプションまたは自動生成キャプション。特定バージョンのバーコードフォームのバーコードを区別する場合に役立ちます。

ラベルを自動生成

選択すると、バーコードラベルが自動的に生成されます。カスタムラベルを指定する場合、このオプションは選択解除します。

コード

バーコードの記号体系として次のいずれかを指定します。

  • PDF417

  • QR コード

  • データマトリクス

    注意: QR コードまたは DataMatrix バーコードが含まれたフォームへの記入には、Acrobat 7.0.5 以降または Adobe Reader 7.0.5 以降が必要です。QR コードおよび DataMatrix のバーコードのデコードは、Barcoded Forms 7.0 ではサポートされていますが、Barcoded Forms 7.0 Standalone(ST)ではサポートされていません。

スキャン方法

フォーム上に印刷された Paper Forms Barcode 内の情報をデコードする際の条件を指定します。このデコード条件により、バーコードの水平および垂直のデータセルサイズとエラー修正レベルが決まります。Designer には、次のプリセットとカスタムオプションが用意されています。

ドキュメントスキャナー(デフォルト)
このオプションを選択すると、「エラー修正レベル」、「モジュールの高さ / 幅」および「モジュールの幅」が、300 dpi のスキャナーを使用して Paper Forms Barcode をスキャニングするときに適した値に自動的に設定されます。Designer により、次の値が指定されます。
  • エラー修正レベル:5

  • モジュールの高さ / 幅:2(PDF417)、1(QR コードおよびデータマトリクス)

  • モジュールの幅:0.0133 インチ

ハンドヘルドスキャナー
このオプションを選択すると、「エラー修正レベル」、「モジュールの高さ / 幅」および「モジュールの幅」が、ハンドヘルドスキャナーを使用して Paper Forms Barcode をスキャニングするときに適した値に自動的に設定されます。Designer により、次の値が指定されます。
  • エラー修正レベル:5

  • モジュールの高さ / 幅:3(PDF417)、1(QR コードおよびデータマトリクス)

  • モジュールの幅:0.0133 インチ

ファックスサーバー
このオプションを選択すると、「エラー修正レベル」、「モジュールの高さ / 幅」および「モジュールの幅」が、ファックスで受信したフォーム上に印刷されている Paper Forms Barcode をスキャニングするときに適した値に自動的に設定されます。Designer により、次の値が指定されます。
  • エラー修正レベル:6

  • モジュールの高さ / 幅:2(PDF417)、1(QR コードおよびデータマトリクス)

  • モジュールの幅:0.0133 インチ

カスタム
このオプションを選択すると、プロパティ / 値リストがアクティブになり、「エラー修正レベル」、「モジュールの高さ / 幅」および「モジュールの幅」プロパティに、次の範囲内で任意の値を設定できるようになります。
  • エラー修正レベル:1 ~ 8

  • モジュールの高さ / 幅:1 ~ 4(自然数、PDF417)、1(QR コードおよびデータマトリクス)

  • モジュールの幅:0.0133 ~ 0.04 インチ

  • 列 / 行:列または行数の指定(データマトリクス)

「カスタム」を選択しているときは、「エラー修正レベル」、「モジュールの高さ / 幅」および「モジュールの幅」プロパティの値に関係なく(いずれかのプリセット条件に一致する値が設定されている場合でも)、プロパティリストがアクティブなままになります。

注意: エラー修正レベルの設定は、データマトリクスのバーコードでは無効です。

プロパティ / 値

「カスタム」オプションを選択しているときは、エラー修正レベル、モジュールの高さ / 幅の比率、モジュールの幅に関するプロパティ値を設定する必要があります。

エラー修正レベル
スキャニングエラーを訂正するためにバーコードに追加されるデータ冗長性のレベルを指定します。指定できる値の範囲は 1 ~ 8 です。レベルが高いほど冗長性が高くなり、より堅牢なバーコードになります。レベルを高くするときは、バーコードのサイズも大きくする必要があります。堅牢なバーコードでは、バーコードに冗長な情報を含めることで、エラー(文書内のペンマークや折り目など)を解決できるようにしています。Designer では、選択したスキャニングデバイスの種類に応じて「エラー修正レベル」が自動的に設定されます。

通常は、「エラー修正レベル」を 5 に設定すると、適切なサイズのバーコードを使用しつつ、良好なパフォーマンスを実現することができます。バーコードのデコード技術を熟知している場合を除いては、「エラー修正レベル」を 5 以上に設定することをお勧めします。

注意: エラー修正レベルの設定は、データマトリクスのバーコードでは無効です。

モジュールの高さ / 幅
バーコードの高さを、モジュールの幅に対する高さの比率として設定します。指定できる値は、整数(自然数)の 1 ~ 4(PDF417)、1(QR コードおよびデータマトリクス)です。

モジュールの幅
バーコード内の最小のバーの幅を設定します。バーコード内のその他すべてのバーのサイズは、この寸法の倍数になります。指定できる値の範囲は 0.0133 ~ 0.04 インチです。

「モジュールの幅」の値は、バーコードが Acrobat または Adobe Reader 内でレンダリングされるときに、1/300 インチ刻みで最も近い値に丸められます。「モジュールの幅」を選択するときには、バーコードのデコード技術を熟知していなければなりません。

配置

ユーザーが Acrobat や Adobe Reader でフォームを表示する場合またはユーザーがフォームを印刷する場合に、PDF フォームにオブジェクトを表示するかどうかを指定します。

表示
オブジェクトが画面や印刷時に表示され、フォームレイアウトのスペースを占有します。すべてのオブジェクトのデフォルトの配置設定は「表示」です。

表示(画面のみ)
オブジェクトが画面には表示されますが、Acrobat や Acrobat Reader で印刷したフォームには表示されず、フォームレイアウトのスペースを占有します。

表示(印刷のみ)
オブジェクトが画面には表示されませんが、Acrobat や Acrobat Reader で印刷、またはサーバーから直接印刷したフォームには表示され、フォームレイアウトのスペースを占有します。

非表示
オブジェクトが画面や印刷したフォームに表示されず、フォームレイアウトのスペースを占有します。

隠す(レイアウトから除外)
オブジェクトが画面や印刷したフォームに表示されず、フォームレイアウトのスペースも占有しません。

片面印刷のみ
オブジェクトが、片面印刷を使用した場合のみ表示されます。

両面印刷のみ
オブジェクトが、両面印刷を使用した場合に表示されます。両面印刷を行うときに、片面印刷とは異なるページ隅にページ番号を配置する必要がある場合は、このオプションを使用すると便利です。